敵の敵は味方?大多数への反論者を助ければ状況を反転させられるのか

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反対者を援護

「(どうしても納得いかない案が通ろうとしているのを我慢している人)を見ている状況」がたまにあります。

「仕方ないよ多数決なんだもん」って思うのが人間です。

ちょっと可哀想だけど、大多数の支持する意見に対して反対の意見を言うのは誰でも勇気を必要とします。

なぜなら、みんなを敵にまわすことになるからです。

誰だって自分が可愛いものですしね。

もし「こんなのイヤだ」と思って我慢している人の手助けが出来たらとしたらどうなるのでしょう。

あなたの見方になってくれる確率は上がります。

だって「恩人」だからです。

助けたれた人は「返報性の法則」によって、あなたの施し(ほどこし)に対しての借りを返そうとしてくれます。

客観的に見て(利害関係のない第三者が)組織全体の最終的な利益につながる正しい意見だとしたら、利他的行動による貢献心もくすぐられ、人道や道徳心から満足感も得られます。

簡単にいうと、

自分の意見をいえずにいる人を、自分の手を汚さずに助けられる可能性がある方法を紹介します。

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グループ力学の魔力は2人の力が必要

ソロモン・アッシュの実験

アッシュの実験

心理学者アッシュによる心理学的実験がありました。

「視覚の実験です」と説明して、被験者(ターゲット)と数名の参加者を、おなじ部屋に集めます。

3つのちがう長さの線と、もう1つ別の4本目の線を用意します。

異なる「3つの線」の中から、

最後の「4本目の線」と同じ長さの線を1本選び出す実験です。

(※3つの線の長さは誰が見てもハッキリと長さのちがいがわかる状態)

正解は「➊番」です。

正しい回答をいえなくなる心理

実は、ターゲット以外の参加者はサクラです。参加者全員がまちがった答えを回答するように仕込まれています。

誰が見ても答えはまちがっている状況です。

「実は自分がまちがっているのでは?」次第にターゲットは、自分の考えが不安になります。

すると、参加者の回答(まちがった答え)に同調してターゲットも、まちがった回答をするようになります。

「変なヤツだ」と思われたくないから、

「他の人達に意見を合わせたほうがいい」と考えた結果、まちがった回答をしてしまったのです。

被験者の75%もの人が本当の意見をいわなかったそうです。

大人になる判断で大人は生きている

よーくわかります。イエスマンでいる方が、反対派になるよりは楽な人生です。

「ちょっとそれ、おかしいんじゃないですか?」わたしは正義感ぶるところがあります。

道理道徳に反する状況に対して、つい文句をいうタイプです。反撃という対抗手段によく出ることがあります。

でも結局、重圧に負けてしまう・・

なぜなら、1人だけ反対しても無駄だと身をもって理解したからです。そしていま流されて生きています。

それでも我慢していまの会社に残っている、辛いです出来るなら直ぐに辞めたいです。

辞められない事情はあなたとおなじです。45歳での方向転換はすごくリスキーです。抜け出せた人から見たら、だたの臆病者、ヘタレだとわかっています。

だったら少しでも生きやすい様に、仲間をつくることも1つの方法です。

大多数を打ち破る方法は、同意見者の存在を示せ

間接的援護

アッシュはもう1つ実験をしています。

最初の実験を「ちょっと変えて」またすることにしました。

ただし今回は、

「サクラの中に(ほかのサクラたちとちがった意見)をいう」実験です。

たとえると、

「サクラ10人中、サクラ1人だけが、ほかの9人のサクラとはちがう意見をいう」ということです。

面白いことになって来ましたよ?はたして、ターゲットの意見は変えることが出来るのでしょうか。

結果、ターゲットは正解の回答を述べることに成功

サクラ1人がちがう意見をいうだけで十分でした。

たった1人のサクラが「周りとはちがう答え」をいうだけで、ターゲットは、

「みんなとはちがう正解」を答えられたのです。

正解の回答とは「自分が望む意見」でもあります。

そして興味深いのは、

「たった1人のサクラの答えは(まちがった回答)だった」という実験結果です。

みんなとはちがった答えするサクラの回答が、

「正解ではない回答」でも、ターゲットに正解をいう勇気を与える後押しの役目になったという点です。

あなたは汚れずに突破口役に回る

極力汚れない

汚いかも知れません。でも、本当はまちがっていると分かっているなら、ちょっとでも本来あるべき状況に少しでも近づきたいものですよね?

あなたも最初は反対という抵抗をして来たかも知れません。なぜなら、この記事にたどりついているからです。

「何とかしたい」って想いを捨てきれずに、流されて生きていることでしょう。

人には「流されないタイプ」の性格を持った人もいます。そして、グループには「新しい人」も参入してきます。

かつてのあなたと同じ様に、大多数への反発心をむき出しにして、本当の自分の意見をいう場合もあるのではないでしょうか。

そこで、アッシュの実験を思い出してください

あなたは「もう正論なんかどうでもいい」って考えていませんか?

正しい意見をいう「流されない人」に同調しては「あなたの今後」にもかかわってきます。反対の意見は、会社側の人間や権力者にたてつくことになりますからね。

でも、イエスマンにも出来ることはあります。

「当たり障りのない何か別の意見」という、間接的な援護射撃をしてあげるのはどうでしょう。

別の意見とは、ターゲットとはちった意見です。それは同時に、

「大多数に対しての反対意見」でもあります。

「ここに、武器がありますよ?」というヒントに似ています。

あたの意見はターゲットのような、大多数の都合が悪くなる、核心をついた刃(やいば)とはちがいます。

本当は大多数の意見に対して反対の意見を持った仲間もいるはずです。同調する仲間をあぶり出す効果のきっかけになるかも知れません。

これが「己を汚さずして、ことをなす」という戦術です。

おわりに

もし、「自分はどうでもいい」という状況だけど、

「ある特定の人にとって重要な意見」が通ってしまう状況になったときに、

アッシュの実験をつかった手助けを、さり気なくしてあげましょう。

心理学
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