日本人はその他大勢が大好きな国民です。
そんな中、そのコミュニティで1人浮く存在は居るものです。
もしあなたがそのマイノリティな人に対して、
- 「仲良くなりたい」
- 「その相手の理解者になりたい」
- 「関係性を築きたい」
と思うなら、場合によっては「自分の協力者」に育つかも知れません。
『自分の殻』とは?外敵から自らを守るためのもの
自分の殻に閉じこもる人と、どう接すればいいのか。ちょっと深いテーマです。
その前に「自分の殻」ってどんなタイプを指すのか。
「見知らぬ環境では大人しく、慣れると横柄になる様」とこの記事において定義しておきます。
見知らぬ場所で自分を出せば叩かれるから大人しくしするのは分かります。
では「慣れると横柄になる」はどういう意味かといえば。
自分の考えに合わないことに従わなく反発すること。自分のルールを変えないこと。
『内弁慶』という様に、例えば会社では大人しく、家で威張る様子。
なぜそうなったのか?といえば、やはり、自分を守る必要があったからで、自分を守る防御で、甘えでもある。
逆にいえば、その本人が殻をつくらざるを得ない原因があったから。
そんな硬い殻をどうすれば、こじ開けられるのか。
実はわたしも、かなり硬い殻の持ち主。だからこそバリアを張る人の気持ちが解ってしまう。
今回ヒョンなことから、かすかな光が見える体験をしたので、その辺りを書いてみます。
その相手の関心ごとに興味を持ち、寄り添う
自分の殻に閉じこもる人に、どう接すれば心を開いてくれるのでしょう。
わたしが今回の経験で再認識したのは、自分と、その相手の”共通する何か”を会話のキッカケにすること。
当たり前っちゃ、当たり前ですよね。(*´ω`*)
その続きがありましてその人のこだわり、習性、大事にしてること、本人も「良くない」わかってることを肯定してみることが効果的。
すると相手は他人の為に喜んで自ら勝手に動いてくれる可能性がある。
そんな簡単なものではないとは思うけど、わたしの場合、偶然にもこの方法で、何となくですが関係性の糸口が見えた気がします。
相手の得意分野に頼り、お願いする
この記事を書いたのは『鬼滅の刃』が放映されたブーム真っ只中のころ。
実はわたしの部署に、ちょっと癖があるアニオタ系アラフィフ男子がいます。
そしてかなり浮いた存在。その理由の1つとして、職場の平均年齢が高いからです。
わたしが育った昭和では、大人が漫画を観るのは好ましくない時代でもありました。
いまでこそ認知さつつありれますが、実際それを声高にしてはいえない根深い心理が頭に刷り込まれているのは否めません。
ワンピースとかメジャーな漫画ならともかく、世間に認知されてない、マニアックなジャンルを堂々と語るわけです。
本人も「イタイやつ」と自分をディスってるくらい。
言い換えれば、彼にとってアウェイな環境でもある。
そんな中。ある日、仕事でわたしと同じ部屋に一時的に2人っきりになるタイミングがありました。
そのアニオタさんは基本、誰かとからむことは無く、淡々と業務をすませます。
気心知れた(自分を受け入れてれる数人)以外、自から話しかけることは基本ありません。
そんな彼を見てるとわたしは、どうしてもその心理を共感してしまう自分が居ます。
実は以前いっしょに仕事をする間柄のとき、ちょっと意見が合わずなことがありまして、嫌われたと感じてました。
そこで仲直りではないけど、そんなのも兼ねて、鬼滅の刃について質問してみたんです。
実際TVで観て直ぐに「これは面白い!」興味が湧いたからでもありました。
するとどうでしょう。
最初、わたしに背を向けて事務処理をしてたのに、そのうち身を乗り出し語りだしたのです。
この時、このアニオタさんがわたしに対する「こいつ嫌い度」点数が若干、下がった様に見受けられました。
■これを式にすると
- 相手の関心ごと=得意分野でもある
- そのテーマを肯定する意見=自分の味方
ともいえます。
そしてその直後、行動が顕著に変わりました。
本来わたしの仕事であるはずの業務の最後の部分を、そのアニオタさんが無言でやってくれたからです。
他の人が「これ、やっといて!」と頼んだとき駄目だったのに、今回、言わなくても自らやってくれた。
指示お願いしなくても、勝手に動いてくれたのです。
それはきっと、
- アニメの話ができる人が居ない中の漫画談義ができたのと
- 鬼滅の刃の全容を知らない奴に、自分の知識を語ることが出来、優越感
- わたしが喜んだのを見て、楽しさを共有できたからではないか
ただ、「ブームだから聞きに来た」とはちがい、「そこそこ話が通じる奴からの質問」に鍵があると感じました。
人は他人より先に情報を知りたい心理を持ってます。
しかも大きく見てわたしは彼と同じレイヤーの人種。この欲を満たしてくれたとも言えます。
というのも、何を隠そうわたしもアニメは好きでして、どちらかと言うと、このアニオタ側だと思ってます。
ちなみにわたしの推しは『超時空要塞マクロス(初代)』リアルでは小3~4の時。
最近になって37年ぶりくらいにYouTubeで拝見しました。脳裏に焼き付くらいに、
ちょっと話がずれましたね。(*´ω`*)
アニオタの彼からすると、
- 「アニメ」という、彼の関心事に興味をもつ人がいた
- 自分の話に耳を傾け寄り添ってくれた
- 「その知識と情報を教えて欲しい」と頼まれた
- 「アニメ」という彼の得意分野を認められた
とも言えそうです。
そんな分けで、にわか知識や、相手に近づく術として鬼滅の刃を利用したのではなく、そんなアニオタブリをわたしの話しから汲み取ったのだと思いました。
なので、もし相手の関心事で仲良くなろうとするなら、それなりのリサーチや勉強は必要です。
人は「どこかに所属したい」願望ある
それと、もう一つ付け加えると、
ほぼ孤立した中だったので、彼のメリットになったとも言えます。
もしたくさんの友人に囲まれるタイプだとしたら、
「一度もめたことのある生意気な年下の奴と仲良くなる必要性は無い」ともいえるからです。
やはり人は孤独が辛いもの。
自分と合わない人達とは関わりなくはない反面、自分に似た人とクラスタになりたい願望はあるはずです。
未知の集まりのとき、自分との共通点を探すのは、1人=ピンチと思うから。
ブログやTwitterでのプロフィールの内容を、自分と照らし合わせて判断しますよね。
ヒトが太古の昔から持つ集団形成というDNAを消すことなどできないでしょう。
その結果、わたしは彼に頼んでないにもかかわらず、わたしがやるはずの仕事を笑顔ですすんでやってくれました。
人の心をくすぐるってこう言うことだと、何だか嬉しくなりましたよ。
⇒【職場の悩み】引くに引けない自分を変える勇気を!石頭なあなたへ
まとめると
自分とその相手の共通する何かを会話のキッカケにする
その人のこだわり、習性、大事にしてること、本人も良くないとわかってることを肯定してみる
相手の関心ごと=得意分野でもある
そのテーマを肯定する意見=自分の味方
おわりに
『人を動かす』とは、『人が自ら勝手に動くこと』を言うと学びました。
その他大勢で孤立する状態とは、その人が悪いのではなく、たまたま”その人”という種族が少ないだけともいそうです。
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