人気のシンボルツリーであるヤマボウシの樹。新築の庭に植えようか。
そもそも庭木を植えると、後が面倒だと思う人もいるかも知れない。
でもヤマボウシは、「幼かった我が子との思い出づくりに役立ったので植えて正解だった」とわたしはいいたい。
※この記事のメインは後半です。
ヤマボウシは1年に3回落ちる物がある
まずはヤマボウシのデメリットから。
ヤマボウシは実のなる落葉高木。
「年3度落ちる物」の結論は、
- 花びら
- 実
- 葉
これらが落ちて地面を汚す。
1. たくさん咲く花が地面に落ちる
春にたくさんつく花は美しい。
ところが花びらはやがて下に落ちてしまう。
正確には、白い花びらに見えるのは、花のつけねの葉の部分。
これが地面いっぱいになる。
白い葉の色が茶色に変わると落下する。
芝生に落ちたヤマボウシの花の様子。
雨や夜露で湿ったヤマボウシの花が、靴にまとわりつく。
花びらを靴につけたまま玄関に入ると、後で乾いた花が床に落ちることもあった。
2. たくさんの実が落ちる
ヤマボウシは秋になると、実が落下して地面を汚すことも。
アスファルトの様な硬い地面に実が落ちた場合で、もし実をふんでしまうと、靴の裏が汚れることが想像できる。
我が家は芝生。そして通り道じゃないので、その被害はなかった。
たくさんつけた実は落下する。
実を掃除する場合、そのまま放置後、カラカラに乾燥してからホウキで掃くと掃除しやすい。
実はジャムにして食べられるそうです。
落ちた実の中に虫がいることも。
3. 落葉樹は葉が落ちる
ヤマボウシは基本的に落葉樹なので、当然、寒くなると葉が落ちる。(常緑もある)
なので、つけた葉の数だけ地面に葉が落ちることを心得るべし。
もし地面が砂利だとすると、石の隙間に落ち葉が入り込むので取りにくいことも。
ここまでヤマボウシのデメリットを紹介してきたが、軽く掃除すれば済むことばかり。
それよりもデメリットを上回る恩恵がある。とわたしは言いたい。
ヤマボウシを植えて15年。庭木1つでも思い出づくりになった
子供は何にでも興味津々だ。
やまぼうしの実は緑色〜黄色〜オレンジ色と熟していくごとに色が変わっていく。
そして丸くイボイボのフォルムは可愛らしく子供の興味をそそる。
実ったころは樹になっていて子供の背丈では届かない。
当時それをわたしがもぎって幼かった我が子に手渡すと、喜んではしゃいでいた。
地面に落ちた実を探し回って集めて遊んだりもした。
毎年ヤマボウシが実をつけると、幼かった我が子との思い出が蘇り、何だか心がほっこりする。これが最大のメリットだ。
親孝行は既に返している
わたしは以前「親孝行は幼少期に終わっている」という言葉を先輩から諭されたことがあった。
つまり小学校1・2年くらいまでの幼いころに、その「可愛らしく愛おしい」と味わった想いとして、既に恩返しされていること。
そして子供からたくさんの学びを受けたこともあったはず。
「この子のためなら」「辛いけど今は頑張り時」と、逆境に立ち向かえたこともあったはずだ。
この記事を書く今現在の我が子は思春期の反抗期。お父さん子だった息子が懐かしい。
先日このブログ画像用にと、むかし撮った画像が入ったDVDを開いて、当時の写真をたくさん観た。
すっかり忘れていた幼い子供達に、うるっと感情移入。
そこには言葉ではいい表せない想いが詰まっていた。
そんな子供からの恩返しが後になって、「よい思い出の記憶」として何かあるごとに何度も蘇ってくる。
「人は記憶でつくられている」そうわたしは思う。
だから悪いことをしてきた人は晩年苦しむことになる。
なぜなら人は歳を重ねると精神性が上がっていき、過去の自分のあやまちに気づくから。
どうせなら、よい思い出になる原因をたくさん植えていきたいものだ。
ヤマボウシはわたしにとって、我が子との思い出づくりをしてくれている。
おわりに
これから子供が成長し、家を出てしまうかも知れない。
そんな老後、ヤマボウシの実が成るころに、きっと息子を思い出すことだろう。
もしかしたら将来、孫ができたとき、同じように実で遊ぶのかも知れない。
▼庭木は植える場所に注意。
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