無口な父が子に伝えたいのは「ありがとう」の言葉が身を救うこと

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伝えたい言葉

先日、中学生の息子に人生初のスマホを買い与えた。

もしかしたら今の時代少し遅いくらいかと思う。

もっと早く持たせてもよかった。けど息子本人からの要望もなかったので、そのままにしていた。

ところが親友がスマホを持ったことで事情が変わり、誕生日プレゼントとしてスマホを持ったという流れ。

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結果「子供のため」になるなら、その言葉を伝えよう

それまで息子は、電話もネットも使えないわたしのスマホをWi-Fi経由で動画を観ていた。

でももうこの古いスマホは必要ない。新しい自分のスマホがある。

息子はいつもソファー横のテーブルにスマホを置き、充電ケーブルをさしたままにしている。

このスマホは6年物。当然直ぐに充電はなくなってしまうからだ。

そして新しいスマホを買った翌日。何気に床を見ると用済みになった充電ケーブルが無造作に放置されている。

果たしてこれでいいのだろうか。そんなことはないよね。

その光景を見てわたしが思ったのはこうだ。

人の好意に”ありがとう”も無いのか・・」という言葉。

もちろん息子にしても、何か言い分はあるかと思う。家の事情を察して親のスマホで我慢していたのかも知れない。

それでも我が子ながら悲しい。そして怒りも湧いてきた。

この「怒り」という部分は、わたしの心の弱さなので、ここでは聞き流してほしい。

しかしそれを教育しなかったのは親である自分。

息子は元々は、教えてないのに、食器をかたづけたり、自分のお菓子を人に分けるられる優く気遣いの子。

いまは反抗的なフリをしているのもよく分かる。

変わってしまったのは、わたしの責任でもあるし心当たり有りありだ。

とはいえ、やはり人生で必要なことは伝えたほうがいい。それに、このままでは結局は息子自信のためにならない。

本当のわたしなら、感情的になり熱く説教して言い聞かせたことだろう。

わたし自信、たくさんの失敗した経験が思ってしまう。

でも「あなたの言い方は脅してるだけ」と妻に指摘されてから教育は妻任せ。

「この子のためにならない」と知りつつもあまり口出ししなかった。

それは時代背景と自分の理念にズレがあることに気づいていて、子供のためにならないと思っていたからでもある。

「お前の好きに育てればいいさ」半分投げやりでネグレクトになっていたと思う。

けどそれはレジリエンス的な考え方を取り入れたからでもある。

つまり「ああしろ。こうしろ」と子に負の制限をかけるくらいなら、放って置いた方がマシ。

「毒親に育てられた毒親であるわたしの理念」という司令を出さないことを、あえてわたしは選んだ。

つまり「親の悪い影響をインプットするよりは、何のデータも無い真っ白な状態にして置くほうがいい」そんな書籍に共感し賛同したからだ。

それでも人の好意や物の有難みを教えないということは、人としてやっぱ伝えない分けにはいかない。

後で損をするのは息子本人。

感謝のない人柄は長く付き合えば、いずれ見切りをつけれらてしまうだろう。

困ったときに誰も居ない。そんなのは可愛そうだよね。

伝えようか迷ったが、中学になってからはじめて親らし教育をすることに決めた。

『お父さんの事は別にいいんだけど、もし誰かに何か借りたとして、それを使わなくなったら「もう使わないから返すね」とか言って借りたものを渡すとか、「コレ、ありがとね」とか言った方がいいよ。それは自分のためなんだよ』

そんな言葉を息子の目をしっかり見つめながら伝えました。

息子は少し目をそらしながらも「うん、うん、」そんな返答。その後もケーブルは床に置かれたまま。分かってない様だ。

そして「使っていいよ=もらった物」という認識もあったと思う。

たとえそうであっても、使わなくなった古い物をそのまま放置するのは、あげた人や物に対して失礼でもある。

使わないなら片付けたりしまって置く方が印象がいい。

この「印象」というのは社会生活をするうえですごく大事だと思う。

大人に成れば成るほど教えてもらえなくなる不幸

なぜ今回、”ありがとう”を伝えようと思ったのかと言うと、実はわたしの部署にやって来た新人と関わって思うことがあるからだ。

どういう人かを書くと長くなるので箇条書きにしてみる。

  • 挨拶も含めて、人に頭を下げることを知らない
  • 教えてもらっても「ありがとう」を言えない
  • 間違っても謝らず、まず言い訳をする
  • 目上の人や先輩に対する言葉遣いを知らない
  • 自分から輪に溶け込まない
  • 相手への思いやりや、気遣いが無い
  • 誰かにお膳立てしてもらうのが当たり前だと思っている節がある
  • 行動範囲がせまく一般的なことしか興味がない
  • だから人生経験が足りなすぎて人として薄く、魅力に欠ける

ここまで書いたけど、決して悪い奴ではなく、ただ何も知らずに大きくなっただけ。

これは「本人」というよりも親の教育だとしか思えない。

裕福に過ごしてきた本人の話しから推測すると、相手への思いやりを持たなくても、別に困ることは無かったのだろう。

でもこれからは違う。そのままでは誰にも相手にされることもなく、バカにされ、軽くあしらわれ、代わり映えのない人生に終わるだろう。

なぜならこの人と付き合っても何のメリットもないし、関われば損をするからだ。

百歩譲って仕事が出来ればいいけれど、天然で問題児といわれている。

わたし自信人のことは言えない。だから頑張ってほしいと思うし陰ながら応援している。

少し早いが、もし我が子が就職した時を考えると、いまそれを伝えるべき言葉だと思った。

ほんの些細なことだけど、他人に何かしてもらったときにかける言葉って大事だと再認識。

子供にウザがられても嫌われても伝えた方がいい。

若ければ若いほどいい。

彼は30歳くらい。容姿も性格も悪くない。ただものを知らないだけ。

このままでは彼女を持つことも難しいだろう。このままでは「子供部屋おじさん」確定だ。

相手への配慮とは相手への興味でもある。

自分のことしか話さない。自分にしか興味が無い人を他人が好きになるはずがない。

自分に興味を持ち気にかける人を好きにならない人はいない。

人を思いやり、人に愛され助けてもらえる人になってほしい。

親として切実にそう思った。

おわりに

「子は親の言葉をよく聴いている」ということ思い出しました。

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