モラハラをする人も人の子です。サイコパスでないかぎり罪悪感を持っているもの。
もし意地悪をするその相手が下手に出たらどうすればいいいのでしょうね。
答えは1つじゃないってわたしは思っています。
今回は、その辺を書いてみましたよ。
”相手の思惑”を推測して自分に”合った”行動をする
急に優しくなったり、昨日までとはちがう様な接し方をするのも、モラハラ人が取る行動の1つです。
いったい何を考えているのでしょうね。「もしかしたら、罠(わな)なんじゃないの?」と、詮索するのはしょうがない反応です。
自分としては、どんな対応をした方がいいのでしょう。リアクション次第で、もっとイジメが強くなるかも知れませんしね。
そこで、あなたにモラハラをする人は「いったい何を考えて下手な態度をし出したのか」を先ず想像して見ましょう。
- 自分が有利になるアイディアが浮かんだ
- 何か困ったことが起きたから頼りたい
- (力での支配)に効果がないから武器を(笑顔)に変えた
- 自身のモラハラによって自分の立場が危ういと気づきはじめた
ざっと思い当たることを書き出してみました。あなたはどんな想像をしましたか?
そしたら、あなたが想像したことに対して素直に行動に出してみるのです。
たとえば、2番目の『力での支配から笑顔に変えた』と想像した、としましょう。
「今更、優しくなっても遅い!」って怒りが収まらないのなら、相手が笑顔ですり寄って来ても、怒っている態度で、許してない自分を表現することです。
なぜかというと、自分が納得して”ふに落ちた”とき、はじめてモラハラ人からの被害を受けなくなるからです。
ではその辺りを書いています。
物事が収まるのには順番がある
「モラハラをする人と『どう関わっていけばいいのか』」に対する一番いい答で、最終型なのはきっと、
「決して怒らずに、寛大な心になること」だと思うのです。
- 「意地悪になったのには何か理由があるでは?」
- 「不幸な生い立ちによって出来てしまった性格なのかも」
- 「いまの立場や境遇に不満があるから反発しているだけなんだ」
など、そんな相手の胸の内を察する能力や、相手の心の痛みが分かると「この人は可哀想な人なんだ」って考える様になると、自然に相手に対して寛大になれるでしょう。
そして、モラハラをする人にとって「立て前での寛大さ」と「本心からにじみ出た寛大さ」が分からないわけがないんです。
白々しい”おべっか”や、恐怖からの”服従”では、その傷ついた心を変えることは出来ません。いつもは穏やかなのに、ある時は意地悪になるのはそのためなんです。
収入が少ないのに金持ちのふりをして高級車を乗り回しても心は満たされない。本当はモテてないのに、”いいね”を偽造するようなもの。むなしいだけ。
相手の心を打つものとは「演技ではない接し方」
自分のことを本当に好意的に思っている人がとる態度や言葉とは、そうではない人とはちがうものです。必ずボロが出ます。そしてモラハラ人は敏感に察知するでしょう。
これは持論ですが、
結局はその相手を”本心で理解できる様になるまで”の順番をふまなくては駄目という考えにわたしはたどり着きました。
もしあなたが「できればケンカしたくないし、人と争いたくないし、穏やかな環境で暮らしたい」って考えているのなら、きっと色々と試行錯誤しているはずですよね?
ここでいいますと、
- どうしたらモラハラをする相手と上手く関わっていける様な人間になれるのか
- そのためには何をすればいいのか
- 自分に悪い部分は無いのか
- もしあったらどう変えていけばいいのか
そう考えて行動することでモラハラを受けなくなるとわたしは思っています。相手に対しての言動や態度が微妙にちがってくるから、相手は分かるのです。
更に言いかえると、
自分は「モラハラを受けている被害者」的な感情ではなく、モラハラされていること事態を「これは”モラハラ”だ!」と感じないようになれることへと心境が変わることです。
最初の章の『4つの想像』を思い出してください。
「(力での支配)に効果がないから武器を(笑顔)に変えた」や「自分のモラハラによって自分の立場が危ういと気づきはじめた」などと書きました。
もし人として成長しようと試行錯誤してた結果、真に成長したのなら、いままでとはちがった想像をするはずです。
たとえば、「”下手に出た”のはヘルプ信号を出しているんだ」「あれは心からの悲鳴なんじゃないの?」と感じることが出来るはず。
本当は自分が悪いことをしているのは分かっているけど、素直になれなくて苦しんでいることが分かるからです。
そう思ったら、もう意固地になるのはやめて、思ったように、そのモラハラ人の笑顔に答えてあげればいいのです。
とにかく一緒にいる以上、反発したり、ただ避けているでは関係性に進展はありません。
くり返しますが、寛大になれとはいってません。自分に合ったレベル(対処法・戦闘法)があるという話です。
わたしの場合の想像
わたしはいまモラハラをする人とやり合っています。やり合っているといっても、攻撃を受けても反応しない対処法です。
何をされても「あなたの好きなようにすればいい」という態度にその相手は、どう手を打っていいのか、困っているご様子です。
▼結局、グループから孤立し、浮いている存在へと自然に流れていきました。自分から関わらなくなりました。寄ってこない。
リンク職場のモラハラ社員を大人しくさせた私達の行動
もちろんわたしに話しかけても来ません。シカト状態です。
ところがある日、我慢を切らしたように、すれ違いざまわたしに笑顔で話しかけてきたのです。
そのときモラハラ人に対してわたしが考えた想像とは、
- べつに反省なんかはしてない
- でもやっぱりこのままじゃよくない
- 俺もやり過ぎたよ。そんなに俺を避けないでくれ
- 本当はさみしいんだ
- いまさら「こういう性分」を変えられない
- これでも努力している
- わかってくれよ
とわたしはその相手の心を勝手に読み取りました。勘違いかも知れないけど、そう思えたのです。
ちょっと上から目線だけど、「もう一度チャンスを与えよう。これは自分が成長できるきっかけにもなるのでは?」
という理屈が持てたので、モラハラ人との関係を、もう一度やり直すことにしました。
どうなるのかは未知数ですが、どちらかが会社を辞めたり、部署を移動しないかぎりは関わりを断つことは出来ませんからね。
わたしとモラハラ人の関係が「”和解の時期に来た”と、わたしが思った」という話です。
おわりに
ここで言いたいのは、「モラハラに対する対処法の答えは人それぞれ。自分の気持ちレベルによって違いがある」ということです。
「許せない」と思えば徹底的にやり合えばいいし、
「昨日は、許してあげられたけど、今日のモラハラには我慢できない」と思ったら、また仕事以外は関わらなければいいんです。
そしたら、相手はあなたの態度を察知してどちらかに転びます。そうやってお互いが学び合っているって考えて大人になってみるのも悪くはないですよね。
とはいえ、人間関係の研究とはわたしの人生のテーマです。ブロガーとしても引き継ぎモラハラ人についての試行錯誤は続けていきます。
▼モラハラをする人とは権威に弱いもの。
リンク職場のモラハラ人をひるませる対処法を考えてみた件
もっと探してみる