グループ別け(決め)に基準はない?公平な○○にするだけで納得するという話

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状況によっては通用しない

 

「グループ決め(別け)」ってすごく大事です。

組み合わせによって毎日のことが変わるからです。

でもその取り決めが「公平ではない」としたらどうでしょう。

不満ですよね?

今回は、公平性に対して人がとる行動を紹介します。

 

 

■今回同様、「あなたはなぜ値札にダマされるのか?」を参考に書いています。
リンク人を説得したい!脳の2つの仕組をヒントに他人を操れるのか?

 

公平性にかんしては結果よりもプロセスが大事?

たとえ本人たちが「不利な結果」になろうと、

「得」を目の前にしても「損」を選んでしまうのは、

多くの人は物事を決めるプロセス(過程)を重要視しているからです。

 

そこで「こたえはプロセスによって決まるのか?」という実験をしたはなしを紹介します。

 

公平性の実験「最終提案ゲーム」

 

知らない人同士を適当に選んで、別々の部屋に入れて1組のペアにします。

両者には「誰かとペアになっている」ことを知らせる、ただし、両者の情報は教えないようにします。

「10ドルを2人に差し上げる」こと伝える、ただし、分け前は2人で話し合いをして決めること。

(このとき、2人は会話のやり取りが出来ない状況です)

 

そこで、どちらか一方がお金の配分(10ドルを分ける比率)を決める権利を研究者が勝手に選び与えます。

 

✔ A「わけまえ」を決める側は、自分が好きな配分を決められる

✔ B受ける側は「受け取るか、拒否するか」を決められる

✔ B受ける側が、受け取りを了承(いいよ!)すれば交渉成立し、決めた配分のお金をA・Bがもらえる

✔ B受け取る側が、受取を拒否(イヤよ!)するとA・B共に1円ももらえない

✔ チャンスは1度だけ、実験が終わっても、相手が誰なのかは明かされない

 

■実験の結果、

大多数のペアは5ドルずつ半分に分けて、お金をもらっていったそうです。

 

ところが、ここで面白い結果のペアがありました

A分ける側(配分を決める人)が、半部より少しでも多くお金を取ろうとした時のことです。

つまり、B受ける側が、半分よりも少ない料金になるときに、受け取りを拒否したという結果になったのです。

ほぼ人員が受け取りを断った。

 

合理的に考えれば、どんな取り分けでも、受け入れた方が得ですよね?

ふつうに考えて、どんな配分でも受け入れに賛成すれば少しでもお金はもらえます。何もないよりはマシだからです。

 

でも、心の中で「自分は正しいことをした」という気持ちで満たされていたといいます。しかも、提示額を100ドルに増やして実験をしても、結果は変わらなかったそうです。

 

これは何を意味しているのでしょう。

人は公平でない

「決め方(プロセス)」に怒りを感じるものなのです。

 

もう1つの事例を紹介します。

 

「フランス版」クイズミリオネアでの出来事

 

■クイズ・ミリオネアを覚えていますか?日本でもテレビでやっていましたよね。もともとはイギリス版が本家です。そのフランス版のときのはなしを簡単に説明します。

 

ものすごく簡単なクイズ(小学生で習う一般常識)に回答者は迷います。緊張なのか、本当に知らなかったのかは分かりません。

「何でこんな問題も分からないの?」って、おバカアイドルにやきもきすることがよくあります。

 

クイズの出題に回答者が迷ったとき、その答えを「誰に教えてもらうシステム」がありましたよね?そのシステムを使うことにします。

その中の「観客に投票してもらう(オーディエンス)」選択肢をつかって回答者は、答えを委ねました。

 

結果、

  • 本当の正解を教えた42%
  • まちがった回答を選んだ56%

 

この結果は何を意味しているのでしょうか。

観客は、わざとまちがった答えを選んだという事実です。

 

さっきの「最終提案ゲーム」を思い出してください。

「不公平な取り決めを受け入れるなら、お金はいらないよ」公平性を大事にしましたよね?

 

クイズでもおなじです。

「こんな問題も答えられない無知な回答者が多額の賞金をもらうのは不公平だ!」って考えたのです。

「なんでこんなおバカな人が番組に選ばれたのか?」という思いが、わざとまちがった答えを選んだのです。

もし、むずかしい問題を勝ち抜いてきたとしたら、「勝たせたい」その先に興味を持って、本心の回答をしていたことでしょう。

 

でも人はちがいます。

何の努力もしない人や、能力がない人が「よくなる(成功する)」ことを、人は我慢できないという結果でもあります。

なぜなら、不公平だと感じるからです。

 

グループ決め(別け)は公平に決めた方が最終的にいい結果になる?真の理由

 

これまでのはなしをまとめると、何かを決めるときには、

「結果よりもプロセスが重要だ」という理由がわかりましたよね?

なぜなら、誰かが不満を持つからです。

不満をかかえたままのグループ活動がいい結果になるはずがありません。必ずそのしわ寄せが起こります。

「しわ寄せ」とは、反乱のことです。

 

■「上司の都合(好き勝手)を基準に何かを決めると結果的に上手くいかない」という話。
リンク「親和欲求」が高い人が管理職をするとどうなるの?強すぎる絆がもたらした悲劇

 

自分が好きな人だけ周りに集めて甘やかすと、苦労が自分に返ってくるだけです。

「あの人とこの人は反りが合わないから一緒に組ませない方がいい」って考えていても、長い目で見ると「よろしくない結果」になるのが人間の原則だからです。

 

最初の実験(最終提案ゲーム)には続きがありました。

10ドルを分ける権利が決める側が一方的だったとき、受け取る側の分け前の比率が半分よりも少ないとき、拒否をしましたよね?

 

■実は、もう1つ実験をしています。

両者の取り分を「コンピューターが決める」ことにしたのです。

 

結果、

  • コンピューターに公平ではない取り分を提示されても、参加者は誰もためらわなかった。
  • コンピューターならば、誰もが提示した取り分を喜んで受け入れた。

 

つまり、

不利な結果だとしても、過程(プロセス)が機械ならば不公平な事実を受け入れてしまうのです。

 

決める方法が人の感情でなければ、結果にたいして納得する確率は高いのではないでしょうか。

 

おわりに

何かを決める人が公平に考えて決断したとしても、他人から見たら、公平ではありません。心の中までは見えないからです。

その人が観る世界がその人にとっての事実だと認識しているからです。

 

「あみだくじ」「黒ひげ危機一発」「コインの裏表」は偶然性があるから公平な決め方です。

そんな、感情を持たない道具でジャッチするのもいいかも知れませんね。

 

■↓こちらも「あなたはなぜ値札にダマされるのか?」を参考に書いています。
リンク印象を変えるとあつかいも変わる?いい子ちゃん卒業に役立つ法則を紹介

 

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