「先輩だから威張りたい」とか「教えてやろう」とかではなく、ただ好意的に関わりたい人がやってしまいがちなのが、空回りしてしまうこと。
新人を受け入れる側として一体、どうすればいいのでしょうか。
同じ職種の人材が人事異動。空回りなあなたは頑張る自分をやめてみる
もし、いつも空回りなあなたが新人と一緒に仕事をする機会になったとき、どう接すればいいのでしょう。
とはいっても他の部署から移動してきた人材のケースです。まったくの新人ではありません。似たような業務をしていたので、ある程度経験もあり応用も効く人です。
一から教える必要もなく教わる側も、ある程度空気読みもできる。一人でも出来ないこともない人。
移動してきてまだ内状もよく知らない教わる立場です。ちょっと謙虚になっている。
「この場合はこう何だろうなぁ」と仕事の展開も予測もできてしまう。だって前の部署でも同じ様な仕事内容だったのですからね。
なので、どうしていいか分からないケースなら、素直にその新人と相談して決めてもイイ。それが新人を育てることになるからです。
仕事に対しての取り組み方は千差万別、個人差はある
会社員って本当に色んなタイプの人がいるものです。
- やることやってさっさと帰る。効率化タイプ
- 会社の指示は絶対。まじめ忠犬タイプ
- 仕事を楽しむ。楽天タイプ
- 仕事はしたくない金だけ欲しがるタイプ
もっと掘り下げれば色んなタイプに分かれるけど、取りあえずこんな感じでしょうか?
いずれにしてもこの新人は移動したて。最初です。きっと新しい仲間として認められるよう、溶け込めるよう、頑張ると思うのです。
なので「こうあるべき」の思い込みはさっさと捨てましょう。
「教える・手や口を出す」線引きは結構むずかしいケースもある
人間関係に問題がある職場に見られる”よくある特徴”があります。
新人に対して異常に気を使うこと。
先輩や上司なのに威張らず、なぜ優しくするのでしょう。
それは、後で仕返しされることを恐れるから。会社としての組織が機能してないからです。人間関係に関心が無い。逆ハラ(下が上をいじめる)な職場。
問題行動でも減給もない。会社を首にならない。移動や降格もない。これといってペナルティーもない。権限が無いからです。
変に自由だと学級崩壊的な職場になってしまう。気が強く自分勝手。要領のいいキツネや威張るタヌキが「変なシキタリ」をつくってしまうのです。
大人しい人や、平和主義の人は常に我慢。悩みを抱え込む。乱れた職場でも上司に相談もしないでしょう。だって面倒ですからね。後々が。
「まぁ上手くやってよ」の答えだけ。相談は”自分は仕事が出来ない人”といっている様なもの。
そうなると上に問題だとは思われない。もし知っていても見て見ぬふりをされてしまう。なので行き詰まった人は転職してしまうのです。残った人は心の病になるケースもある。
これが出入りが多い会社の一つの裏事情。特徴だったりします。
こういった職場だと、新人に対しても気を使ってしまう。どう接していいのか分からなくなる構図が出来てしまうのです。
「あれ?またやっちゃったかも・・」自分でも薄々感づいている症状を受け入れる
気を使ったつもりが逆に裏目に出てしまうことってないですか?
あなたが手を出したせいで二度手間になる。逆に相手に負担をかけてしまう。業務が滞ってしまう。余計な気づかいが仇(あだ)になるってこと。お調子者もこのパターンです。
わたし自身つい先日久々にやってしもーたぁ。
休憩間近に急な仕事が入ったときのことです。「新人を休ませて、わたしが動けばいい」って考えて動いた結果、二度手間になってしまった。(^.^;
本心としては以下の通り。
- 新人にやらせて自分独りだけ昼飯食べちゃうのはマズイんじゃない?
