定年延長とは永遠の中学4年生!残してはイケない人もいる?

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責任が無いって自由

かつて定年で会社を辞める年齢は55歳が一般的でした。

 

ところが公務員は別として、最近では定年する年齢も60歳に様変わり、さらにもっと年齢を上げる会社も増えていく実態もあるそうです。

 

60で退職する人もいる中、そのまま再契約して会社に残る人も少なくはないのが現状ではないでしょうか。

 

定年してもそのまま会社に残るのは別に悪いことではないような気がします。

 

働き手も減っていますし、熟練の技術は惜しい存在です。仕事を熟知した指導者として必要な存在にもなるからです。

 

何より、本人たちが一番望んでいる。

 

でも、すべての定年をむかえた人たちが会社に残ることって本当にメリットがあるのでしょうか。

 

いつまでも先輩が会社に残っている状態を言いかえると、中学3年を過ぎてもまだ中学校に居座っているという状態ともいえます。

 

ここに新たな問題が起きています。なぜなら、本来いるべきでない人たちがそのコミュニティーに存在し幅を利かせているからです。

 

そして、いままで例が無い。

 

つまり、これから作り上げていく問題になっています。

では、いったいどんなケースが問題といえるのでしょうか。

 

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良い伝統も悪い伝統も受け継がれてしまう

冒頭で定年延長のことを中学校のはなしに例えました。それぞれの展開を部活にたとえて説明してみましょう。

 

いままでは?

1年生とは三男坊

入部したての1年生はにとって2年と3年が先輩です。

道具の準備やグラウンドの整備のよう下働きをさせられることでしょう。3年は目指すべき遠い存在です。2年の指示のもと真面目に練習にはげみます。

 

2年生とは次男坊

1年も過ぎると翌年は2年生です。新1年生が入部してくればいままでの雑用からもある程度開放されます。

3年の先輩に気を使う中、1年生には先輩としての態度で接するようになるでしょう。

 

3年生とは長男坊

そしてやっと3年生になりました。もう自由な立場です。監督の指示の下、レギュラーとして思う存分好きなように振る舞えることでしょう。

一番上という立場から、何の気兼ねもなく後輩たちに指導できるようになりました。

 

中学4年制度では?

1年生にしてみたら2年・3年・4年が先輩です。

1年生は末っ子で、2年・3年は間の子。4年生が長男坊に成り代わってしまいます。

 

本当に4年制なら何も問題はありません。3年が4年に取って代わるだけです。3年は2年のような立場にかわるだけだからです。

 

でも、ここでいう4年生とは定年後の再雇用者という立ち位置です。レギュラーでもなければ監督でもなく主将のような責任ある立場ではありません。

 

形式的に4年生とは実質OBのようなもの。3年が長男坊としての役目。会社は認定しています。

 

ここが問題。

 

もし、代えがたい技術や知恵の持ち主で社会人としても人としても常識があり、会社のためという信念をもった存在が4年生なのだとしたら、3年にとっても会社にとっても必要な人といえるでしょう。

 

「仕方ない。あと1年待ちましょう」って納得できます。

 

そして4年はレジェンド(伝説)的存在としていつまでも君臨する価値はあります。

 

ところが、まったく真逆の人柄だとしたらどうなるのでしょう。

3年にとっては「目の上のたんこぶ」になってしまう。会社としてもお荷物なだけになってしまうこともあるのです。

 

後輩とは常に先輩のやり方に不満を持つもの

「もしオレだったらこうやるのにッ」と、いまのやり方に不満を持つのはどこの世界でもある考えです。

 

そうやって時代は塗り替えられいくものだからです。

 

そしてやっとのことあなたは3年生になりました。いままで考えてきたことが実現できる機械が訪れたという状況です。

 

うるさい先輩もいません。あとは基本、素直な後輩だけです。改革をするのに邪魔者は卒業してココにはもういません。(自由な天国)

 

ところが悪い先輩が卒業せずに4年として校舎に居座っていたとしたらどなるのでしょう。

 

こんな4年生は大変だ

「おぅ!1年生諸君!出張のときの旅費のごまかし方教えてやるよ?なぁに、みんなやってるからな」

 

「おぅ!1年生諸君!配送が終わっても直ぐに戻らなくてもいいんだぞ?それが伝統だからな。昼寝でもして来いや」

 

経費をごまかしたり、職務怠慢をするような悪い先輩たちがやっていた負の伝統を断ち切れない場合も考えられるでしょう。

 

1年生にも色々なタイプの人がいるものです。

「それっておかしいですよ」と突っぱねる新人もいれば「いい情報」として活用する1年生も中にはいてもおかしくはないでしょう。

 

問題はそれだけではない

「おぅ!1年生諸君!あの3年の奴らは、2年のころこんな悪いことをしてたんだぞ?そんな卑怯な3年の言うことを聞くのって、何か矛盾してね?」

 

「おぅ!1年生諸君!あの3年の奴らも最初はまちがったし失敗ばかりで本当に大変だったんだよね。」

 

3年生の過去を洗いざらいはなして、1年生を取り込もうと洗脳したりするかも知れません。

 

たしかに悪いことは悪いことです。でも誰だって自分が3年生のような立場になれば変わらなきゃって想い直すことだってあると思うのですよ。

 

もしかしたら、よくないことだと知っていても先輩だし伝統だから仕方ないとか思って流されてきただけなのかも知れません。

 

「やり直そう。ココから変えなくっちゃ」って改革することがイケないことなのでしょうか。

 

定年退職しても新たな職業につくのはむずかしい

とはいえ、本人が頑張ったとしても、たとえ能力があったとしても、年齢で区切ってしまうのはいまの日本の現状です。

 

まったく新しい職業についたり、ちがう環境ではたらくリスクを考えたら、いままでの場所で働きたいって考えるのは当たり前の心境なのでしょうね。

 

もしわたし自身も定年をむかえたとしたら、多分残りたいって思うだろうと予測しています。

 

でも、同じ会社に残れたとしても、率先して自分にあった仕事(部署)で働こうって考えています。

 

わたしとしても「いまと同じスペックが維持できている」のかは自信はないし、体力的に見ても「ついていけるのか、足手まといにはなりたくない」と思うからです。

 

将来は未知数ではありますが、もしその部署で同じ仕事を続ける流れになったとしたら、若い人の言うことを受け入れたスタイルで仕事をしようとも考えています。

 

おわりに

  • 人で不足
  • 定年後の生活の不安
  • 若い人材の育成
  • 会社の存続
  • 人材のかたより

それぞれの立場や思惑はあることでしょう。そんな中、板挟みになっているのは現役世代の3年生です。

 

学校(会社)の定員(枠)はある程度決まっています。これでは学年(後継者とベテラン)のバランスが崩れてしまいます。

 

4年生(年配者)がいつまでも会社に残っていては1年生(新規)は入学(就職)できません。どやって学校(会社)が成り立つのでしょうか。(存続)

 

そして永遠の3年生が事実上責任だけを押し付けられストレス状態になっている事実を理解して欲しいものです。

 

今回も長々と書きなぐっりましたが、最後まで付き合って頂き誠にありがとうございます。

 

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