「うちの部下、全然ダメなんです」と言う上司へ伝えたいこと

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「仕事で結果を出すために指示をしてるのに理解されない、使えない部下ばかり」という上司を知っています。

この人、本当にアホです。部下を操る方法はあるのでしょうか。

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仕事を指示する側は「業務の効率化」だけじゃなく、指示される側のモチベーションを考える

上司とは「部下と一丸となって同じ業務をシェアしてる」と考えることがすごく大事です。なぜなら、人は自分の理解者に賛同するものだからです。

 

そうなれれば「どういう風に仕事を組み立てていくか」が見えてきます。そこで宅配の仕事にたとえてみます。

 

「すべてが丸く収まる様に配達するにはどうすればいいのか」を考えてドライバーに仕事を割り振る”配車係”がいます。この人が運転手のすべてを握っています。

 

出来れば同じエリアに荷物の届け先があればスムーズに配り終わるでしょう。でも、そうは問屋が卸さない。行き先も荷物もバラバラ。それが宅配便。

 

小さな荷物もあれば高価な品もある。時間指定もあれば生鮮食品もあったもする。当然、荷物を配る順番や荷物に適した乗り物なんかも考える必要もある。

 

それにプラスして運転手の力量も考えなくてはいけません。地域に詳しくない若者もいれば、腰を痛めた年配者もいる。家の事情によっては遅くまで働けない人もいる。

 

わたし自身、若かりし頃は中距離トラックの運転手。業種は違えど分かるのです。

 

そこで考えるのが適材適所です。スポーツでも同じですよね。足が速い人もいれば、小回りが得意な選手もいます。メンタルが弱い人もいる。選手の選らび方次第で成績も左右します。

 

しかし効率や適材適所ばかりでは業務の平均化はとれません。偏った配車ばかりではドライバーの不満もたまりす。仕事は「勝負事」ではないからです。強いて言うならばお客様が勝者。

 

運転手は人間です。疲れもあればミスもすれば感情もある。「効率第一」では、いずれ行き詰まるでしょう。なぜなら人は完璧なロボットではないからです。

 

それじゃぁ合わない人には任せないでいる方がいいのか?トータルバランスを考えた方がいいのか?思考になると、いつまでも進歩も成長もありません。

 

個人のスキルアップのための経験もさることながら、自らの努力は不可欠です。色々と失敗して、そこから何かが見えてくる。そうやって一人前になっていくものだから。

 

そこで大事なのが人のやる気モチベーション。なぜかと言うと人が成長するのに重要な要素だから。育てば(巣立ば)面倒を見なくてすむからです。

 

そして人は他人が決めたことに決意なんか出来ません。なぜなら「自分発」ではないからです。

 

「先月よりも今月は10%売り上げる!」って朝礼で言わされても、本気で決意する人がどれだけるのでしょう。

 

大抵そんな人は「元々、社畜思考な指示待ち人間のSタイプ」か「金金星人¥」か「何か野心がある人」か「自分に何か権限が与えれている立場の人間」なはず。

「この仕事が天職です!」って人も中にはいるかと思うけど、そんな人は少数派では?

 

ですが従順な子羊社員は、怖がっているだけだし、金金星人はお金にならないとサボります。野心家も左遷されれば他人事になってしまう。

 

そうなると「権限が与えられた人」が残ります。「自分で何かを決める」とは「自分の責任」とも言えるのです。他人が決めたことなら言い訳もできるけど自分発ではそうも言ってられません。

 

権限とは上司だけの特権ではありません。部下にも失敗する権限を与えるのです。

 

何でもそうですが、何かを覚え始めのころは不安です。だから知っている人に色々と教えてもらって安心します。

 

でも仕事慣れしてくると打って変わって「ぼく独りでも出来るもん!」って自分なりの「俺ならこんな風にヤル!」という自我が出てきます。

 

この自我を認めてあげることがすごく大事。

ところが人生の先輩は失敗を見越して色々と世話を焼きたがる。「可愛いい子には旅をさせろ」という原則を分かってないからです。でも「初めてのお使い」は心配ですよね。

 

つまり何らかの自分なりのビジョンを持てれば、それがその人の信念となり、その人のモチベーションとなり自主的になり、仕事が好きになる。好きこそものの上手なれです。

 

