仮審査は難なく通ったものの、本審査に『物言い』がつきました。
定年後のローン残金を、どうやって払うのか?
もし住宅ローンの残金が定年後も残っていて、その金額が多いと退職後の返済が心配です。しかも、70歳辺りまで支払うとなると貸し渋るのは当然だと思います。
今回わたしは、仮審査は直ぐ通りましたが、本審査に「まった!」が付きました。
確かに不安はありました。けどそれは団信(団体信用生命保険)の審査で引っかかるのでは?の思いでした。
⇒住宅ローン申込中、健診結果が再検査に!団信の告知は?【Part2】
けどフタを開けるとその内容は、定年後のローン残高の払い方。わたしの返済計画だと、60歳過ぎに残る残金を定年後に払えるのか?そこを問われたのです。
月々の返済額が低い。ボーナス払いも無し。返済が終わる年齢も高い。他に収入源も無し。この設定だと定年後に多額の返済をすることになってしまいます。定年する=収入が減るのです。
定年後の事情を伝えておくと面倒は無いかも?
わたしの場合、仮審査・本審査の書類に、定年する年齢・退職金額を記入する欄があり、大まかな金額を書きました。
するとその担当者は「もう少し多くないですか?」と少しあせっているようでした。わたしも噂(うわさ)で聞いた程度なので確信は無いけれど、嘘を書くのは嫌だったので、その金額を書きました。
もしかしたら、私の会社の社員と取引した経験があるのか、はたまた、「この金額じゃ通らないから、もっと増やした方がいいですよ!でもそれを自分の口からは言えませんよ!お察しください!」なのか?わかりませんけどね。
嘘は後で自分を追い詰めます。もし駄目なら、それはそれで仕方ないと考えてました。(*´∀`*)
その際、「退職金の使いみち」について質問を受けました。例えば「退職金を繰り上げ返済に当てるとか?」
そして本審査の書類を書いてから数日後、担当者から電話がありました。
その内容は「審査の方から電話がありまして、退職金の正確な金額と、その使いみち。定年後も働く意思はあるか?を知りたい」とのことでした。
我社は常に求人募集してる会社。人手不足で60過ぎの入社も珍しくない。70近い人も現役で居ます。その流れで行けば、いい歳まで働けることでしょう。
結局、「我社の定年後の事情と、退職金を繰り上げ返済に当てる」ことを伝え、無事、本審査に合格したという分けです。
年金受給年齢も上がると予想できるので、当てにはできません。
上手く行きづらいことが教えてくれた
わたしの収入は決して高くは無いけど、真面目に生きてきたつもりです。支払いは現金派。他に借金も無く、勤続年数も永く、各種ローンの未払いもありません。
そんなクリーンな自分が、まさかの心境。やっと審査に通った感じです。やはり年齢の壁は高いです。借り換えるなら若いうち。
最初、借り換えするにあたり、担当者にいくつか返済プランをつくってもらい、それを見たとき、久々に現実を突きつけられ我に返りました。
それまでは「まだ先のことだし・・」実感を持てずにいました。そして今回、本審査の「物言い」です。
こうして定年後の収入の中から、月々の返済を考えると「本当にこれでやっていけるのか?」と、身が引き締まる思いになりました。
と同時に不安が消えたのです。というのも、いままでわたしは10年固定型を終え、変動金利になりました。しかも固定型からの変動への切り替えは当時の高い金利だからです。
これでもバブル景気を知ってます。聞く話だと利息が4%代もあったそうです。さすがにそこまで上がることは無いとは思うものの、もし上がれば、いまより確実に支払い額も上がります。
「もし上がったらどうしよう・・いったいどうすればいいのか・・」という迷宮というか、お先真っ暗で、考えない様にしていました。
でも、今回わたしは「最後まで固定」を選んだので、月々の支払いは一定です。しかも超低金利時代の底値。なのでそんな不安も吹き飛んだという分けです。
ここからまた出直し
そして「60までが勝負」という目標を持つこともできました。特に我が子が成人してからの期間が勝負。収入が多い定年前に、出来るだけ貯金を残すこと。
もし退職金を全額返済に当てたとしても、その期間に貯めたお金を退職金代わりにもできちゃいます。(貯れば)
確かに定年後の収入はグンと下がります。とはいえ、ただ漠然と「老後が不安だから、とりあえず節約して置こう」では日々の行動に身が入りにくいです。
こうして理由が明確化すれば、節制や貯金する意義が持て、実行に移す強力な理念が持てました。あとは夫婦二人三脚。家族の理解で共に歩んでいくのみです。
とはいえ、まだ子供達はまだ独立してません。うまく折り合っていきたいです。
おわりに
住宅ローンの借り換えの経験によって、いま自分が置かれてる立場を客観視することができました。
今回わたしの様な借り換えじゃないくっても、「餅は餅屋」です。実際に動くことで不安が無くなり、新たな展開を得ることができるかも知れません。
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