「年上ばかりの職場にうんざりだ」勤続年数が長いのに、いつまでも若手あつかいされている人はいませんか?
そんな職場ではいつも気を使うばかり。別にタメ口をつかってもいいのですが、ここは年功序列や秩序を重んじる村社会の日本です。上手く生きるためにも必要なスキルでしょう。
そんな思いとは裏腹に、意外な収穫を得ることができました。今回はその辺の気持ちを熱く語ってみます。
中堅(ちゅうけん)にとって若者がいない職場とは生きにくい環境
わたしが勤める会社の平均年齢は年々上がっています。若い人が入ってこないのと、年配者が辞めないのが要因です。
仕事に魅力もなく安月給では仕方ないのかも知れません。ハローワークの常連企業では年配者は大歓迎ですからね。とにかく社員確保がスローガン。
年配者に有利なルールになってしまうのは有権者が年寄りだから。わたしの会社も同じです。若者にとって生きにくい環境になっています。
わたしの部署も例外ではありません。入ってくるのは中年以上の人材ばかり。辞めて行くのは決まって若い人になっている。そんな状況をふまえて読んでくださいよ。
頼られるのは喜び。仕事のモチベーションだった
「こんな開放的でリラックスした気分で仕事をしたのは久しぶり」
まず言いたいのはこの言葉。なぜかというと、年下の後輩と一緒に組んで仕事をしたからです。では、詳しく書いてみます。
「休みたいけど休めないんです」シフト制勤務をしていると、周りの人たちと休みが合わないことも悩みの1つです。それでも用事があると休むしかありません。会社は軍隊ではないから当然の権利です。
そんな中わたしは、ほかの班の人の代役として別のブループに入って仕事をすることになったのです。
せっかくの休日です。本当は休みたいというのが本音。やりたいコトもあるし、ゆっくりしたのが正直な感想です。でも大人思考になったわたしは「自分が休みやすいように」と考えて名乗り出ました。
割り振りされたのは自分と同じような立場の後輩
その割り振りされた後輩とは、わたしにとっては気持を共有している同志のようなもの。この後輩もわたしと同じように、若い頃からこの環境を経験している同じベテランからです。
さっきも言いました。入ってくるのは年上の人ばかりという事情。新人とはいえ年上です。それなりの対応をして気を使ってしまいます。そうしないと先々上手く行かないからです。
▼人を立ててこそ上手くいくものです。
⇒「年上の後輩といい関係でありたい」なら、たった1つのことをしないだけ
仕事には段取りがあり、誰かがリードして作業をすすめる流れになっています。わたしはお客さん気分での出社です。自分にとっては別のグループです。招かれる側だからですから当然の礼儀と考えたからです。
ところがこの後輩くんは、自分が指示を受ける側にまわりました。きっとわたしに気を使ったのだと思います。
「何だよ。気楽にやりたかったのに」というのがわたしの本音です。でもこんなわたしでも先輩です。ダメなところは見せたくありません。仕事モードに切り替えることにしたのです。
自分で仕事を組み立てる楽しさを思い出す
いつもわたしは常に受け身をつらぬくスタイルで生きています。そうなったのは、人の段取りにケチをつけたり、勝手にくつがえす自己中な年配者にいきどおりを持ったからです。
結局、多い人の世論が正論になってしまう。たとえ正しいこたえだとしても1人だけ逆を行っても上手く行かないと悟ったからでもあります。
でも、今回は素直で従順な後輩です。わたしと同じ心境になっています。文句をいう気もさらさらないようです。「何でもイイっす!まかせます!」って、わたしに従う気満々の態度をしています。
「何か自分と同じだ・・」って思うと純粋に仕事だけに集中できるから不思議。
またケチを付けられるのか、ダメ出しされるのか、言うことをきかない、という余計な気遣いや心配がないと、本当に仕事が楽しいんです。
競争心とか、見栄とか、失敗に対する恐れとかがまったくない状態。
後輩くんはわたしに気を使っていたのは申し訳ないけど、久しぶりに先輩としての余裕というか自信というか、そんなやり甲斐に満ちた気持ちで仕事をすることができたのです。
自分主導で何かをすることが仕事のモチベーションだったことをかみしめましたよ。
同じ職場がちがって見えた
同じ職場でも、出勤日や時間帯によって、まったく別世界になるのがシフト勤務の特徴です。
「あれ代わったの?」別の部署の人に何度か声をかけられます。出勤前や退社時に顔を合わせるものの、いっしょに働くことがないからです。何か、初心に返った感覚。
いつもとちがう景色を見たときのよう。何かリセットできたような感じです。いつもとちがう流れがわたしをリフレッシュさせてくれましたよ。
いつも休日出勤を断っている人がいるとしたら、ちょっとキツイけど出てみるのもいいものですよ?
いつも同じ人に依存している人。他のグループで仕事をすることを躊躇(ちゅうよ)しているとしたら、わたしは超絶おすすめです。相変わらずの日常に変化をもたらしてくれたからです。
おわりに
とはいえ、若い後輩にとってのわたしとは年上の先輩です。もしかしたらストレスを感じていたのかも知れません。
ただ「年上」というだけで、若者をアゴでつかうのは許されない行動です。いまは昭和ではありません。簡単に辞めてしまいます。
中堅のあなたがすべきことは、威張りふんぞり返ることではありません。少ない若者を守り育てること。
嫌われないように気を使うことではなく、一人でも見方を作ることも世渡りの術(すべ)です。ここは1つ、理解のある先輩を目指して後輩を育てていきたいものですよね。
▼誰だって自分のことには真剣です。
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