わたしは今から約12年前に当ギターを購入した。それから今まで弦交換は2回だけ。
最初の1回は自分で交換したが、2回目はリペアショップで弦を張り替えてもらった。
そんな訳で、フロイドローズ式ギターの弦交換の経験は1度だけ。超初心者。
ところが買って数年で訳あってギターを封印。納戸にしまって、たまに弾く程度。
そして最後に弦を張り替えたのは約10年前。それからずっとそのまま。
ところがひょんなことから、またギターを再開することになり、今回、弦交換をすることにした。
2度目の弦交換に挑戦だ。
YouTubeで作業工程を確認しながら弦交換
わたしはフロイドローズ式の弦交換は1度しか経験がないこともあり、色々それらしきチャンネルを回遊。
言ってることが違うものもあり迷ったが、シンプルで分かりやすいチャンネルを見つけたので、再生しながら作業を進めた。
各弦ごとナットに弦を通す長さがあるが、この動画の場合、6弦は、ナットから1フレット半の長さと解説している。
つまり6弦のナットに弦を通し、5弦と4弦の中間の位置の弦を、6弦のナットに戻してから巻きつける意味。
ここで気をつけて欲しいポイントがある。1フレット半なのは6・5弦だけで、4〜1弦は長さが違うこと。
わたしは勘違いして1・2弦をミスってしまった。
なので人の話は最後までしっかり聞きましょう。
古い弦を外す
フロイドローズ式ギターの弦を外すときに、絶対にやるべき処置がある。
それはブリッジの下に布などをはさんでブリッジを水平に保つこと。
理由は、ボディの裏側にあるスプリングに、マウントが引っ張られてしまうからだ。
割り箸をつかう人もいたが、折れると面倒だしキズの心配もあったので、わたしはタオルをはさんだ。
弦も黒く変色。音もこもっている。煌びやかさもない。
ニッパーと綿棒は100円ショップで購入。
念の為、ナットに巻かれた弦の状態を撮り残して置くことに。
ちなみに弦はゆるめてから12フレット辺りで切っている。
ああ、ちゃんと弦交換できるのか?心配。
人は現状維持バイアスが働きがち。なかなか行動に移せなかったが、弦をパッチっと切った瞬間から新たな道へとスイッチが入るから不思議。
10年分の汚れとほこり。ピックの削りカス。
ちにみに当ギターは、Caparison(キャパリソン)制のDellinger(デリンジャー)という名前。
値段は当時の価格で約24万円。わたしは値引きされたものを買ったけど、決して安いものじゃない。見る人が見れば、本当にもったいない状態なのだろう。
道具管理もその人の心情を表すし、上手い人は手入れもしっかりしている傾向にある。
これからは、ちゃんとしないといけないな。
フレットの青サビ・指板の手垢をオイルで掃除
当ギターのフレットに若干の青サビがついていた。そして黒いエボニー(黒檀)の指板に白い手垢も目立つ。
ネットで調べると、この程度なら、オレンジオイルで落とせるそうなので、試しにやってみることに。
まずは古着のTシャツを切ってウエスを作る。
オレンジオイルで指板とフレットを入念に磨き上げる。
このオレンジオイルも10年前に買ったもの。
部屋に香りが充満するので、わたしは窓を開けて換気しながらやっている。
オイルを塗ると木は別物に早変わった。正に鏡の様。
10年もの間、樹はカラカラだったはず。そして今は秋。これから乾燥に向かう時期なのもあり、オイルはたっぷり使うことに。
フレットと指板の設置部分のせまい隙間には綿棒を使って掃除した。
ご覧の通り、青サビがびっしり。
弦交換ついでにピックアップ付近や、オクターブ調整様のナットの中のほこりも綿棒で掃除。
オクターブ調整も自分で出来る様になりたいものだ。
ピックアップのポールピースの表面もサビっぽくなっているけど、コイル部分は隙間から綺麗な銅が見えた。
当ギターは音に少し問題があるので、原因を知るためにもピックアップは早く交換したいと考えている。
