
出来るまで見守り育てる
ツーバス「初級者~中級者」にとって、速くても疲れずに安定したリズムを刻むことが目標であり悩みでもあります。
たしかに「パワー体力」でのツーバスならイントロくらいは出来るかも知れません。でもそれでは「出来たことにはならない」って自分自身よく分かっていることでしょう。
「何とか踏めている」というプライドを一旦リセットして、原点に立ち返り、また一からやってみるといいですよ。
そんなわたしもツーバスに関しては、はたから見れば「できてるじゃん」のレベルではあるのですが、やはり納得してません。
出来不出来がそのときによって違いがでるからです。理由はよく分かっています。ただ極端に練習量が足りないだけだからです。
とはいえ、この理屈を発見していからは楽に踏めるようにもなりました。
- 遅くても、既にツーバスを踏める人
- ツーバスのツブがそろわない人
- 速さを持続させたい人
に該当するかと思います。
⇒ドラム「連打が辛い・左右のバランスが悪い」のは左手が初心者レベルだから
安定したバスドラミングは「足並みをそろえること」を目指す
BPM180以上を楽に踏むためは、両足を同じ様に動かす必要があります。
わたしが今も尚クリアーしていない壁が「速いツーバスの連打を疲れずに長く踏みつけること」です。
BPM180を「X JAPAN」の曲でいうと、「オルガズム・BLUE BLOOD・Silent jealousy」辺りだと多分思います。(あくまでもイメージで表現の目明日です)
1)「”出来る部分を伸ばす”論」はツーバスでは忘れること
あなたは「利き足ではない足」を「利き足と同じよう」に動かせますか?もしかしたら右足よりも左足の方が「ぎこちない」のではないでしょうか。
■車を想像して見てください。
「もし片輪だけが速かったら」
まっすぐ前には進まない。
「二人三脚」も同じです。
1人だけ足が速くても勝てません。
「二人三脚」に置きかえて考えると「2つの問」がうまれます。
- 速く走れる様になるにはどうすればいいのか
- ズッコケないためにはどうすればいいのか
■こたえの1つが、
- 「足の速い人」が
- 「足の遅い人」に
- 「速度を合わせる」ことで
- 「遅くてもスムーズに走れる」様になる
■ドラムに置きかえると、
- 「速い右足」が
- 「遅い左足」に
- 「スピードを合わせる」ことで
- 連打のツブがそろい
- 安定したツーバスを刻める様になる
つまり、シンメトリーをイメージすることです。
コレが最初に覚えてほしい考え方です。これを基準に次の理屈を見てみましょう。
2)速く踏むためには「出来ない部分」をきたえるべし
たしかにコレなら安定して走れる様にはなるでしょう。でもコレではいつまでたっても競技には勝てませんよね。
遅い人に速度を合わせていたら、息がピッタリとはいえ「いつになっても遅いまま」です。
片方だけ速いのは、オリンピック選手がふつうの人と争って勝つのと同じです。2人(両足)のスキルがともなってこそ速く走れるようになるからです。
X JAPANの曲のテンポに例えると「紅 BPM=160」以上の速いテンポのツーバスは踏めない様なことです。
そうなると、ふつうの人(左足)がオリンピック選手(右足)のレベルにまで上げる必要がでてきます。
二人三脚で2人の速度(レベル)を上げる唯一の方法は、
遅い人が、速い人の速度についていける様にすることです。
逆に言えば「速い人の練習は、この時点では”いらない」ということです。
遅い人が速い人に合わせて走れる様になったことを確認するように付き添って走るのがパートナー(速い人)の約目です。
それを、「わたしは足が速いんです!」って一人勝手に暴走しても足並みはそろわないし競技にも勝てないのです。練習すべきは「遅い人」です。
■ツーバスの場合は、
- 既に「速く踏める右足」の練習はそのままで
- 「遅い左足」が「速い右足のレベル」になるまで
- 遅い左足を鍛えること
ツーバスにもこの考えは通用するでしょう。
ただ「必死にペダルを踏んでも」上達はしなかった
わたしは「正しいバスドラミングの理屈を頭で理解」せずに、ただ訳も分からず必死で踏んでいた時期があります。
たしかに、ツーバスは踏めていました。でも体はクタクタで汗びっしょりです。一曲やったら息が上がり小休憩。そんなドラマーでした。
「当時のX 」「現X JAPAN」のドラマーを見て「これがツーバスドラマー」と完全に思い込んでいました。でも実際は”個性”です。
その後「デスメタル系バンド」のドラマーを見て考えが変わります。「何だ。楽に叩いているじゃん」と知ると、「力を使わない方法はあるはずだ」疲れない叩き方を模索するようになったのです。
つまり、「ツーバスは疲れるもの」という思い込みから開放された瞬間でした。
なので「出来るようになりたい速度」に応じたスタイルを、自分がやりやすいスタイルを、自分で確率する必要があるのです。
踏める様になるための理屈は同じでも、たくさんのパターンがあるからです。
まとめ
ツーバスを安定した速さで踏めるようになるには、両足の能力を合わせてこそ無理なく無駄なくツーバスを美しく踏めるようになります。
そのためには「上手く使いこなせない側の足」を鍛えることが重要なポイントになってきます。
まずは、疲れずに速く動かせない側の足を、楽に速く動かせる側の足のレベルにまで高める練習が結局はいい練習法になるでしょう。
出来ない側の足が「どれだけ出来るようになったのか」を確認するために、たまに両足でツーバスを踏んでみてください。
パワーを使って「出来ない側の足」を「出来る側の足」に合わせてしまっては、いつまでたっても「速くても疲れないツーバス」は踏めません。
リハビリと同じです。イライラするでしょうが、ここはじっくりと「出来ない自分」に向き合っていきましょう。
2人同時にゴールしてこそ金メダルはつかめるのです。
きちんとした基礎を専門家から学ぶことが上達の近道なのはまちがえないでしょう。
▼少ない力でツーバスを踏むコツと、イスについて書いています
▼わたしが使っている器材です
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