アパート暮らしからマイホームに住みえると、ちょっとだけお金持ちになったような気がします。でもそれは勘違いです。
家族持ちの低所得者が長期住宅ローンを組むということは、
「貧乏になる決意をした」のと一緒なんです。
「世の中お金だけじゃない」
あなたはそう思ったから、お金をかりてでまで豊かな環境に憧れたんですよね?私もその中の一人です。
でも本気で考えないと、もっと貧乏になりますよ。
なりたくないですよね?
そのためにはどうすればいいのでよう。
こたえは考えて行動するのみです。
マイホームはゴールじゃない?その貯金は大事だった
夢の実現のために貯めたお金を使うときがやってきました。家を建てることです。
わたしは地場の工務店で家を建てることにしました。
ざっくりいいうと、工務店側は、
わたしが払えるお金の中で家を建てられるように考えてくれました。
設計のことです。
たとえば、一番低いグレードの窓や玄関ドアやシステムキッチンなどです。
パンフレットを見せてもらうと、もっとカッコイイものがけっこうあるではないですか。
「何だよ早く言ってよ」とカスタマイズ心でわくわくしていまいした。
- 「これデザイン古くない?」
- 「こっちのほうがいいよね」
- 「木目調が憧れなの」
私達の資金に合わせて、せっかく立ててくれた工務店のプランを、私達は次々とひっくり返していったのです。
最終的にすべてをひっくるめると当初の予定額よりも、何だかんだ100万円ちかく上げてしまったと記憶しています。
工務店の担当者から見たら、
「バカ夫婦」と思ったことでしょう。
「もう少し広いリビングにしたい」
「キッチンも個性的にしたい」
「お金は何とかなるさ」なーんて考えてました。
頭金は親の援助もあって予想外に増えたから、ちょっと気が大きくなっていました。それとプラスして、銀行から借りる金額も追加してしまいましたよ。もう自業自得ですね。
「この100万。とって置けばよかったなぁ」
本当に今、後悔しています。
「何でグレードの低い窓ではダメだったのだろう」
窓の機能をはたしたはず。
「何でシンプルな玄関ドアはイヤだったのだろう」
他の家に差をつけても、自己満足なだけ。
「何で畳2条分リビングを広くしたかったのだろう」
たった4人暮らすには広すぎました。
もし、建てた先の未来を深く深く考えていたなら、
「つまらないこだわり」なんかしなかったはずです。
お金が使えなくなったこともありますが、一番イヤのは、
「もしもの時」を考えてしまう心配です。
もしもの時とは、失業、病気、事故、災害による金銭的ダメージのことです。
家を建てる前は、本当に適当な人生感を持って生きてました。
「イヤなことがあれば会社をやめればい」
「隣が気に食わなければケンカすればいいじゃん」
「ま、何とかなるさ」
でも家を建てるとは、そこに永住する決心をすることです。そう簡単に転職や引っ越しはできません。家族を持つ人はなおさらのことです。
100万円を持っているのと持っていないのでは、気持ちに余裕があります。
これはすごく大きいです。安心感は人を穏やかにするからです。
まさに「貯金は精神安定剤」だと今、感じています。
その貯金はとっておきましょうよ。
人は欲を満たすと次の欲がわくからです。
担当者は工務店の社長さん
まだ若かったのですが、先代(親)が亡くなったらしく、急遽あとをついだそうです。
一生懸命、分からない中いろいろと頑張っていたのはその行動からわかりましたよ。
そして何年かして工務店のホームページを見ると、私の未来が書かれていたのです。
人生は家を建てるだけではありません。
家を建てたせいで、旅行も行けない、車も買えないような生活を送ってほしくありません。
できるだけ安い家を建てましょうよ。
低価格を実現できるようにお手伝いすることを考えています・・・・・
的な内容の会社理念の云々が書かれていました。
「お客様の夢を実現したい」ではなく、
将来のお客様を心配していたんですね。
実際、心配していたのかは分かりません。
安い仕入れ値で、あたかも、お客様を考えている風に言っているだけかも知れません。
でも、
「言っていることは正しかったんだなぁ~」と思いましたよ。
高い授業料を払って勉強したんですね。
おわりに
でも1つだけ言えることがります。
あのままアパート暮らしをしていたとしら、きっと、
「自分の家を持ちましょう」と言っていたことでしょう。
自分の家を持つことは、いいことだからです。
ただ「持ち方」がよくなかっただけですからね?
最後は自分のものになるのですから、将来的には「家をもってよかったな」と思うはずですから。
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