ちなみに今回も前回の弦と同じブランドの同じゲージを使っているので、個人的にはオクターブに狂いは感じない。
弦を張る。10年前の弦でも問題なさそう
わたしのギターはレギュラーのEから2音下げたCチューニング。デスメタル仕様。
なので弦のゲージも太くなっている。そんな訳で、前回はリペアショップの方に調整も兼ねて弦交換をしてもらった。
654弦はほぼ新品状態だったけど、321弦は所々黒く変色していた。
さすがに10年前の代物。おそらくコーティングがはげたのだと思う。
ちなみに、当時は600円だったが、今(2022/11)は価格が上がっている。
パッケージのデザインが変わっていたので、古い箱は記念に取っておこうかな。
弦のポールエンドを切る位置(フロイドローズ式ギター)
フロイドローズ式の場合、弦を穴に差し込む方式なので、ポールエンドは切る必要がある。
どの位置で弦を切るのか?について、動画によっては、「編み込み部分」で切ると言っていた。
だがわたしは、編み込み部、以外を切ることにした。
なぜかというと、さっきも言ったけど、当ギターはリペアマンさんが弦を張っている。
そのリペアマンの仕事を見ると、編み込みでない綺麗な部分で切っいた。
特にわたしの場合は弦が太いので、同じ様にした方がいいのでは?と思ったしだい。
フロイドローズ専用の弦があるといいのになぁ。
弦交換を終えて輝きを放つギターへ
このギターのボディは艶消し(つやけし)なので、磨きようがないので、布でほこりを取る程度にした。
ちなみにこの黒いボディは「プロブラック」といって、音が鳴るような特殊塗装だとメーカーがいっていたと、わたしは記憶している。
オイルはまだ残っているが、この後、弦の隙間から拭き取った。
キラキラした新品の弦だけど、アップで撮影すると所々黒くなっている。
白いTシャツは汚れで真っ黒。実にスッキリした。
ギターの弦交換に必要なアイテムは「ネックピロー」だった
今回、弦の交換をして一番感じたことは、ギターの弦交換にはネックの下に「まくら」の様な「支え」が必要なこと。
わたしはギターケースを台に使ったが、ギターがぐらつき安定しないので、かなりやり辛い。
ネックのヘッドを向かって左手にして6・5弦を交換したのはよかったが、4・3・2・1弦は反対側。
なのでギターの向きを右に変えてみたら、ギターケースの形状の都合で、ギターがぐらぐらして、ペグを巻くところではない。
しっかりとギターを固定できる装置は必要だ。
▼もしかして?と思い、今ネット検索したら売っていた(笑)。次の弦交換の日までに買うことにしよう。
ギターから変な反響音が鳴る
フロイドローズ式のギターを弾いていると、何となく違和感があった。
それは反響したような音が鳴ることだ。
試しにスプリングを手で押さえてみると音が消えた。
そんな中、YouTubeを観ていたらスプリングによる共鳴音を消す方法を発見。
その方法は単純で、スプリングの中にティッシュを詰める方法だ。
この方法は、ELTのギターリスト、伊藤一郎さん(いっくん)のチャンネルで解説している。直ぐできるので試しにやってみた。
弦交換をした後日に気づいたこと
この記事は弦交換してから6日後に書いている。
弦交換してから数日後のある日、いつもの様にギター練習をしていると、明らかに音が太く腰が出ていることに気づいた。つまり「音が鳴る」こと。
アンプを通さない生の音。指板あたりから反響している様に、わたしには感じる。
おそらく指板にオイルを塗ったせいではないか?それ以外考えれない。
「弦楽器は乾燥した方が音がよく鳴る」っていわれているが、当ギターは逆なのだろうか?
おわりに
新しい弦に張り替えたら、音が低い巻弦はギンギンと、音が高い方の弦はキラキラと、全く別物に変わった。
これからは、恐れずケチらず交換時期に弦交換をしていこう。
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