若い頃にバンドやっていた人が、また再結成することはよくあるはなしです。
むかし使った楽器を、まだ持っているのならメンテナンス次第で復活します。特に生ドラムは電気を使わない楽器ですから、ドラムヘッド(打面)の交換ですむことでしょう。
ギターなら、あまり弾く機会がなくてもオブジェとしておしゃれです。でもドラムってガサバリます。きっと手元に残している人って少ないのではないでしょうか?
では「新しく大人買いしちゃおう」といっても、値段も高いし、置くスペースも考えなくてはいけません。「こんなの買ってどうするの?」って奥さんに怒られるのは目に見えています。
そんなとき助けてくれるのはドラム練習パッドです。
そんな分けで、格安、ただ置くだけ、ドラミング練習用パッドをご紹介します。
リバウンド( はね返り)は、工夫次第で再現可能です
ホームセンターで売られているゴム板です。
もっとリバウンドが欲しいなら「ゴムの下に硬いもの」をしきましょう。
わたしは丁度いい石を持っていたので、ゴムの下じきに石を置きました。ホームセンターで売られていると思います。
でも、音が気になったり、「はね返りを弱めたい」って場合は、ゴム板の上にタオルをかぶせましょう。タオルの厚みによって音がミュートされて、リバウンド感も変わります。
フロアータム(左にある一番大きいタム)はスネアドラムに比べて、リバウンド力は弱いものです。ゴム板だけよりも、実感を持った練習が出来るようになります。
「リバウンドを征する者はドラムを征する」という言葉は確信をついた名言です。「リアル」とまではいきませんが、わたしは練習になると思ってます。
ゴム単体の値段は数百円。ワンコン以下で売っています。自作して自分が使いやすいように、もっとカスタマイズしたら面白い小道具になりそうです。
スタジオ練習だけのバンドにとってマイドラムは必要か?
ライブ活動をしないドラマーにとって、Myドラムって必要なのでしょうか?
「ドラムするなら3点セット(スネア・ハット・イス)をそろえましょう」というアドバイスはよく聞くはなしです。車のシート同様、それぞれに合ったポジションがありますからね。
そして、3点セットがあれば、サッとすぐにセッテングできるからとても便利です。
Myスネアの必要性は?
中でも「Myスネアくらいは欲しいかな」って思うのもよく分かります。
でもそのスネア、家で鳴らせますか?
スネアに消音パッドをかぶせて叩いても、リアルドラムを再現できるのか。
「家族持ち」「住宅ローン」「低所得者層」ではなくっても、ちょっと残念なお金の使い方のような気がします。
ドラム練習パッド、安いのは2000円以下でも買えちゃいます。
が、なぜか「お金じゃない」って思ってしまいます。なぜならドラマーとして「切ない理由」もあるからです。
練習道具にお金をかけても練習道具は本番では使えない
ギターの人はエフェクターとか、アンプとか、シールドとかを買えば、すぐ演奏に直結しますよね。音色や音圧も変えられるから買った甲斐もある。
「何とか憧れの音に近づけたよ」ってワクワクすることでしょう。でもドラムは練習道具にいくらお金を使っても、本番で利用することはできません。
ちょっとした練習パッドくらいはいいと思うけど、大がかりな練習用ドラムは、逆に変な癖がついてしまいそうです。
活動頻度はどのくらい?
「思い切ってスネア、買っちゃおうかな?」って、わたしも本当に迷いました。
もし、将来ライブをしたり、レコーディングをしたり、というような目標があったとしたら、またはなしはちがってきますけどね。
社会人バンドです。「学校帰りの練習」っていう風にはいかないでしょう。メンバーそれぞれの生活もあります。家族持ちなら尚更のことです。
練習の機会が少ないなら、「メンバー1個人がいかに頑張れるのか」が、成功のポイントになります。ライブやレコをバシッと決めるためには、練習道具は必要になることでしょう。
でも、「スタジオで音合わせを楽しむだけのバンド」だとしたら、あらためて練習道具を買う必要はあるのか悩むところです。
実際、気軽にメンバーと集まったり、個人でスタジオに行けないからこそ地味な家トレが必要ではありますしね。
「ドラムの家トレ」はスポーツトレーニング同様「見えない投資」だから仕方がないことだとはわかってはいるものの、つい財布のひもをしめつけてしまうんですよね。
もしギターも「ドラムと同じように練習用ギターがないと家では弾けない」としたら、いったいどれだけのギターリストは練習用ギターを買うのでしょうか?
「ごめん。まだ曲憶えてない。近所が気になって練習できなかったよ・・」なーんて会話は想像できてしまいます。練習の頻度も少ないバンドなら、自作消音パッドでも十分だと考えてしまいます。
というドラマーのジレンマも、ついでにお伝えしました。ちょっとグチっぽくなってしまいましたね。では、頑張って練習してください。
おわりに
初心者ならはなしは別です。しっかりと基礎を学ばなくてはいけない時期だからです。
でも、「再結成」ということは「感を取りもどす作業」ともいいかえられます。出来ればちゃんとした楽器を持ちたいです。
でも、ほんの最初のスタートの時期です。もっと手軽に、格安で、リバウンドを再現できるアイディアを使ってみてもソンはないような気がします。
▼ 追記
やはり上達のためには宅練が不可欠でした。なので市販の練習道具を買える範囲でそろえたいと思います。(^^ゞ
もっと探してみる