【INAX製トイレ】便器内の水漏れがドライバー1本で止まることもある

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百聞は一見にしかず

トイレの便器内に水がチョロチョロ流れ出て困ってます。

■我が家のトイレの詳細

  • メーカー名 → 旧 INAX(現 LIXIL)
  • 設置時期 → 2009年
  • タンクの品番 → DT-B180XU/BW1
  • 便器の品番 → BC-370SXU
この記事の内容は、トイレタンク内の水位が上昇して、オーバーフロー管から水が便器内に流れ出したケースに該当します。
タンク内の水の流れを管理する丸いゴムについても少し触れています。参考にして見てください。

▼INAX製の当トイレは10年目になると便座のウォシュレットボタンが点滅します。自分でリミッターをカット出来ますよ。

ウォシュレットのランプが点滅!分解して正常にもどした手順

その情報はどこにある?

トイレ設置当時に渡された取り扱い説明書を用意してください。

取説が無い人は便器の品番で検索してみましょう。

Google検索inax トイレ DT-B180XU/BW1

※ トイレの品番は「便器・タンク」にシールで貼ってある。便座のフタ裏の品番ではありません。

便器サイドに貼られた品番(実際の画像)

では、画像を使って説明してみます。

水漏れの原因を見極めよう

トイレタンクに流れる水を止める

先ずはタンクへ流れる水を止めましょう。

止水栓で水を止める(取説から転記)

止水栓にマイナスドライバーを差し込み、右に回すと閉まります。

止水栓で水を止める(実際の画像)

最初の状態を覚えて置くといいかもです。水を開放するときは、同じ様に戻せばいいからです。

A 止水栓を止めると、便器内への水の流れも止まる

水の給水を止めると水の流れが止まる(取説から転記)

このケースは、水位がオーバーフロー管の高さを上回った状態です。なので水位を下げれば直る見込み有りです。(私のケース)

B 止水栓を止めても、便器内に水は流れている

フロート弁に問題有り(取説から転記)

この場合は、
  • フロート弁のゴム玉がフロート弁に正常に納まってない?
  • フロート弁にゴミなどの異物が詰まっている?
  • フロート弁のゴム玉かフロート弁自体が寿命?=交換が必要

になるそうです。

どっちにしても、タンク内の状況を目視して見ることが大事です。
ではフタを開いて中の様子を見てみましょう。

ロータンクフタを外す

手洗吐水口(タンク上部にある「水が流れ出る場所」)がついているロータンクフタを真上に持ち上げましょう。

タンクの上の部分。ストッパー等はありません。

手洗吐水口を外す(取説から転記)

陶器製なので割れ物注意。水がついているので、濡れたくない人は床にタオルを敷くと無難です。

内タンクから内フタを外す

ロータンクフタを外すと、プラスティック製のフタが見えてきます。そこに手洗い口から流れ出た水を受け、タンク内に落ちる仕組みになっています。(ワンクッション役)

内タンクから内ふたを外しましょう。

内フタを外す(取説から転記)

矢印の部分にマイナスドライバー等で爪を押し付けると外れます。

内フタを外す(実際の画像)

ドライバーを手前から斜めに入れたら、ドライバーのグリップ部を垂直に起こす(たてる)感じでグイッと持ち上げると、爪が外れてくれました。(゜o゜; セーフ

わたしはココが難関でした。強引にこじ開けて壊れてしまう恐れがあるからです。けど、もし壊れてしまったとしても、ただのフタ。車の様に動くものではないので、機能的には問題はないと思います。

内フタに付いている「接続官立ち上げ部」を外す

内フタを持ち上げると、先のとがった上向きのノズルが内フタにくっついていて、フタが外れません。その先端部を取り外しましょう。

内フタから官を外す(取説から転記

青丸で囲った部分のことです。

接続官立ち上げ部を外す(内フタ下からの撮影)

