突然ですが、まずはこちらを読んでください。
● 電話をかけたりメールをするのが大好き
● 他人の承認を求めがちだ
● 自分とはちがう意見を持った人を極端に嫌う
● 他者から評価を受ける状況では不安になる
● 「できる人」よりも親くなれそうな人を好む
もし、このような心理を持った人が、あなたの上司だったとしたらどうでしょう。
最終的に、会社にとってはよくない環境になるかも知れませんよ?
では、その辺をちょっと見てみましょうね。
親和欲求が高いのはどんな人?特徴を解説
親和欲求が強いタイプの人を心理学的には、
いつも誰かと一緒にいたがる傾向にある人をいいます。
どちらかと言うと、男性よりも女性の方が多く見られるそうですよ?
「そう言われればそうだったな」
女の子が1人でいるという状況は少なかったような気がします。
■どんな人が親和欲求が強いタイプなのでしょうね。
若かった学生時代から大人までのアクションを見てみましょう。
● 学生時代は、いつも仲良しグループと一緒に過ごす
● お昼休みは机を寄せ集めた昼食会を開く
● 「トイレに行くの?なら私も行こうっと」トイレまでいっしょについていく始末
● 就職してからは、グループでランチタイム
● 母親になると、ママ友達とSNSを使ったうわさ話しに夢中になる。返事が遅いだけで不安になる
このような行動は、一見、チームワークがあり、団結力があるかのように見えます。実際のところ、協調性があるのでしょうか。
職場でのコミニュケーションは大事ですが、
また、必要な部分です。
「仕事は1人でも出来ますから」
一匹狼的な個人プレーヤーでは、組織の中では上手くいきません。それはビジネスの原則から外れてるからです。
でも、
「馴れ合い」はチームワークとはちがいます。
真の仲間意識とは、
間違いを正し合う仲です。
- 「組織(ぜんたい)のために、自分は何ができるのか」
- 「どうすればいい方向へいけるのか」
- 「何をすることが貢献なのか」
「仲間」とは、これらを共有し合える関係をいいます。
こんな場合はダメですよ
「昨日あんまり寝てないんじゃ、ちょっとその辺で休んでなよ」
「○○さんとはゴルフ仲間だしね」上司が特定の部下をかばっていいました。
それが会社のためになるのでしょうか。
確かに家庭の事情を考えてあげるのも大事です。
「家に残してきた(おばあちゃん)が心配だわ」悩みを背負ったままでは、よくないのはわかります。
でも、「自分勝手な夜ふかし」や、単に、
「仕事をサボりたいだけ」だったとしたら別の話です。
「まぁいいか、好きだから」
明らかにナマケと分かっているのに、上司は注意もできません。そんな関係は絶対にダメなんです。なぜなら、
他に伝染するからです。
懐かしい言葉ですが、
「腐ったみかん現象」になってしまいます。
「あの人だけズルイ」
「俺も私も」と、収集がつかなくなるからです。
もっとよくないのは、親和欲求者という心理を持った上司が問題を、もっと広げてしまうという作用が働くことです。
「今日は忙しいから残業をお願いします」
「もっと効率を考えてよ」
「何でこうなんですか?」
親和欲求を持った上司が、親和感を持たない人
「(この人は友達)と思わない部下」に対して、厳しい意見や、正論を振りかざすことが、よくあります。
本当に白黒ハッキリとした態度です。
そんな時、もし、あなただったら、どう思うのでしょう。
「何で俺たちが言われるの?」って思いませんか?
