世の中、「効率効率」と物事を最適化することを良しとする風潮があるかと思います。本当にそれが自分にとって正しい行為なのでしょうか。
健康維持とは『どれだけ非効率か』にこそ意味がある
わたしは家庭菜園をチラホラやっています。田舎なので土地も広く、贅沢に使っています。でも野菜を育てるエリアは少なめ。
実際その土地を有効活用してるのか?というと持て余しているのが現状です。
最近また畑をやるようになりました。その畑の割合は4分の1程度。あとは雑草栽培をしてるかの様で、お恥ずかしい次第。
その他は、コンポストで生ゴミなどを肥やしに変えて畑につかう。刈り取った草や枝などを埋める。そんな外付けドライブ的な土地の活用になっています。
毎年梅雨の時期の畑は雑草がボウボウの荒れ放題が定番になっていて、「そろそろヤバいかな」重い腰を持ち上げ、草刈りをする流れです。
今回、ネギの苗を植えるための下準備がてら、クワで草を根ごとかきむしり、クワの幅と深さ30センチ位の溝を掘りました。
ネギは連作可能な野菜。去年掘った場所とおなじ所を掘るので土は多少ホクホクです。とはいえ連日の雨で土は湿り気があり重く、クワにも土がこびりつく。かなりの重労働。これを2時間半かけてやりました。
そして前かがみな大勢は腰が痛くなるので腰を落としたり、クワを左右に持ち替えてみる。溝をまたぎ、クワを上から振り下ろしてみる。などで腰への負担を和らげました。
この作業を休まずやり続けると、筋肉への負荷による辛さではなく、シャドーボクシングやランニングやエアロビクスの様な体力の使い方によって、心臓の鼓動はかなり上がってきます。
畑を始めた当初はまだアラサー。夜勤開けの朝から深い穴を掘っても、まったく音を上げることもなく、やる気も十分でした。やり終える時間も速かった。
いま、息は上がるし時間もかかります。体力的にも精神的にも辛いので、途中、少し休憩をはさむ様にもなりました。
「あぁ畑。もう辞めちゃおうかな・・」と思いつつ、気が乗らないままの畑作業。そんな気持ちになっています。
「わたしもそろそろ耕運機を買った方がいいのか?」機械を使えば雑草をならすことも出来ます。作業時間が減れば、好きなネット活動に専念できることでしょう。「時間を買う」ことで新たなビジネスも加速するのもまた事実。
しかしながら、こうして畑での重労働をし終えると今回、いや、いつもながら、思うことがあります。
これこそが健康の秘訣では?そして、辛いけど、やり終えた後の充実感はたまらない。
わたしは筋トレはやりますが、それは無酸素運動。ランニングの様な、心拍数が上がる状態が長く続くほどの有酸素運動をする機会は減っています。そんな中での畑仕事。
もし効率良く道具をつかって畑を管理していたら。もし人力での畑作業をしなかったら健康のため、有酸素運動をする機会を他につくる必要もある。
身体を大きくする筋トレとは、どれだけ非効率な大勢で行うか。重い物は身体全体をつかって持ち上げれば楽です。けれどそれでは効き目が下がってしまい筋肥大は起きにくい。
そして日々の運動によって将来、病気になるリスクが減れば、医療費の削減にもつながります。老後もし野菜を全て自家栽培できたとしたら、家計はかなり助かると想像できる。
つまり、人力での作業は非効率ではありますが、長い目で見ると将来への投資活動でリスクマネジメント。なんといっても人は身体が資本ですからね。
もし野菜が上手く実らなくても、もし育てた作物を余らせても、持て余した土地を時間をかけ、手作業で管理しているとしても、身体を動かすことに視点を置けば、ある意味得な行為。
負け惜しみの様に聞こえるかも知れませんが、畑作業を終えた後、ふと思いましたよ。
おわりに
とはいえ耕運機は欲しいところです。草むしりの時間を、やりたいことへとシフトしたいから。
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