最近の調査で、新卒者のうち入社3年以内に会社を辞めてしまう確率が3割をこえていることが分かりました。
リストラや会社の規模の縮小のような、就職先の都合で仕方なく辞めるのではなく、若者は自分の意思で人生を決めているという分けです。
これは、働く側の選択肢が広がってるからです。
「いいことじゃないの?」って思います。
かつての日本経済の在り方は1つの仕事を一生続けることでしたよね。
「大学を卒業して企業に入って定年まで働くこと」
「家業がある人は家業を継ぐこと」が当たり前でした。「普通のこと」として、当たり前に社会全体がそうして来ました。
「簡単に辞めるなんてケシカラン!」
そんな時代に育った世代からすと、言いたくなるのも分かります。
「もうちょっとよく考えてみましょうよ」って思ってしまうのは、
「1つの仕事を一生貫くことがいいことで、間違える確率が少ない、失敗がない選択だよ」って思うからです。
でも何で簡単に方向転換してしまうのでしょう。
「もっといいモノ」を探し求め続ける若者たち
2017年現在、選ばなければ働き口は、たくさんあります。なろうと本気で決意して行動すれば自分のなりたい職業につける、とっても幸せな時代でもあります。
宇宙飛行士や映画スターや総理大臣になるのには、ハードルは高いです。でも、なれる確率はありますから、夢ではないです。
2017年現在、SNSの発展によって、個人がメディアとして簡単に情報を発信することが出来るような時代になりました。
なろうと思えば、アイドルや有名人になることは、もはや夢ではないです。
アプリやソフトを使えば、誰でも簡単に画像加工はできます。音楽も作れます。ネットで調べるだけでプロの料理レシピも分かってしまう時代です。
一昔前は専門分野がありました。
写真は写真屋さんで現像する。音楽は与えられるもの。料理は本で勉強する。(プロのレシピは非公開)
つまり、その業界の秘密として、業界の特権として、他では真似ができなかった。
長年、会社に勤め上げないと、技術を身につけることができなかった。それが、技術革新によって、素人でも簡単にできてしまう。
歌うのがうまかったり、絵を描くことや手先を使うことが得意な人にとっては、ちょっとさみしい時代です。生まれ持った才能が使えないからです。
わたしは子供のころ、漫画を描くのが得意でした。なので、クラスの人気者になった気持ちを味わった思い出があります。
この状況が、若者たちの思考を変えてしまった。
1つのことに縛られない。せまい枠(わく)にとらわれない、というリミッターを解除させているのではないでしょうか。
「もしかしたら、自分にも手がとどくんじゃないの?」って思う、前向きな思考を持つようになったのではないでしょうか。
単純作業に興味がわかない若者たち
先日、テレビを見ると、大手チェーン店(外食産業)が、アルバイト待遇の改善についての内容でした。
話によると、アルバイトする人が減っているそうです。主婦層をターゲットにして、主婦が働きやすい環境づくりに企業は力を入れているようでした。
番組の情報によると、
「8人募集して1人しか来ない」といってましたよ。
つまり、働く側に選択権があるっていうのが現在のバイト状況のようですね。
昭和世代に育った会社人間のおじさんたちにとっては信じられない状況になっています。ちょっとしたバイトハーレム状態です。
主婦層が安心して働ける環境つくりをする努力で、何とか人員の確保をしようと試行錯誤している企業努力が見て取れました。受験割れと同じ状況です。
なので、都心の時給は上がっています。地方は都心とまではいかないものの、日本全体で平均時給も若干上がっていると、解説者の人がいっていましたよ。
我が社も見習って欲しいです
うちの会社も見習って欲しいものです。
なぜなら、新入社員(若者)が入ってこない、入ってきても、直ぐにやめてしまうから。残るのは年寄りばかりです。
だって、年配者が多い会社だからです。給料や仕事内容うんぬんというよりも、はなしやすい、居心地がいい環境、じいさんコミュニティが出来上がっているからです。
年配者の転職率は低い
