
お互いに必要
元請けの横暴な態度や行動などは、ある意味パワハラです。なぜなら下請けとは、基本的に力関係が下にあり弱く、ハッキリとものを言えない立場だから。
けどこれから先もずっと道を端を歩く様な生き方をする思考でイイのでしょうか?
「下請け」とは「元請け」にとって必要な存在のビジネスパートナー
結論から言いますと、基本的に我慢する必要はありません。なぜならタイトルの通り、元請け業者(親会社)にとって下請け業者とは欠かせない存在だからです。
もしあなたが元請けから何らかの攻撃を受けていて、それが組織全体の利益を害する行為だとしたらなおさらのこと。抗議すべき案件です。
というのも、企業とは利益を上げるために移ろいゆく場所だからです。「善悪=利益」と考えて自分の対処がそれに当てはまるのか?をまずは振り返ってみましょう。
■まずは、なぜ仕事を下請けに回す(依頼する)のかを考えて見ますと、いくつか候補が上がります。
- 増えた仕事量に対処しきれないくなった
- 3K労働環境の改善のためキツイ業務を他社に流した
- 自分たちには無いスキル(やらない分野)の職種なので元々出来ない
その企業は伸びしろがある。成長期。景気が良い
事業が起動に乗ったり、景気が良くなったりして仕事の発注が増えれば人でが足りません。そうなると、キツイ業務や、自社の本質の部分以外の簡単な仕事を他社に回すのが一般的。
会社が大きくなれば優良企業を目指すもの。労働環境の改善のため、割りに合わない業務などを他社に割り振ることも普通です。
不景気。都合が悪くなる
けどそれがいつまで続くか分からない。そうなると、会社にとって都合の良いのは正社員以外の人材です。なぜなら安く雇えるし切りやすい。
更に新たに専門の設備を設けそれを保持。そのための人材を新たに雇う。1から教育するにもお金がかかる。
もし拡張した部門が撤退になったとしたらリスクです。けどその業務が下請けだとしたらどうでしょう。ただ切るだけで、コストもダメージも低く抑えることもできちゃいます。
そして元々は自分たちでやっていた業務なら、辛く面倒でもやるしかない。
1から10まで「一人で何役」は本業がおろそかになる
あとは、最初から自分たち(元請け)が持たないスキルの業務が必要なケースはあるものです。
パン工場ではパンを生産します。当然小麦粉を使います。作ったパンをお店に届けるには配送しなくては売れません。当然パンの配達を運送会社に依頼する流れなのが一般的。
普通の工場の人が大型免許は持ってないし、トラックや運転手を管理するスキルがある人が必要になってきます。そうなると運送会社に頼んだほうが早いのです。
業務の分割化はリスクヘッジにもなる。他社の技術を吸収できる
それに何かあったら強く出ることもできちゃいます。
もし事故になっても、同業他社はいくらでもいます。ダメージを低く抑えられるのです。自社ブランドのイメージを守れるのが最大のメリット。
もしかしたら他社に依頼していた業務を新たに自分たちでやり始めることもあったりします。
「下請け」とは「元請け」が勝つための協力者でもある
こうして思い当たるケースをざっと書き出してみましたが、まとめると、元請けのご都合次第といっても過言では無い感じですね。
では下請け業者のあなたとしては、黙ってただ耐え忍んだ方がイイのでしょうか?
確かに仕事をいただくことで給料をもらえて、生活できるのは元請け様のお陰ではありますが、この一対一の関係図から一歩引いて、第三者として客観的に見てみましょう。
- 元請けさんとしては
- 重すぎる荷物を持っている
- 自身が持つ装備が足を引っ張る
- 適材適所なアイテムや知識を持たない
- ことによって自由に身動きが取れないでいる
と過程できるとします。なぜ手放さないのか?
それは必要だからではないでしょうか。そして必要な物を持ち合わせてない物を欲しがっているとも言えます。
元請けは主役の勇者で下請けは脇役の必須アイテム
つまり、元請けさんは元請けが戦うために必要は存在。協力な武器であり、リスクヘッジに協力しているもしもの保険ともいえる「アーマー」ではないでしょうか。
素っ裸で戦うよりも、武器(下請け)がある方が戦いには有利です。
もちろん戦闘アイテムとは物質的な物だけではありません。生身でも勝つ方法として筋肉を鍛えてる。武道を習得する。など戦略できる知恵を身につけることも勝利の本質でもあります。
けどそのためには長い時間と、それなりの師匠も必要です。
だったら手っ取り早くそのスキルを持つ下請けさんを手にした方がイイ。この目まぐるしく移り変わる時代に敏速について行けるのでしょう。
つまり、需要があるから私達下請けさんに仕事が回ってくるのですね。(^o^)丿
例え、仕事を頂く親会社だとしても、真冬に素っ裸では凍えてしまいます。それをしのいでくれるコート(下請け)を着れば暖かいという訳なのです。
売り手と買い手の関係と同じです。どちらが偉いとかではなく、お互いが必要。利害が一致してるからこそ、対等なのだと思っても別に構わないのではないでしょうか?
今すぐに出来ることから初めてみる
もし世界に1つだけの技術を下請けさんが持っているとしたら、きっと元請けさんは頭を下げてでもそのスキルが欲しいと思うはず。
逆にどこにでもある技術だとしたら、どうなってしまうのか。そのためには、そうならないためには、あたなが選ばれる存在になる必要があるってこと。
もし同じ様なノウハウを持つ人だとしても、他の分野を用いて掛け合わせることで、別の存在になることもできちゃいます。
- 言われる前にやって置く
- かゆいところに手が届く存在になる
- 本来の業務以外に目を配る
つまり元請けさんが得をすることを自ら行動を起こすこと。
今すぐ出来ることは資格を取ることだけではありません。人は感情の動物です。同じ業務でも、「あの人に頼もう」と思われる人柄や仕事振りも大事になってきます。
おわりに
まとめると、元請けのした行為と下請けのしてのリアクションが元請けの損得に反映されているのか?とじっくり見定めて適切な対処をするのが賢い行為ではないでしょうか。
それにプラスして、あなたがその場所に居る資格をどんどん増やして必要な存在になれば、もう怖いものはありません。
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