人生に行き詰まったとき、つい誰かに悩みを打ち明けてしまう場合があります。悩んでいる気持ちを察して、はなしを聞いてくれるような安心感があるからです。
でも本当の思いや秘密を語る前に注意すべき人がいます。
つい話してしまう雰囲気のある優しさを持った人が、実は羊の皮をかぶったオオカミかも知れないからです。
わたしはかつて、つい自分の悩み(情報)を野心家に話してしまい、バラされてしまった過去があります。別の人が教えてくれました。
なぜ話してしまったのでしょうか。
利害関係のある同僚に本心を語ってはイケない
ライバルは恋の三角関係だけではありません。会社でも当てはまる場合もあります。
もし「出世したい」と考えているのなら自分の内面を恥じたり、後悔した気持ちをライバルに打ち明けるのは辞めた方がいいですよ?
なぜなら、後であなたを追い詰めるための材料になるからです。
野心家の相手にとってあなたのお悩みは美味しい情報でしかありません。昇進を考えてなくっても「優位に立とう」と目論んでいることも考えれます。
本心を打ち明けると気がス~と晴れやかる気持ちはよくわかります。
でも相手をよく選ぶことです。今か今かと狙ってると考えましょう。弱点を知るための格好のエサを与えるだけでしかないからです。
その悩みを解決できる手助けをしてくれる相手なら詳細に打ち明ける価値はあります。その相手にとって、あなたの事情を理解しないとアドバイスのしようがないからです。
前進するために動いてくれます。ただの愚痴ではなくなります。
「人の口に戸は立てられない」という有名な格言があります。言い換えれば「自分が出した言葉で自滅する」という意味でもあります。
自分のことばには一字一句に責任を持つしか方法はありません。
人は自分の欲に忠実です。他から聞いた話を自得の情報として使うのは「仕方がないことだ」と思うしかないのです。
もし絶望的な悩みを抱えていて、誰にも打ち明けずに1人で悩んでいたときに、「どうしたの?」って相手がすり寄って来てたときには警戒が必要です。
ちょっと寂しいことを言うようですが、
「何かを聞き出そうとしているかも知れない」ということを頭の片隅に置きながら愚痴りましょう。今は同じ仲間であっても、将来どんな関係になるのかわからないからです。
そもそも、なぜ話してしまったのでしょうか。
自己評価が下がっているときが狙われやすい
「ふられた後は落としやすい」という恋愛術があるそうです。彼氏にふられてしまった彼女が元カレの友達と「できてしまう事情」はよくある話ですよね。
偶然が引き起こしたことなのでしょうか。もしかしから「彼友の作戦」ということも大いに考えられます。密かに恋心を抱いていたのかも知れないからです。
「なぐさめられてそのまま一夜を共に過ごしてしまった」という流れになりやすいことを証明する実験があるのでご紹介します。
「好意の自尊理論」の実験
■アメリカの心理学者ウォルターの実験
➊ 女子学生に偽の性格診断を受けさせる。
➋ 後日、その女子学生を実験室に呼ぶ。イケメン男子学生(さくら)を使って、その女子学生に優しく接してもらい最後にデートに誘わせる。
❸ 男子学生が退出した後、女子学生へ「前日に受けた性格診断」の結果をわたす。
■診断結果には2つのパターンを用意する。
A: 自己評価が上がるもの
(自信を持てるような高評価)
B: 自己評価が下がるもの
(自信を失うような低評価)
❹ その後女子学生に、デートに誘った男子学生の好意度を答えてもらう。
■実験結果
Bの診断結果を受け取った女子学生の方が、男子学生に対して好意を持っていることが分かった。
どういうこと?
Bの(良くない診断結果)により、本人が自信をなくしているときに、自分を高く評価してくれる相手のそばにいれば、自信が持てるような気がします。
つまり、「こんな私なのに、ありがとう」という様な救われる想いを抱いてしまうこと。
これは、彼女が彼氏にふられ、自己評価が下がった場合に例えられます。そんなとき彼友になぐさめらたら好意を持ってしまう。
社内関係も同じです。もし自分が落ち込んでいるときに、あなたを心配して声をかけとします。そんなとき親身に聞き役に徹してくれたとしたらどうでしょう。
「なんていい人なの?ありがとう。スッキリしたよ!」きっとその相手に心を開いき、つい何でも話してしまうことはよくある話しです。
けど、自分の秘密を打ち明ける相手を間違うと、今後自分にとってマイナスになるかも知れないので注意が必要です。
おわりに
被害妄想になりすぎるのはよくないことではありますが、警戒という壁は高い方がいいでしょう。
くれぐれも、自分が不利になるような確信をついた個人情報は絶対に喋ってはダメですよ?
夫婦であっても墓場まで持っていく秘密はあるのですからね。
▼甘やかしの関係は誰の得にもなりません。
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