だから「昇給しなくてもいい」という連鎖になっています。
そして、年配者が住みやすい環境が出来上がれば、若い社員が居づらいという環境でもあります。よけいに「新入社員を手放す」という選択を会社は自ら選んでいる現状になっています。
わたしは現在40代ですから、年配者の味方のついた方が賢い選択です。
でも、気持ちは20代のままです。アホです。これからの自分の環境の心配よりも、若い人に優遇を優先した方がいいって本気で今は思ってます。
それほど、年功序列制度(年配者優遇)に嫌気が差しているという心境なんです。
だって、
若いけど、18年勤めて退社したした元役職の人の退職金よりも、後から入ってきた年配者の人の退職金の方が圧倒的に多かったからです。
「ただ歳をとっているから」というくだらない理由で、金額を決められてしまうからです。
本当にお金が必要な方はどっちのでしょうか
子育てやローンの支払いも終わった状況の年配者にお金を与えても、暇つぶしのパチンコや、「何があるか分からない」といい、貯金に走ってしまうのが落ちです。
■関連記事
リンク理不尽な環境をつくっているのは誰?いい職場にしたいなら甘やかしはイケナイ
子育て真っ只中の若者たちの方こそ、お金が必要なのです。
「生きたお金」を使ってくれる、経済の循環をしてくれる人はどっちなのかを考えてると、息道理を感じてしまいます。
欲が満たされている?
「アルバイト」と聞くと、「学生」という言葉を連想してしまいます。本業である学業の合間を使って働けばお金になります。学費を稼いだり、大人とかかわることで、社会勉強にも役立ちます。
- 「欲しいもの」
- 「やりたいこと」
- 「遊びたいから」
理由はさまざまです。本人の目的を実現するために、とりあえずお金が必要です。そうやってバイトをして来ましたよね?でも今は違うようです。
「単調な作業やきつい仕事をしてまで、お金はいらない」と考えてしまうのはなぜなのでしょう。
- とりあえず、しのげる環境にいる
- 仕事自体に魅力がなくなっている
も、ありますが、
「選択肢が広がったから、欲がでた」とも考えられます。
「自分にはもっと可能性があるんじゃないの?」っていう、夢を求める心理が強いからのような気がします。
このように「何かを求めてさまよい混乱してしまうこと」を心理学では、
「青い鳥症候群」といいます。
簡単に会社を辞めてしまうのは、本当の自分探しをしている心理もあるんですね。
「わたしはコレがしたい!」って強い目標があれば、さまようことはないです。
目的を持った行動(退社)なら、それは素晴らしい選択です。環境を変えることが自分の将来を切り開くアクションになるからです。
「イヤだ、イヤだ」といいながらも、なおも、会社にぶら下がる社畜とは比べ物にならないくらい立派な有志です。
でも、「なんかちがうんだよなぁ~」って簡単に諦める前に、1つでもいいから、その会社の技術を自分に取り入れてからでも遅くないです。そこに入った意味をよーく考えてみましょうよ。
何にでも言えることですが、基本下積みは大事です。もし、下積みなしに大当たりを出したとしても、一発屋は所詮一発屋です。経験はウソをつきません。
仕事の魅力を感じなくても、そこにいる人と関わりを持つことは、人生にとってすっごく大事な経験になります。
なぜなら、人間の悩みのほとんでは「人間関係」につながっているからです。
辞める前にしっかりと免疫を作ってから辞めた方が得です。そうやって自分器を広くするなら、転職することに価値はあります。
人間の観察力を鍛えて、時代をよむ目をやしなっていきましょうよ。
おわりに
「やりたいこと」をやって、それが「お金になったら素晴らしい」ことです。
青い鳥の童話のように、あなたが本当にやりたいことは、身近にあるのかも知れません。
「灯台下暗し」といいますしね。
わたしからいえることは、もう昭和のワーキングスタイルは終わったということだけです。矛盾してますが、
「何をするにも、いくつになっても遅くはない」という言葉があるように、
「(青い鳥)を信じてみる」のもいいのではないでしょうか。なぜなら、
「一度しかない人生」だからです。
もっと探してみる