ポイントは、官を手前に引くイメージです。入れる時はこの動作の逆になります。下に引っ張るのだけはやめましょう。

タンク内の水位を正常に戻す手順

まずはタンク内の画像を見てください。水位が高すぎます。(゜o゜;

タンク内部を説明(実際の画像)

  1. 浮き玉(箱型)
  2. オーバーフロー管
  3. フロート弁(ゴム玉)

赤い線は直す前の水位です。オーバーフロー管と同じ高さになっています。

なので余分な水がオーバーフロー管を通して下(便器内)へ流れ落ちていたという訳です。もし、この仕組みが無かったら、タンクから水がオーバーフロー!!升酒状態(*´ڡ`●)

オーバーフロー管から水が流れ落ちる(実際の画像)

正しい水位は→W.Lマークの位置。

下の絵で描いた「黄色いライン」まで水位を下げる必要があるってこと。

オーバーフロー管から水が流れ落ちる(イメージ絵)

水面とW.Lマークの高さを合わせる、または超えないってことなのですね。

では水位を下げてみます。

浮き玉で水位を調整する

浮き玉(箱型)に連結している棒のネジをに回しましょう。浮き玉の位置が下がり、同時に水位も下がります。

オーバーフロー管のネジについて(取説から転記)

実際にやってみましょう。

浮き玉で水位を調整する(実際の画像)

わたしは、調整ネジの下に在る「U型」の部分、時には浮き玉をつかみ、もう一方の手でネジを回しました。(画像内でつかんでいる部分とは違います)

浮き玉の高さ=水位です。

浮き玉の高さ=水位(イメージ絵)

繰り返しますが、

  • 水位を下げる→左回し
  • 水位を上げる→右回し
  1. 箱を下げる=水位も下がる
  2. 箱を上げる=水位も上がる

調節ネジの先端部にはマイナスドライバーを差し込める作りになっています。

私はこの作業をやっている時点ではそのことに気づきませんでした。指で回したり、固くなったらプライヤーで回しました。プラスティック製なのでネジ山がちょっと変形しました。なので慎重にやった方が無難です。

浮き玉の調整によって便器内に流れる水が止まる

ネジで高さ調整することで、無事、タンク内の水の高さが下がりました。゚┐(´д`)┌ヤレヤレ

浮き玉の調整によって水位が下がる(実際の画像)

  1. 黄色い線=処置前
  2. 赤い線=処置後

よーく見ると内側に水アカが付いているのがお分かりになるでしょうか?

ちょっと下げ過ぎの様な気もします。ネジ調整後、止水栓を開放しタンク内に水をはったので、実際の高さはまだ確認してないからです。
お疲れ様でした。
以上で「INAX製トイレの便器内に水がチョロチョロ流れ出るのを直す」の記事を終了します。

おわりに

スマホやタブレットを見ながら作業するときは、水没に注意してください。

水漏れが時々ある状態から数ヶ月経っての処置となりました。タンク内を調べようとしても、肝心のフタが簡単には開かないからです。

無理にこじ開けてプラスティック製の爪がこわれる恐れ。まだ大丈夫だろうという気持。現状維持の悪い癖。などが邪魔をして、そのままにしてました。

わたしはてっきり、タンク内で水を止めている丸いゴムが劣化して、そこから水漏れしていると思い込んでました。

そしてこの記事を書く時点まで、取説の存在も忘れ。検索しても情報は見つからない。丸いゴムには2種類あり、どちらが適合なのかもわらない。

仮に、フタをこじ開けて、丸いゴムのサイズを調べている間はトイレは使えません。

「先にゴムを買ってからの方がいいのか?」「プロに任せた方がいいのか?」など、色々堂々巡りをしているうちに時間だけが過ぎて行く・・

けど、実際は、タンク内の水位を調整するだけで良かったのです。(処置翌日の現時点では)

なので、まずは部品を探すよりも「タンク内で何がおこっているのか?」を確かめることが先決なのですね。

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