何か課題に取り組む中で、手応えを感じると、人は過信しがちだ。
過信とは、信頼し過ぎること。自信を持ちすぎること。
早く結果を出したいがために焦ってはいけない。
人は「自らの力を過信した時」に自滅する
先日、タイヤ交換をしている最中、タイヤの脱着をする中で腰を痛めてしまった。
タイヤ交換については、ずっと前からやっていたが、ちょっと気を抜くと、体を痛めることがあるので気をつけなくてはならない。
わたしは筋トレをする人。ただでさえ軽自動車のタイヤは軽いのに、力がついたのか、思いのほか軽く感じた。
なので床に置かれたタイヤを車につける際に、しゃがんだままの、中腰のバランスが悪い状態でタイヤを持ち上げ横移動。
気を抜きた状態でタイヤを持ち上げたせいで、グキッと腰に負担がかかり、腰を痛めてしまった。
いくら腰回りの筋肉が鍛えられていても、腰骨を支える筋肉がゆるんだ状態では意味がない。
とはいえ、医者に行くようなレベルじゃないこともあり、午後になってルーティンの筋トレをすることに。
失敗を修正しない行動が次の失敗を引き寄せる
ところがいつもより重いウェイトで、いつもより多い回数をやったせいで、ラスト1回のとき、頚椎(けいつい)付近を痛めてしまった。
ことのときは、頚椎をやってしまったかと思ったが、どうやら背骨と肩甲骨の近くのスジが伸びてしまったようだ。寝違えたときの感覚に似ている。
タイヤ交換で痛めた腰よりも、こっちの方が痛い。2・3日では治らない気がする。
最近、地道にやってきた筋トレによって、その効果を実感する機会が増えたせいか、夢中に成りすぎていたのだろう。
そして思っていた期待が現実化したせいか「早く結果を出したい」と、少し焦っていた。
人生は「急がば回れ」
今回の件って、車の耐久レースに似ていると思う。耐久レースとは文字通り、長い時間をかけて競うこと。
そうなると、どのタイミングでピットインするのかも、勝敗を左右することになる。
ピットインで、燃料補給・タイヤ交換・不具合の修正・ドライバーチェンジなどをする。
それは同時に、他のチームに先を行かれてしまうことにも成りかねない。
もし車に何らかの異常が起きているにも関わらず、そのまま走り続ければ、レースを続投することはできなくなってしまう。そういう駆け引きもドラマなのだろう。
今回わたしが腰を痛めてしまった直接的な理由は、重さに対しての力加減が合わなかったから。
でも根本的な本当の理由は、2台の車のタイヤ交換のタイムを測っていて、「できるだけ速く終わらせよう」と時間を競っていたからでもある。
そして筋トレで背筋を痛めた理由を振り返ってみると、タイヤ交換で痛めた腰をかばったフォームも、その要因だと思う。
本当は腰を痛めたのだから、筋トレは大事を取って休むべきだった。
もしかしたら最近、筋トレ続きだったので、「少し休め」という何らかのメッセージだったのかも。
ピットインのタイミング(筋トレ休養)を先送りにしても、やがていつかは、ピットイン(療養)しなくてはならないことになる。
急いだ結果、結局はタイムロス。
常にマイペース。回り道こそ王道
人生で大事なのは、また明日もいつも通りに動けること。
自らが招いたケガって、運動をする人が陥ってしまいがちだと思う。
わたしも30代のころ筋トレに夢中になった時期があって、無理に重いウェイトを持ち上げた結果、体を痛めてしまい、一定期間、休んだことがあった。
なので今回の筋トレ人生サードシーズンに至っては、「無理しない」をモットーに、軽い筋トレにあえて抑えていた。
ウェイトを使ったトレーンングにおいてのセット数やレップ数は増やしすぎない。それはケガを未然に防ぐため。
そもそも今回の筋トレは、体作りよりもメンタルを整えることだった。
でもここ最近、いままでのウェイトが軽く感じてきたり、体の変化も見られたせいもあり、「もっと、もっと」と欲深くなってしまったのだろう。
肉体的な健康やボディメイクもいいけれど、精神面という内面の安定のための運動を心がけることの、原点回帰する出来事となった。
おわりに
ダンベルや重い負荷をかけた運動はしばらくの間は休むことにしよう。
▼わたしが筋トレを初めた経緯など。
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