いままで良好な関係だった人が、次第に変わってしまうことがあります。無視されているような気がする状態に発展する場合もあるでしょう。
そんなとき人は自分なりの発想で関係の修復をしようとします。が、その努力もむなしく泥沼化、余計にダメになってしまいます。
できればふつうの状態に戻したいものですよね。
口を聞いてくれないのは全てをやり尽くしたから
自分が相手に何か悪いことをしてしまい、相手の機嫌をそこねることがあります。
「ごめんね」という反省の意思を示すために、恐縮したり相手に優しくしたりします。
ところが何をやっても相手に響かないと、つい、逆ギレしてしまう場合もあるでしょう。
「でもやっぱり何とかしたい」って思うのは、その相手があなたにとって必要な人だからです。
もう少しだったのにほんと残念です。またココから振り出しに戻ります。同じことをくり返すのは成長してない証拠です。
「本当は自分が悪いのではない、相手が悪いのだ」という本心を持っているから我慢ができないのです。
そもそも「なぜ相手が怒っているのか」それすら分からないことに相手が気づいているからでもあります。
つまり、あなたのウソの態度を見抜きあきれているのです。
もしあなたはまた良い関係を望むのなら、とにかく忍耐と辛抱です。もうこれしかないでしょう。この一連の負のサイクルから抜け出すしかありません。
「なぜ怒っているのか」「なぜダメなのか」「何が原因なのか」をいってくれれば早いのですが教えてくれません。
「意見することすらしたくない」のは相手があなたに対して、
たくさんのメッセージを送り続けたことを受け入れてもらえなかった、気づいてもらえなかったからあきらめたのです。
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本人もどうしようもない、ココまで来たらもう引けない
人は一貫性をたもとうとする性質を持っているといいます。
昨日までの態度を急に今日から変えることができません。相手を許したことにもなるから素直になれないのです。
人にはメンツがあります。自分に不快なことをされたのに許してしまっては示しがつきません。他の人にも広がる恐れもあります。気がすまないのです。
ここで許してしまっては「また同じ関係をリバースされてしまう」と思うだろうし、自分が常に負ける側の敗者という被害意識が、自分を守ろうと防御するのです。
あなたが考えた精一杯の誠意がもしダメだとしたら、一体、どうしたら機嫌を直してくれるのでしょう。
▼そして、自分が有利になるための作戦は、長期的には上手くいくことはありません。
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短期的な方法で解決しようとするのはやめること
あなたはこんなサイクルをくり返してませんか?
相手のご機嫌をとるように話しかけます。すると相手は多少、口をきく様になります。
そのうち会話の糸口が見つかり次第に以前の様な関係になると、相手も以前のように戻ってくれます。人は相手の話を聞いてくれる人には弱いからです。
ところがココからがよくありません。
しめしめとばかり、過去の過ちを忘れ自分の都合で動くようになります。つまり、相手が怒っていることをこりずに再現してしまうことです。
当たり前ですが、また相手は怒ります。そして「あ~やっぱりこの人はダメだ・・」と相手は呆れ、あなたと線を引いてしまいます。
このやり取りを延々とくり返して来たことでしょう。
相手はあなたの行動につき合ってくれました。あなたが「一生懸命に関係を取り戻そうとしていることを受け入れてあげよう」という行動のことです。でもダメでした。これ以上打つ手がないからあきらめたのです。
だったら少し距離を置くことが一番です。一度その人の頭の中からあなたが消えることで相手の感情もリセットできます。
もし毎日顔を合わす関係だとしたら、何もしないことです。何もしないと言っても、挨拶などの社交辞令や必要に応じての会話であって、完全無視ではありません。
そして、その場の思いつきで相手の気を引くのもやめることです。相手が望まない行為を「お節介」と言います。同じことをしても相手次第ではセクハラにもなってしまう。
家族や職場の関係ではむずかしいかも知れませんが、必要以上に無理をして一緒にいる必要はありません。面白いもので、人は何回でもやり直すことができる。
でも忘れてはイケないことがあります。心の中では関係の修復に努めつづけること。相手を気にかけることです。いつでも相手の助けに気づいて手を差し伸べてあげられるからです。
「どうしたもんか」色々と考えもあることでしょうが、所詮あたまで考えたことなど策略でしかありません。わざとらしい態度ではない自然な振る舞いは、必ず相手にとどくようになるでしょう。
おわりに
あなたが、元の関係を取り戻したいのなら、相手の気持ちに立った接し方を貫き通す忍耐と探求が必要です。でも、あなたにも自分というシステムがあります。
ごく自然な振る舞いを「相手が受け入れられない」というのなら、自分を変えてまでつき合う必要がない選択肢もあります。
「期待するから腹が立つ」という言葉があります。腹が立つのは相手に対して「こうなって欲しい」という期待をいだくから。見込みがある証拠でもあります。
悲観的にならないでポジティブにとらえつつも、相手をよく観察することで相手の気持ちを理解できるように努めるしかないでしょう。
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