やるべきことをやりたがらない。
みんなが当たり前にしている仕事を、理由をつけてやらない人がいます。
そしていつの間にか、
「この人はやらないから、いっしょにいる人が代わりにやるものだ」
という流れになったりします。
でもやっぱり「おかしい」です。納得いきません。だって、仕事をやらない人も同じ給料をもらっているからです。
結局、被害にあうのは、直属の上司と一番下っ端の平社員です。それが会社というもの。サラリーマンのつらいところでしょうか。
「精神疾患をもった人に無理をさせて、もしものことがったらどうしよう」
結局キツイ仕事を自分がやることを選んでいる状況になっています。
でも本当にそれでいいのでしょうか?
それが本人のためになるのでしょうか?
もう自分を苦しめる人の言いなりにはならい!しっかり自分の権利を守りましょう
自分がやるべき仕事なのに、上手い言い逃れをする人がいます。今回わたしは、そんな人に対して、
「(相手がやるべき当然の仕事)をやってもらう」ことを言う選択をしました。
その結果、問題もなく「相手が当たり前にする仕事」を、やってもらうことに成功しました。
しかもポジティブな「おまけ」もついてきたのです。
人には、周りに同調していまう心理があります。
「ワガママをいう人を上手にあつかう方法」としても、甘やかす技が、部署全体に浸透(しんとう)してしまった、うという話しになっています。
その甘やかしによって、複雑な人間関係が出来上がってしまいました。
●関連記事
リンク理不尽な環境をつくっているのは誰?いい職場にしたいなら甘やかしはイケナイ
でも、気づいたんですよ。
結局、誰のためにもならなかったってことを、
そして、もう二度と同じことをくり返してはいけないし、自分たちの権利も、ちゃんと守らなくちゃダメだって強く思いましたよ。
そして、今回、同じような状況になりました。
「よくない風習は変えていかなくちゃ」
「最初が肝心だ」と、当たり前をつらぬくことを選んだといいうワケなんです。
とろこが、今回の仕事キライさんは、ただのサボりとはちがいました。
なぜ、「こんどこそは」!って決めていたのに、迷ったのかというと理由があるからです。
持病をかかえた人に対してどう接したらいいのか?
ところが、一難去ってまた一難。同じように仕事を拒否するタイプの新人さんが、わたしの部署に入ってきたのです。
カンのいい読者さんならもう分かりましたよね?
そうです。この新人さんは持病を理由に、与えられた仕事をやりたがらない人だったのです。
「わたしには出来ません」ではなく、正確には、遠回しに理由をいうタイプだったんですよ。
新人さんの言い分と手口?
まず最初に疑問に思ってしまうことがあります。
精神疾患をかくして入社しておいて、社員には病気を告白する行為です。
どうせなら、「ずっと黙っていればいいんじゃないの?」って思います。私ならそうします。
何だか、「多額の借金があることを言わないで結婚した」感じに思えてしまいます。
だから「手口」という表現を使いました。
会社側が知らないことになっていることの弊害
会社側はこの新人さんが精神疾患だとは知りません。公には。
だから新人さんに対して、具体的な処置をすることも出来ないのです。
現場は、はじめての事態に困惑してしまい、どうしていいのか分からない状況になっています。
管理職は自分の責任になることを心配して、無理な仕事をさせない道を選んでいる。他の部下たちに、これと言った対応を指示することも出来ないでいます。
つまり、一社員の自己責任状態です。
新人さんの行動
「わたし精神疾患をわずらっているんですよ」という病状を組む相手に、まず最初に説明してきます。でもそれは、
「いつ、どうなるか、わかかりませんからね」という無言の圧力でもあります。
裏を返せば、
「あなた、はわたしが精神を病んでいると知りながら、キツイ仕事を押しつけた」
「無理な仕事によって、勤務中、もし倒れたら、あなたの責任です」
「それでも、わたしに面倒な仕事をさせるのですか?」
「やれるものなら、やってみなさい」
と私達同僚はとらえてしまいます。なぜなら、転職する前もちゃんと仕事をしていたようだし、いまの会社でも、自分がイヤだという仕事以外は、きちんとやっているからです。
労った(いたわった)接し方ができないのには理由がある
「でも、心の病にかかっているんだから、もっと優しくしなくちゃね?」って思う人もいることでしょう。
どんな人にも平等に接すること、といいます。でも私は完全な人間ではありません。やっぱり、感情が入ってしまいます。
本当に心が病んでるの?って疑ってしまうことがあるからです。
新人さんの割にはようりょうもよく、段取り上手です。バカでありません。他人を分析して批評したりします。常に上から目線なところがあります。
とても精神疾患で辛い思いをしているようには見えないからです。
それより何より、わたしの部署に入ったら、やらなくちゃいけない重要な仕事があります。この部署の特徴と言うべきほどの仕事です。でも現在、精神疾患を理由にその仕事から逃れている状態です。簡単な仕事してかやってません。
例えるなら、
「二人組の刑事の1人が、一生懸命、手がかりを探し出そうと必死に走り回っている間、もう一人はコンビニで立ち読みをしている状態」です。
同じように、私たちが仕事をしている間、新人さんは、わたしたちが帰ってくるのを待つことになります。
その待っている間、なんと、
スマホでゲームをしています。
しかも、最近では慣れたもの。堂々と充電器まで持ってきてコンセントに常につないでいるありさまです。
「待ってる間、超ヒマ」って感じに思われても仕方ない行動でしょう。
これって、どう思います?
精神疾患の新人さんの代わりに、やってあげてるのに、ですよ?
