「足りないよりは、余る方がマシ」と思った話です。
母とは「自分よりも子供を優先するものだ」を忘れていた
決して若くはない、それでも年配でもないアラフォー・アラフィフ。その世代、女性の誕生日を祝うのってどうなのか?
本心かどうか分からないけど「いいよ、そんなのやらなくても」わたしの妻は、ちょっとキレ気味な返答をすることもある。
なのでわたしは、花束とケーキだけを買ってくるのがここ最近のパターン。以前は外食をしてたけど、家で過ごす様になっていた。
けどその年は少し違うことがあった。それは当時高校を卒業した我が子がケーキを買ってきたことだ。自分の車。自分のお金。ママを祝う道中。どんな気持ちだったのだろうか。
ちなみに予算は5000円。私の収入からすると、決して安くない値段。そうなると「花」だけでは味気ない。
なので何か美味しいものをテイクアウトして食べようと考えた。何を食べたいのか妻に聞いたら「ケンタッキー」のリクエスト。
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わたしは家を建ててからこの12年。外食をしなくなった。以前はラーメンを食べ歩く人だった。そんな訳で、ケンタッキーのメニューも分からない。
ただ、ケンタッキーについて自分の中にある情報は、「上手い」「値段設定が高め」であること。「満足のいく量を食べる」となると予算ギリギリになってしまう。
しかしよく考えると、妻は少食で娘はダイエット。食事制限中。その当時から食に関心を持ち、気を使っている。
何がいいのか?分からないけど、取り敢えず「オリジナルチキン8ピース(+オプション)」は4人分なので、それでは足りないかも?と考えて、その他2ピース別に注文をした。
後で冷静になって考えると、一人チキン2つ・オプション1つだけ。足りるわけがない。このときわたしはそれに気づかない。なぜなら、ふだん買い物は妻任せだから。
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家に戻る途中、車内で「どんな状態が理想なのか?」妻・子供達それぞれの「こんなことをして欲しい!」を相手の立場になって想像してみた。
やはりケンタだけではちょっと寂しいよね。
いつもなら花屋でキレイにラッピングした高い花を買ってはいたけど、今回は、時短で安い花の鉢植えをホームセンターでGET。
こういうチョイスに理解があるのは年の功だと思う。ラッピングは確かに素晴らしい。けど大事なのは中身。無いよりはイイと思った。ケンタも冷めてしまうしね。
そして「娘は油ベトベトのチキンよりもサラダを食べたいのでは?」と、わたしは考えた。
そこで帰り道、コンビニでサラダをいくつか買って帰った。ついでに自分のアルコールも購入した。
いままでのわたしは、自分の分を買わないで、その分を与える様にしていた。
でも「自分も楽しまないとダメなんだ」」に気づいた。幸せな人はそうやっていると言う。実際そうだった。
いくらお金が無いからといって、子供一人だけで映画を見させ、親は外で待つ。これでは子供が可愛そう。行かないほうがマシ。
長らく引っ張ったけど、ここからこの記事の山場。
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で、買ってきたケンタッキーをテーブルに並べると「食べ切れるのか?」と思うほどの量に見えた。
「お誕生日おめでと」の言葉を皮切りに食事会が始まった。
結論からいいますと、
チキンは全部で10ピース。家族四人で割ると、一人最低2ピースは確保する流れになっている。が、フタを開けると、わたしは2ピース食べ、妻はたった1ピースだけ。
残りは子供たちが食べてしまった。
オプションやサラダもプラスして思いの外、たくさん食べ切った。それや上手いもん、しょーがないよね。
わたしは食べてるとちゅうに迷った。
「このままでは妻のチキンが無くなってしまう。ママのを残して置きましょう」っていった方がいいのか?の葛藤。
最高に悔やんだ。「あぁ・・こんなことなら、自分の分は2個などとは考えずに、1つだけ食べて、様子を見ておけばよかった」と。
そして最後の一本になったとき「食べてもイイの?」と娘に質問された。ダメとは言えない。
妻もそれが正解だと思っている。なぜなら、いつも、自分が食べるのは少しだけにしているから。
日曜日のお昼に生ラーメンを作ることがたまにある。3人分なことが多い。すると妻は自分はカップラーメンを食べている。
「やっちまったなぁ・・」とこのときわたしは、自分の選択が間違っていたことを反省した。
「均等に分ける」ではなく、妻のように「一人何個」にこだわらないこと。
そしてなぜ、妻はいつも自分よりも家族を優先するのか?というと、妻の子供のころの家庭はかなり貧しかったから、だと本人は言ってた。
そんな、食べたくても食べられないミジメな想いを子供達に味あわせてくないのだろう。
平等を教えるのは大切な教育だけど、何を持って正しいのか分からない。
とはいえ、「家族が知らないところで美味しいものを食べているんだよ」と義理の母が言っていた事実もある。
これはさっき話した自分への取り分(ご褒美)を別のところで妻はやっているってこと。そんな心の余裕もあるのだろう。
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そして以前にあった出来事を思い出した。それは、息子の誕生日に家族みんなで焼き肉に行ったときの話。
「娘は食欲が無い」といっていたので、3人分を目明日なメニューを注文した。
けどフタを開けると、肉・肉・肉。娘が一番食べていた。それはいつもとは違う肉だから。別腹になったのだ。なのでわたしはあまり食べなかったことを思い出してしまう。
次からは「丁度いい量を買う」を改め、「余っても、足りないよりはイイ」買い物をすることにした。
なぜならテイクアウトの品とは、お店の様に追加注文できないから。
別に残ったら翌日に食べればいい。きっと「昨日のチキンはどうなった?」と子供たちも考えると思うからだ。
もう一つ思ったのは、子供たちに「人を思いやる気づかいを教えて来なかったこと」だ。
そしてオリジナルチキンではなく、値段は張るけど、「オリジナルチキン4ピースパック」にしようとも考えた。お腹いっぱいになると思うし、それぞれに分けることも出来るから。
そんな訳で、「妻のお腹を満たすためには、まず子供達のお腹を満たす前提を想定した買い方をするべし」が教訓となりました。
最後に一言。わたしはケンタッキーの回し者ではありません。
おわりに
普段質素にしているのだから、今年こそは「ここぞと言うときにお金を使おう」と思います。
また、使える様なマネー設計をしなくては!と改めて思いましたよ。
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