部下の考え方を、他人事から自分事に気持ちを変えられたらしめたもの。

 

なので上司は「部下が率先して仕事に打ち込める様になるにはどうすればいいのか?」を考えた指示を出すことが大事になってきます。

 

平社員のわたしが言うのはおこがましいですが、長い間、部下と上司の戦いを見て経験して自分なりに分かったことでした。

大切にするべきは仕事よりも仲間。「今この瞬間の正しさ」よりも、ずっと先にあるモノを大事にする

実際、仕事が出来な部下や同僚に任せるよりも自分でやった方が早いし確実だったりもするでしょう。

 

よく新人がやりがちなのが「データや情報を元に物事を判断する」ことです。これはある程度仕事を覚えてくると誰でも出来る様になるでしょう。

 

でもこれが厄介なんですよね。データとはあくまでも目明日であって絶対的な未来予想図ではなかからです。

もっと成熟してくると刑事の勘ってヤツが働くから不思議。( ´ー`)y-~~

 

たとえば部下と2人、車で営業に出たとします。

「そろそろ左側を走った方がいいですよ。もうすぐ交差点ですから」って部下が言ったとして、

現実では、「その交差点の手前にはいつも路駐の車が止まっている」とします。角の店は水曜日に商品の仕入れをするのをあなたは知っていると過程します。

 

それでも「そうだったね」って動いてあげるのです。でもそれって不親切じゃない?知っていて教えないのは良くないことだとよく言います。

 

だからと言って無視したり、「は?その場所は、いつも路駐車がいるんだよ。知らないの?」って答えたら部下の気持ちはどうなるのか?「そんなの聞いてないよ」です。

 

けど、部下のナビを受け入れたとすれば、部下は自分の失敗から「この交差点には路駐の車が止まっている可能性がある」ことが学べます。

 

上司に迷惑をかけたのかも知れません。けれど人は素直に言うことを聞き入れてくれた相手に好感をもつものです。だって自分を信じて運転してくれたから。

 

この、小さなやり取りの積み重ねが大事。

知らないふりは時として人を育てます。

 

更に、

あなたよりも新人の社員が「いまある仕事のやり方の欠点や改善に気づいた」とします。それなのに「俺は勤続20年の先輩だ。ここにはココのやり方ってもんがある!」って言われたらどうなるのか?

 

実際、皮肉にも、新人が「ソレおかしいよね」って思った伝統とは、その場の改善する部分なのは否めません。なぜなら中にいると外から見えないから。永くいるほどその傾向は高いです。

 

「教えてくれてありがとう」と言う謙虚さも部下を育てるし、自分の成長にもつながるのです。

おわりに

わたし自身、本当におバカな失敗の連打の半生でした。でもその経験が次へのステージに導いてくれたと、いまは振り返っています。イイ教訓へと変わっています。

 

そんなこんなで、ようやく「優先すべきは何か?」が見えてきました。まだまだ実践中の修行の身。でもそのお陰をもって人間関係の悪い壁が崩れかけ始めてます。

 

これは損得勘定ではありません。自分が被害に合わない様な逃げや、出世するための悪知恵でともちがう、と思っています。

  • 社員には一人ひとり個性があり
  • 他人が大事にしているモノ(信念)を認め
  • 自分にない部分を認め、それに習い、取り入れる
  • そうすることで自分も受け入れてもらえる

チームワークの法則の様なものを身をもって体験して理解したからです。

 

このブログを読んでいる人にとっては「え~?あなたは独りで生きるをススメてますよね?ストレスはスルーとか・・」って思うことでしょう。

 

無駄な人間関係は切った方が人生は楽という話

内向的な性格なのに外交的なふりをする人に読んで欲しい書籍

 

たしかにわたしは個人主義者かもしれません。独りの方が身軽だしストレスも少ない派のタイプです。そして逃げても、必ず”やり残し”がやって来ます。

 

でも組織で働く以上、そしてグループで同じ目的をクリアーする身としては、やはりチームワークは大事なんだと改めて思い始めています。

 

ソレもコレも「独りでも生きていける道がある」とか「これからは個性の時代だ」など、色々と言われているモデルを信じて実際にやってみたから言えるのです。

 

すべては自分の受け止め方次第だし、

基本、人と言うのは、

人とのつながりで生かされていたのですね。

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