「その仕事の穴をつくったのは誰でしたっけ?」
「あなたが甘やかした人たちか原因でしょ?」
「あなたのお友だちに頼んでくださいよ!」
「まずは、それからでしょ?」
「順番がちがくないですか?」って反感を持ってしまうのは、しょうがない心理です。
その甘やかしが原因になって最終的には、
「幼稚園の席替え状態」になってしまうでしょう。でも、幼い方がまだ順応性はあります。素直な子供の方がマシだからです。
テレビドラマの話で、よく見かける、
「老人ホームの部屋変え状態」になってしまうんですよ。
モラルも秩序もなくなってしまいます。
でも、親和欲求者(上司)は変われません。すべてを敵にまわすことになるからです。
「もう、こうなったら見方が少しでも欲しい」
その、まちがった仲間意識から、好意を持った相手の失敗をかばい続けます。
「大丈夫だからね?」
こりずに、失敗をもみ消して人気を得ようとするんです。
ルールとは、
「間違いや失敗から生まれた対策」です。規則を守っていても、また新たに問題は起きるものです。
それなのに「楽をするための手抜き」を黙認すると、どうなるのでしょうか。
答えは決まってます。
また「へま」をやらかします。それは、規則を守らないからです。
そして親和欲求上司は、自分が好きな相手をまた、かばうんですよね。
「私たちは上司に守られてる」と思って、かばわれた部下は、またこりずに同じような失敗をくりかえします。
仕事よりも、友達であることを大事するのが親和欲求者同士の関係の特徴だからです。
私の会社は「親和欲求者が支配する状態」です
原因をつくった上司は、自分がやってきた行為によって本人を苦しめています。いつまでも、友達ごっこでは仕事が上手く回らないからです。
それは本人も分かっているはずです。
でも、過去は消せません。みんな覚えています。
新しく配属された新人にも、いままでのことは暴露されます。
うわさ話しが好きな人は、どこにでもいるからです。もう、手がつけられない状況になっています。
でも、上層部は現状を知りません
いや、知らないふりなのかは分かりません。上役はわたしの上司に、上手く言いくるめられている可能性もあります。
それは、相手が何をしていようが、どんな人であろうが、
人は自分が好きな相手なら、何でも好意的に聞いてしまうからです。
「こいつにまかせておけば安心だ」
そんな雰囲気で仕事中、上司の上司がゴルフの話をしに、たまに私の部署にやってきます。
この上司の上司もまた、
「親和欲求者」だからです。
これは偏見です。私から言わせれば、ゴルフをする人たちにはみんな、親和欲求者にしか見えません。
なぜゴルフは許される?
わたしの会社は社員の出入りが激しい会社です。なので、色んな人が次々と入って来ます。
ゴルフの件はやっぱり共通でした。
新人さんから、以前、勤めていた会社でのエピソードを聞きたとき、
「やっぱりどこもそうなんですね」と共感しちゃいましたよ。
「今度の日曜、ゴルフで休みたいんですけど?」とある人が管理職に休む許可を確認します。
遠くのデスクから座りながらジェスチャーを使って答えたそうです。
両手を頭の上に上げて○丸をつくって「OKサイン」
一方、
「夏休みの思い出を子どもたちと過ごしたい」とその新人さんが休暇願いをしたところ、
両手を胸の前にかざして
「☓」バツマーク。
「ゴルフはOK」
「家族旅行はダメ」と聞かされましたよ。
なんだよそれ?おかしくないですか?
自分たちの趣味以外は認めないという話です。
「仲間内だけが楽しけりゃいい」というノリにしか思えませよね?
仮にも上司です。
ちがう価値観を持つ人たちだとしても、きちんと考える立場でないでしょうか。
親和欲求がクローズアップされた現象もあった
不安や恐怖を感じたときは、親和欲求が強くなります。
2011年に東日本大震災が起きましたよね?
そのときは、結婚相談所への申込みが殺到したといいます。
「誰かと一緒にいないとヤバイ」と感じ、人としての本能が目覚めたのでしょう。
わたしも震災のときは、家族の存在を強く感じましたよ。
それは、小学校低学年と保育園の子供がいたからです。
「仕事なんてどうでもいい。こいつらを守れるのは自分の役目だ」という使命感を持って過ごしていたことは、いまでもハッキリと覚えています。
「これはただごとじゃない」と、いつもダラダラと過ごしていた私でさえ分かりましたよ。
普段「一人が楽」という人も、震災を機に人生観が変わったと聞いたことがあります。
親和欲求は、人間が生きてく上ではプラスに働くように、本来は出来ているんですね。
ちなみに
長男長女や、社会的な人ほど、親和欲求が高い傾向もあるそうです。日本では家族よりも友人との親和欲求が高いとも言わています。
まとめ
親和欲求は一見、社交的で協調性もあって場を和やかにするという長所もあります。
でも、ビジネスの場ではマイナスに働くこともあるんですね。
親和欲求が高い管理職は、部下を仕事の能力じゃなく、
「自分との親しさ」で判断しがちです。
「部下たちを平等公平にあつかえない」
「親しい部下の非を指摘できない」
もっともよくないのは、隠してしまうことです。
親和欲求が満たされないと、
「人一倍、不安や孤独感をいだきやすい」のが、その性格です。
恋人と別れたあと、不本意な相手に走ってしまうのも、親和欲求が強い人がとりがちな行動だといいます。
思い当たる人は、
「自分は親和欲求が強い性格なんだな」と自覚するだけでも行動がちがってきます。
■不公平な待遇には断固反対する心理について書いてます。
リンクグループ別け(決め)に基準はない?公平な○○にするだけで納得するという話
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