サラリーマン中途採用。できる俺アピールは無駄だった

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おろ抜き大根の料理

おろ抜き大根炒め

先日、家庭菜園で栽培する大根を間引きしました。

間引き大根は捨てないで!食感シャキシャキで飯に合う

たくさん出た芽の中から最終的に1つ残すため。

1つ選ぶ仕組みとは、なんだか昇進話に似てる気がします。

そしてなぜこの話の「彼」は出世できなかったのでしょう。

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なぜデキルあの人は選ばれないのか?

わたしの部署に仕事が出来る人がいます。

その人はわたしよりも後に入社してきました。

計算高く、人の心をつかむのが上手く、効率を考えるタイプの人間です。

こいつ営業マンか?と思うほど、口が達者で物知りで頭もよく、人を察する能力もある。

だだ問題なのは、過度な自己アピールと、自画自賛と、自分に反する人への対処が人としては最低だとわたしは思っています。

かつて自宅でPCをつかいDVDを焼く人が少なかった時代、彼はあいさつ代わりに関わる人へプレゼントしていました。

しだいに態度が横柄になり、まだ仕事をよく分からないのに、全部を知った気になり、勝手なふるまいをする様になったのです。

最初は敬語。そのうちタメ口。いまはテヤンでバローチキショー口調。それを売りにしています。

そんな調子よいやり方で他の部署やお客さんの中に付け入るのが得意な彼を、かつての上司も「こいつはデキルやつだ」と大絶賛。

なぜならどんなやり方にせよ、困ったことを解決したり、問題にならない様に前もって営業をかけてくれるからです。

彼も「やるだけやってるし、自分では結果を出している」と思っていたはず。

けど彼は、中々昇進することができません。いったいなぜなのでしょう。

年功序列制度に『個人』のアピールは筋違い

彼が入社したのは40くらい。普通の会社なら出世の見込みは少ないと聞いてます。

でも我社は中途採用がほとんど。もしかしたら、と彼も満更ではなかったはず。

だから当時、必死にデキル自分をアピールしていたのだと思う。

いや、本当は見込みないことを察知して、出世できるであろう人材に対しての攻撃的行動にもわたしには見えました。

そして当時の関係者も彼の勝手なやり方に苦笑いするしかなかった。

自分の頭で考え、いままでに無いやり方で実際にやってみる。

この思考はすごく大事です。ホリエモンなら褒めるところでしょう。

けど年功序列のサラリーマン会社は、最初から昇進させる基準がありました。

まず大事なのは勤続年数と学歴です。

わたしの部署に、わたしよりも勤続年数が長い人材が配属されて間もなく昇進したことがありました。

正直、わたしはデキル方ではありません。

でもこの段階では、わたしの方が仕事は分かってます。頭のキレる先輩もいました。

それでも選ばれることはありません。この時点で私達は勤続年数も学歴も負けていたからです。

会社としても、判断のしようがない仕事内容だからです。

たぶん、選ばれるとしたら、長い勤続年数、その部署での経験値。

さらにこれと言って何も問題を起こしてない過去歴がベストだと見ています。

そして大事なのは、自分のやり方ではなく、

その組織のやり方で、上層部や上司や先輩方に配慮した、既存のやり方を模範に何かを行うこと。

新たな試みの前には、しっかりと裏を取ることも大事でした。

やんちゃな振る舞いをする芸能人も、共演前に楽屋に挨拶に行くと聞いています。

路上パフォーマンスも然るべき機関に事前了解を得て行うものです。

組織から見たら、その斬新とは、いままでの自分達を否定する行為で、自分達を追いやる敵に見えてしまう。

将来、自分達が排除されるかも知れない個体でもある。

つまり新入りが仕事がデキルからといっても、それによって自分達の効率がよくなるだけで、会社にメリットが無いわけで、

仕事のやり方が斬新だとかがどうあれ、結果がみな同じという業務な以上、彼を管理職に選ぶ理由がないのです。

もし斬新さを選考基準にしたら会社は困ります。なぜなら言うことを聴くロボットではなくなってしまうから。

自分を主張する人とは=自分の脳力に見合った給料を求めて騒ぎます

逆に多少問題ある社員でも、上層部と社外活動(ゴルフ・飲み)などに積極的な人は、昇進し続けています。

これが私の知る、これまでの日本のサラリーマンの姿です。

選ばれなかった理由を自分の糧にする

大根は葉ではなく根を食べるのが一般的。そもそも葉つきは、あまり売ってません。

先程の彼は、この大根の葉の部分と同じでは無いか?と考えると、自分の実になる気がします。

ものがない戦後とはちがい、いまは恵まれた時代です。

調理すれば食べられますが、それよりも他に美味し食べ物はたくさんある。

そして使い勝手もよくないからだとわたしは思うのです。

それとは裏腹に、大根は根よりも葉の栄養値がダントツに高いと聞いています。

わたしはなぜか、この大根の葉っぱが先程の彼に見えてなりません。

彼が選ばれなかったのは、彼に問題があるかは別として、その時代の特定の組織の基準に会わなかったからとも言えそうです。

そして私達も、彼の悪態や身勝手さを考えると、目に余る行動だと思わざるを得ません。

けどそんなフィルターを外して、彼の結果だけをよく見てみると、その御蔭でよい方向へと流れた部分もありました。

つまり大根の葉の様に、世間が食べないもの。使い勝手が悪い。調理しないと食べられない。

そんな葉っぱでも、実は健康にいい食材でもある。

そんな大根の葉と彼の行動とは同じではないか?

たとえ彼の様なグレ社員だとしても、そこから得られるものはある思えてなりません。

今後必要とされる『個』を準備して置く

そして、もうこういったサラリーマン思考で、これからを生き抜くのは厳しいと常々考えています。

いまは誰もが平等にチャンスな時代といっても過言ではありません。

インターネット・クラウドファンディング・副業のやり方の情報もたくさあり、その気になれば自由は手が届く、そんな時代は既に始まっています。

そんなとき、この彼の様な、

  • 自分の頭で考え
  • 変な忖度もなく
  • 失敗もめげず
  • 試行錯誤し
  • 既存概念から逸脱したアイディアで
  • 人に指図されずに行動できる

ってことは見習うべきだし、自分に吸収すべきモデルだと見ています。

ただ冒頭で語った、人としてのモラルや倫理違反などはわきまえないと自滅するでしょう。

そして彼の様に、上手くいかないことを他人のせいにしたり、悪口で他人の評判を落とす様なことは絶対にしてはいけません。

たとえ短期的には上手くいっても、長い目で見ると上手くいかない原理がこの世にはあるものです。

まだまだ日本の古い体質は受け継がれることでしょう。

組織にいる以上、個人プレーは好まれない。

残念ですが、全ての決定権は上にある。

上の了解を得ながら少しづつ変えていくことが王道ではないでしょうか。

おわりに

本来捨ててしまう大根の葉。

しっかり食べて自分の血肉となる様、吸収しました。(*´ω`*)

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