45歳とは、還暦まであと15年を意味する年齢です。
「いったい老後どうなっちゃうんですかね・・」という世間話をする機会が増えるようになりました。
「あなたはイイじゃん?結婚しているし子供がいるんだからさぁ~。オレ何か、なぁ~んにも無いもん・・」という、ちょっと返答に困る反応をされる機会があります。
本当におっしゃる通り。1人では心配です。もしものときを考えると不安になって当然です。
色んなタイプの独身者を見て感じることがあったので、「関わる側の意見」としてその思いを書いておくことにしましたよ。
将来じぶんが困らないために投資すべき先とは一体どこぞや?
親類は仲間”大切に思う人”
妻の実家には独身の兄妹がいます。自分の甥っ子姪っ子をよく気にかけた行動をしてくれています。
夏休みや冬休みとかに映画館へ子どもたちを親に代わって連れて行ってくれるのです。他の親類の子もおなじです。なかなか出来るようなことではありませんよね。
わたしは土日関係なしの仕事をしている事情があるからでしょう。本当に助かっています。
他にも色々気にかけてくれています。誕生日や入学・卒業の記念にプレゼントしてくれたり、流行りのスポットなどへ連れて行ってくれるのです。
年の割には気が若く、流行りに敏感なタイプもあって、若い世代の興味がよく分かるのでしょう。わたしとは同世代の親類です。本当に感心してしまいます。
でもそれって、”独り身だから出来ること”だって思うところでしょう。でも本当に、「独身だから成せる技」なのでしょうか。
自分に対してのみ”しっかり者”
一方、わたしには1人独身の兄がいます。妻の兄妹とはちがうタイプの人間です。特別なとき以外わたしの家族(妻子)と関わることはありません。
冠婚葬祭、お正月やお盆などの行事ごと・・本当にそのくらいしか妻子と接触がない状態になってします。実際に会っても”どう接していいのか分からない”様子です。空回りしている。
一体、子どもたちは兄に対して”どう思っている”のでしょうね。
”年に2・3回しか合わない人”という印象になっているはずです。子供たちにとって何かメリットがあるのでしょうか。
もし将来、わたしの子供たちが車に乗る年齢になったり、就職したり、結婚して子供ができたときに、子供たち本人の意志でわたしの兄のところへ遊びに行くのでしょうか。
もし妻の兄妹が年を取り、おじいいさんおばあさんになったとき、わたしの子供たちはどんな風に思うのでしょう。どんな行動をする可能性が想像できるのか、
もちろん「もっとお金を使ってよ!」とか「もっと面倒をみてくれない?」とか言いたいわけではありません。
わたし自身も兄同様、自分の実家や妻の親類に対して積極的に関わろうとはしていません。自分で出来ることは極力自分でやりたい「放って置いてよ」タイプでもあるからです。
でも独身者にとっては、ココに”将来幸せになれるヒントが秘めている”ってわたしは思うのです。
とはいえ、自分を守ってくれるのはやはり他の誰でもない本人です。自分を守れるのは自分だけなのは事実といえば事実ですからね。
もう、年金基金は当てに出来ない未来?
年金とは知っての通り「将来の積立」ではありません。同世代の若い人が同世代の老人に払う仕組みになっています。ここを勘違いしてはいけません。
21世紀は超少子高齢化社会といわれています。このまま行けば、払う人(若い人)よりも受ける側(老人)が圧倒的にふえるのは誰も予測できるでしょう。
わたしは昭和の72年生の、第二次ベビーブーム真っ只中の世代です。ということは、受け取る側の人口は半端ない数という状況が待っています。
いまの年金の仕組みでは将来が心配です。支給年齢はもっと上になるだろうし、金額だってグンと下がること間違えなしです。その前に本当に年金制度が残っているのかも疑問です。
独身の同僚の中には、”個人年金”を契約している人もいます。若い内から将来を見すえるしっかり者たちです。
年金がもらえるまでの間(収入減・無収入)期間に対しての対策のためや、老後、独り身になっても困らないための対策です。
でも本当に「お金」だけが、将来、自分が困らないための予防線になるのでしょうか。
いまのうちに”人”へ積極的に関わっておく
年金は国が決めたことです。支払った金額がもらえなくても、いくら文句をいっても個人の力ではどうにもなりません。
個人年金だっておなじです。銀行や保険屋さんが消えてしまった事実もありました。そんなものが本当に当てに出来るのでしょうか。
貯金して置く手もあるでしょう。でもお金だけでは出来ないこと、満たしてくれないことだって世の中にはたくさんあります。
さっき”甥っ子姪っ子に対してのあつかいの違い”について書きましたよね?
積み上げるなら人への投資だと思うのです。
- ただ「可愛いから」という純粋な感情で関わる人
- 「将来はおねがいします」と甥っ子姪っ子に保険をかける人
思いはちがっても行動に変わらない。
人は「よく知らない人」を”関係の無い人”と認識するように出来ています。だったら”よく知っている人”と思われる様な行動を”いま”取ればいいって思うのです。
おわりに
わたしは過去、親戚付き合い対してネガティブな印象を持っていました。核家族主義家庭で育った影響と自己分析しています。(ほかと仲間意識を持たない)
そんな事情もあり、出来るだけ親戚とは関わりたくないし、どう接したらいいのか分かりません。滅多に会わない人といることが窮屈だし、気を使ってしまうからです。
でも積極的に関わろうとする妻の親類の人たちから学んだことにより、人とのつながりは大事だということが分かってきたのです。
もちろん自分のことは極力自分たちでやるべきな考えは変わりません。親類だけではなく、友人や趣味のサークル活動もおなじです。
「将来のために”いま”貯金をしなくちゃいけないから分かってよ」
いま独身者は思うでしょう。
「”いま”家族もいて大変なんです。稼げなくて助けるどころじゃないんです」
将来、甥っ子姪っ子たちは過去のあなたとおなじ様に思うでしょう。
でもこれは当たり前なんですよ。
人との関わりが、どう育つのか分かりません。でも、最後の希望は積み立てるなら人との信頼関係じゃないの?って思った次第でございます。
▼あまりにもセコイ人とは関わりたくはありません。
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