誰でも出来れば楽しくなるような会話をしたいものです。
でも、話し手の思惑道理にはいかないことがあります。話す相手によって予期せぬ展開になる場合があるからです。
今回は、相手が不快になる会話をする人を書いてみます。
1)相手をコケにするために質問してくる
A 自分が一番の人
質問者
「バンドやってるんですって?すごいですね~」
と聞いてきて、白々しくほめてきます。
回答者
「そんなことないですよ!下手っぴだし、独学だから適当なんです」
ってけんそんします。
そしてお返しに、
「そちらこそ○○だそうで、すごいじゃないですか~」と、ほめ返しをします。
その「ほめ返し」が欲しくて質問者は話しかけてくるのです。
質問者
「実はわたしの息子も楽器をやってまして、最近500万のバイオリンを買ったみたいなんですよ。でも安い方なんですってよ?東京の先生のところまで習いに行ってるんですよ。早く結婚でもして身を固めて欲しいのに、まったく困ったものでなんです・・(ニヤッ笑い)」
丁重でありながらも自慢話をおりまぜながら、しっかりと相手を軽くコケにしています。
「どうだ、こっちは高級志向の本格派だぞ!」ってバカにするために、わざわざ相手をほめてくるのです。
B 「出来る人」なのに平社員
質問者
「ね~?そういえば住宅ローン何年払いなの?」
って聞いてきます。もちろん質問した相手が35年のフルローンを組んでいることは承知のうえです。
しかも、便利な街中よりも郊外の方が安いという理由もあって、回答者は田舎に住んでいる事情でもある状態です。
回答者
「も~定年してからどうやって払っていこうか・・」
って自己卑下した回答をします。
「大変だよね~しょうがないよ安月給だもんね俺たち・・」
って、きっと共感した返答が返って来るって想像します。
■でも「相手の鼻をおってやろう」って考えている人はちょっとちがいます。
質問者
「オレなんかこうだよ?利便性がいい場所の、リホーム済みの中古物件にした。君の時とはちがって、いまは低金利、時期を狙ってたんだよね。60の定年に終わるように頭金も入れて10年ローンを組んだんだよ。(へへ~ん笑い)」
「どうだ合理的で賢いだろ、このバーカ」っていうはなしをするための質問だったんですね。
家を建てることとは、一人の人間が一生をかけて選んだ人生の選択です。次はありません。心無い言葉をつかって相手をガッカリさせることが目的になっています。
同時に、自分の判断を肯定するためでもあるのです。本当に満足していれば、わざわざ相手をコケにする必要はありませんからね。
ちなみにこの人、40代後半の独身者でした。
2)相手の話をすりかえる|はなしを食う
発信者
「ねーみんな聞いて聞いて!わたし昨日、れいのあの有名ラーメン店に行ったのよ?」
って会社の仲間たちに話しかけると、
妨害者
「あ~そのラーメン屋さん行ったことあるよ!チャーシューがバカでかかったでしょ?ちなみに、芸能人の○○さんも常連らしいよ?あーそうそう、ダシに鹿の骨を使ってるって裏情報知ってた?」
これでは発信者のメンツは丸つぶれです。いつも食べ歩きをいている人ならまだしも、めったに外食をしない人だったとしたら、ちょっと可愛そうです。
妨害者は、わざとはなしを食ったわけではないのかも知れません。が、余計なヨコヤリにはまちがえないでしょう。
3)直ぐに答えを出す
質問者
「ね~聞いてよ!息子のAが最近ごはんを残すのよ・・」
って帰宅した旦那さんに思春期の息子を心配してはなしかけてきます。
回答者
「まず、本人に(なぜ食べないのか)を聞くこと。学校の先生に連絡して様子を聞くこと。食事をしないことによる弊害を説明すること。それから病院に連れて行くこと。それから・・」
事務的な対処の仕方の説明をしてきます。
奥さんは、ただ日々のはなしを聞いてもらいたいだけなのに・・。女性は本来はなしをすることでストレスを解消できる性質があるからです。
4)説教をする
質問者
「いや~歳のせいか最近、太り気味で・・腰も痛くって困っちゃいます~そっちは大丈夫ですか?」
って、ちょっとした愚痴をこぼすことがあります。
回答者
「やっぱり年齢が高くなると代謝も落ちるもの、若い頃と同じような食事ではダメでしょ?近場くらい歩かないとね?休みの日も家でゴロゴロしているようではダメでしょ?だいたい、その姿勢がよくないよね?楽な方に流れるのはいいけど、結局は自業自得なんじゃないの?」
カップラーメンやジャンクフードや缶コーヒーが身体によくないのは分かってます。運動しないとイケないのも知っています。
だけど、ちょっと愚痴を聞いて欲しいだけなのに、説教されたらたまったのんじゃありません。
5)怒り出す
質問者
「ね~聞いてくださいよ!またあの人に意地悪なことされたんです・・」
回答者
「え?そんなことされたの?ふむふむ、それで?」
って献身的にはなしを聞いてくれるまではいいのですが・・
「思い出した!似たような経験した過去がある!」
話の内容から回答者が、過去の出来事を思い出すことがあります。
ところがそのうちハートに火がついたらしく回答者は豹変、急に感情をむき出しに怒り出すありさま、こんな人もたまにいます。
こっちの悩みのはずが、相手の思い出の中に連れて行かれそうです。
こんなときは、「うんうんたいへんだったね」となだめつつ、とっとと離れるから、ちがう話に切り替えてしまいましょう。
6)はなしがかみ合わない
こんな天然系の人もたまにいます。聞いているようで聞いてない人や、はなしの意味すら分からないタイプの人です。
こっちの方がまだましです。なぜなら、意地悪しようとしているわけではないからです。でも面倒くさい人でもあります。
おわりに
人は相手に共感を求めていることがよくわかります。
世の中には色んな人がいるものです。本気の質問でないかぎり、基本的に他人のはなしはサラッと受け流すくらいがいいのではないでしょうか。
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