しかもベテランの先輩がです・・・
まあぁ、きっと、先輩や上司が後輩の面倒をみるのは当たり前って考えているのかも知れませんね。しかし、状況がちがいます。やるべき仕事を相手に任せた状況だからです。
待っている間、掃除をしたり、次の仕事の段取りなどでもしているのなら、まだ可愛げがあります。
「仕事を覚えたいから一緒についていってもいいですか?」とか、やる気も感じられません。それどころか、注意した人に対して、とても怒っています。恨んでます。
つまり、自分の都合に合わない人、自分を受け入れてくれない人に対して極端に反応します。
そうやって自分で自分を傷つけているのがこの病気の特徴です。調べに調べて、よく理解しました。
話す内容から、甘やかされて育ったという事情が、調べた内容と一致していたからです。
だから常に、ママを求めています。
自分の代わりに責任をとってくれる人を探しています。
そのためには、すごく下手に出ます。そこまで、律儀に頭を下げなくてもいいですよ?って思ってしまいます。でも、それも面倒を見てもらうための作戦です。そうにしか見えません。
そして、傷つかきたくない気持ちから、自分を守ろうとする防衛反応でもあります。
私は本心を見抜いてしまいましたよ。
無意識の作戦とは分かったとしても、甘やかした方がその場は楽です。だって、いざこざがなければ、お互い気まずくならないし、ストレスにもならないからです。
でも、将来を想像したんですよ。
このまま、甘やかした方がいいのか、
嫌われても正しい主張をした方がいいのか、を、
「出来ないからやらせないで」という空気を出す仕事をやってもらった方法
では、どんな仕事内容をイヤがるのか。色々ありますが、今回当たったのは、「外周り」の仕事でした。
そのほかにもいくつかありますが、ふだんやらない変わった仕事を避けているようです。
「やることが当たり前だよ」ということを、どうやって説明しようか、考えました。でも、考えても分かりません。成り行き任せにしてみましたよ。
ただ、上司がらの指示伝言を新人さんに伝えるだけの作戦です。
いままでは上司からの指示を、その人用に変換して、わたしたちが勝手にやっていました。それをやめる行動です。
「(ちょっと外回りに行ってきてね)と私たち2人に上司が指示して来たとしたら、わたしが1人で外回りに行ってくることをしない」ことです。
実際、間接的には、外回りは出来ませんよ、危ないですよ、という状況は知ってました。本来、新人さんが外回りをするはずなのに、ちがう人が代わりにやっていたのを見たからです。
でも新人さんは私に直接、
「外回りはやらせないで」とは言ってません。
つまり、「(新人さんが外回りは出来ない)ことをわたしは知らない」振りをして、外回りをやらせる、という作戦です。
ちょっとズルいけどトボケてみることにしましたよ。
この作戦は、賭け(かけ)でもあります
もし、外回り中に、精神のバランスをくずしてしまって、何かあった面倒になるからです。
わたしにとってもリスクがありました。責任問題があったからです。
でも、腹をくくったというか、
「もう、あの年配者との日々はもうイヤだ、被害にあいたくない」
「自分を守るためにも、会社のためにも、本人のためにもなることだ!」って思いましたよ。
「人を育ててみよう!」って思ったんですよ。
もし断ってきたら、
「問題を大きくしてしまおう」って考えてました。
直接の上司や、もっと上の上司や、会社側の人間を巻き込んで、すべてを公ににしてしまおうって、チラッとですが頭をよぎりました。実際そこまでの勇気はありませんけどね?
結局どうなったのか
本人もあきらめたのか、外回りを断わらないで、そのままの流れで一緒に出かけることになりましたよ。
年配者の甘やかしを知っていた新人さんは、きっと、
「自分に代わって仕事をしてくれるかも」って思っていたのかも知れません。しかしわたしは流されませんでした。
新人さんは何か吹っ切れたのか、いつもの下手(したて)な言葉もなく、ざっくばらんな態度です。
外回り中、わたしは、私が知っている啓発的なことばを新人さんに、投げかけつづけました。はげましの言葉です。
大丈夫ですよ
出来ますよ
心配ないですよ
わたしがちゃんといますからね
やれば出来ますから!
「出来ない」って思っているのは自分だけですよ!
もう十分実力はついてますよ?
やってみなくちゃ分かりませんよ?
汗をかいて必死な新人さんを私はげましました。
そのかいもあって、難易度高い仕事を何とかクリアーすることができたんですよ。
すると以外なことに、本人はスッキリしているようです。
達成感を味わっているかのように、わたしには見えました。
やっぱり正解でした。
「やれば出来るんですね!」と言い、新人さんは、何か自信がついたようでしたよ。
実はこの行動
「暴露療法」という、パニック障害者の治療の一環に使われている、れっきとした改善療法だったんですよ。
結局逃げていては病気は治らないということなのでしょうか。
「これで一件落着」とは、まだまだいきませんが、
仕事の分担による不公平の改善。
個人の能率の向上。
精神疾患からの復帰の手助け。
わたしが甘やかしをやめる決断をしたことで、3つのいいことにつながりましたよ。
おわりに
精神疾患をかかえた人とどう向き合っていけばいいのかは、難しい問題です。
やっとの思いで会社に出てきている人も知っています。社会復帰する手助けをすることは大事だと思います。
しかし、周りにいる人達は保護者ではありません。でも、自己努力が見えるような行動をすれば、みんなに理解してもらえます。
だって頑張っている人を応援したいって思うからです。
●関連記事
リンク【表で解説】転職してから何年たてば有給をたくさん使えるの?休んだら給料は減るの?
もっと探してみる