- 相手によって対処がちがってしまう
- 人を選んで付き合ってしまう
- 昔は明るかったのに今は引っ込み思案
「何で自分が思い描く性格にはなれないのだろうか」と自分をせめてしまう人は結構いらっしゃるかと思います。
でも思いと反応にちがいが出るのは仕方のない事情なのです。
自分でも気づかないうちに刷り込まれたものだった
タイトル通り、自分でも気づかないうちに外部からのすり込みによって性格は形作られてきたからだと考えれています。
あなたが生まれてきてから、この瞬間にまで歩んできた道のりにはたくさんの外からの影響があることでしょう。
以前、知り合いから”ある外国人の面白い出来事”を聞いたことを思い出してしまいます。
「オイ ジュース オゴッテヤル ツイテコイ」と知り合いに声をかけてきたそうです。ちなみに相手は小柄で童顔の外国人。10代後半。知り合いは20代という関係図。
「感じ悪いヤツ。そんなのイラネーよ」と思う中、流れで、自販機のある場所までついて行ったそうです。
その少年外人はおもむろに財布からお札を取り出すと5千円札。自販機では使えないという落ちでした。
ここから何が読み取れるのでしょう。その外人とは”幼児”と同じです。
初めに聴いた日本語が(お前・取れ・そこどけ・これやれ)などと聴いて育ったから、(おごってやるから付いてこい来い)と表現したまでのことなんです。
悪気などないのです。その後その外人は正しい日本語と礼儀正しさを学び、けんそんすらする様になったと聞きました。
心とは、何度もくり返されることが大切だと判断するもの
”何かに反応するプログラム”とは、どうやってつくられるのでしょうか。メールで決まった単語ばかりを打ち込むと「いつもの文字」に変換されますよね。
たとえば「活き(いき)る」とは”生物として活動できる状態”をいいます。でもふつう「いきる」を漢字変換すると「生きる」が出てきますよね。
ところが、いつも「活きる」を選んで使い続けているとスマホは学習して、次回からは一発で「活きる」と表示してくれるもの。
これと同じことが人の中でも起きていると考えられています。
何度もくり返されると、いつしかあなたの反応(1つの部分)となってプログラムされていき自分の心に定着していくのです。
では反応する部分(パート)とはどのようにしてつくられるのでしょう。
部分(パート)は反応によってつくられる
”人はプログラムによる自動反応で生きている”という考え方は、アメリカで生まれたNLPという心理学がはじまりだそうです。
この”人の反応や考え方”は1つではなく複数あって、たくさんの一面をもっています。これこそが”いつも分け隔てなく人に接することが出来ない”理由なんですね。矛盾。
わたしが読んだ本の中から引用してみます。
- ある「出来事」に出会う
- 自分の「価値観」に照らし合わせて、○✕がつく
- 「感情」が生まれる
- 「感情」に基づき「行動」を起こす
- 結末が生まれ、2にフィードバックされる
引用:著書:自分にイライラする!と思ったら読む本 引用:P41
■価値観という部分ができる仕組みの例え
好みの女子と話をする
↓
「可愛い娘は”俺”なんか相手にしない」と想像する
↓
「恥ずかしいッ」と反応する
↓
ドキドキする、避ける、黙ってしまう
↓
おどおどすることで”キモい”と思われる
「やっぱり可愛い娘は俺なんか相手にしない」と再認識する
↓
➋価値観へ
恥ずかしい、傷つきたくない
このような流れで感情を作られていくそうですよ。では何によって価値観➋は作られたのでしょう。
1親の言動から受けつだれたもの
幼少期の心とは”乾いた砂が水を吸収する”のと同じです。何でも素直に受け入れてしまうような心理状態を持っています。
まだ物事の良し悪しの判断基準が出来る前です。あなたの責任ではありません。
あなたがいま日本語を話せるのは、一番身近な親が日本語を話すことと同じで、行動も真似るのです。先程の外人さんも同じです。
「三つ子の魂百まで」のゆえんはここにあるのですね。
2環境からの影響
(生まれ育った場所・気候・しきたり・風習・伝統・宗教など)からも性格は反映されてしまいます。
「先輩はジュースをおごる」先程の外人さんは”しきたり”を学んだから、初めて見た知り合いの面倒をみたのです。別会社の人でも”新人”と認識したのでしょう。
(学校・友達・先生・テレビ・アニメ・映画・音楽など)自分が好きで何度もくり返したものにも影響を受けます。
(親として・妻として・兄として・教師として・上司として・など)役割から「そのような姿であるべき」と何度も求められたものも、あなたの部分として定着されるのです。
3インパクトのある出来事
「トラウマ」になるような衝撃的な出来事も、「一瞬で思い込む」きっかけになる場合もあります。
- 疑われ信じてもらえなかった
- 授業中にみんなの前で恥をかかされた
- 信頼する人に裏切られた
このような印象的な出来事を「核・基準」として思い込み、出来上がる”心の部分”があなたの性格を悪くしているのです。
まとめ
こうして3つ上げてみましたが、性格が悪いのは他からの影響によってつくられたプログラムなことがよく分かります。
”何度もくり返し組み込まれた判断基準でよくない反応をしてしまう”ということは、
なりたい自分を目指して、自分が理想とする人や環境に「くり返し」「長い時間」自分の身を置くことで、なりたい自分へと変えられるということだと思うのです。
そう考えると「何かのヒントになるのでは?」と思った次第でございます。
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