- もし仕事嫌い人だとしたら後々敵になるかも。他の人達の批判の恐れ
- 頼みにきた上司にイイところを見せたい欲
- この新人さんが気が合ったから仲良くなりたかった
いずれにしても、結局は自分がどう見られるのか的な「自己中心的な発想」だったことは認めます。でもこれだけは言いたい。
今度こそは、いい関係を気づきイイ職場をつくりたい。わたし的には、一からやり直す機会だと頑張っていたのも正直な心境です。見方が欲しかったのかも知れない。
こういった空回りな行動をたまにすることがある。
一方、いつも超空回りで可愛そうですが、人の上に立つ人材じゃない上司がわたしの部署にいます。
その上司を客観的に見て、自分の行動もダイジェストでふりかえって反省すると、ある考えにたどり着きました。
先輩のプライドは捨てる。自分のスキルを受け入れ、相手を認め能力を引き出せばいい
新人の意見を参考に仕事を進めてみるのも一つの手です。
冒頭で説明したように、移動して来た人とは、ある程度仕事が分かる人です。似たような仕事だとしたら、本人もどうした方がいいのかが見えていることもある。
- 先輩だから全てが優秀なことはない
- 仕事の場数だけが能力を作る訳じゃない
場の状況判断なんかは特に性格も関わる領域です。「あわてん防さん」と「冷静な性格」での選択は変わるもの。経験の長さは関係なっかったりもする。
古株って、たくさんの選択肢が見える分、判断に迷って当然です。その経験が頭でっかちになって簡単なことでさえ難しく考えていることもある。
だったら「自分がしっかりしないといけない」を捨てて、自分が作り出した「新人をあつかう責任感」から自由になればいいって思いましたよ。
出来ない人は愛されキャラ。責任を与えられるのは嬉しいもの
わたし自身「世話焼き上司」より「突っ込み処がある上司」の方が好印象です。
逆に「出来る人」って疲れる。合わせなくちゃいけないし、自分の不甲斐なさも感じて劣等感にもなるからです。そんな人も中にはいるんじゃないでしょうか?
なら「人からよく見られよう」とか「上司として頑張らないと」など「勝とう」としないことで空回りしないんじゃないのか。返って好かれるかも知れない。
だってアホなんだもん。そんな自分を受け入れてしまった方がイイ。
誰もが天職についている訳じゃない。
得意分野をしていないだけ、だったりもする。
空回りな自分を素直に認めて、その天然ぶりを逆手にとってしまうのです。
「この人。私がいないとダメなのよ」と言わせておくのです。
主導権を手放してみる”おおらかさ”が好かれるポイント
上司だから先輩だからホストだからといって仕事の主導権をにぎるのはやめましょう。
本当に仕事が出来る人とは、どんな相手にも合わせられる人。
逆の人とは、自分のやり方でしか仕事ができない人。
つまり柔軟な対応が出来ないのは、そのやり方以外分からないから執着してしまう。工夫する頭もないということの証明なんです。
それとは逆に、他人に合わせられるのは「引き出しが多い」から。それが仕事の経験値。
相手に勝ちをゆずると、一つ上から状況を眺められる効果もある。
わたしはそんな人でありたいと強く考えるようにもなりました。
「上司だから偉い」とかは捨てる。
たとえ新人が物覚えが早く仕事が出来るようになったとしても、そこであなたが何年もやってきた経歴は追い越せない。
数値化出来ないものはたくさんあるからです。先輩の力を見せつける必要もありません。
漫画ドラゴンボールにでてくる”精神と時の部屋”で修行しない限りあなたの経験を追い越すことは出来ません。
それを分かっているからこそ、あなたの後輩はイラツイて食って掛かることもあるのです。
教える側は切れてはダメ。いじけてもダメ。それでも前向きに
空回りしてしまうのは状況を良くしようと試行錯誤してる証拠です。きっとあなたは悪い人ではないはずです。冷静になれれば分かってもらえるはず。
さっき話した空回り上司はを長年みているとよく分かります。きっと本人もそれを分かっている。またやっちゃったことを。
まだその上司が出世してなく、わたしと同じ平社員で先輩だったころ、わたしはその人ともめたことがありました。
「おれは直ぐにキレてしまう。だから結婚も出来ない。バカなんだ・・」と。仲直りがてら、そう話してくれたことがあります。
自分でもよくわかっている様子です。そんな本心を聴いてしまうと憎めません。
やがてその上司は「0か1か思考」になり、自分の殻にこもってヤケになり、開き直ったりもする。わが道を行く思考。
部下や新人に対して「本当は手を出したい(手助け)けど、どうせ自分なんか」的になって、自から仲間の輪を離れてしまっています。
だって普通にみんなと仲良くやれないんだもん。
「何で自分はバカなんだろう」と自暴自棄。
その葛藤も知らないで失敗を周りに責められるたり、笑われたり、のけ者にされたらそりゃ腹も立つのも分からないでもない。
「だって生まれつきなんだもん、しょーがないんだよ。俺だって”ある意味被害者”」だと言いたいことでしょう。
それでもキレてはいけないよ?
自分の肩書を忘れて、新人や部下に判断を任せてみることで部下を成長させられます。
だれが指示しようと、要は結果うまくイケばいいと思ってみてはどうでしょう。
おわりに
性格的に空回りになってしまう人もいることでしょう。ですが、そうではないこともある様です。
- 注意欠陥/多動性障害ADHD
- アスペルガー症候群(AS)
一度は聴いたことがあることでしょう。もしかしたら適応障害が空回りの原因になっていることもあるそうです。
もし心当たりがあるのなら、この際です。自分のためにも周りのためにも最適にする選択もあるということです。
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