- 頑張っても報われない
- 怠けても罰もない
会社の査定が仕事内容じゃなく「年功序列や時間給のみ」で人を評価しているとしたら、真面目に働く社員のモチベーションは下がってしまうものです。管理職にとっても悩みといったところでしょう。
どっちにしてもあなたは雇われている身。それでも腐ってはいけません。何か出来ることはあるはずです。
一個人の仕事をきちんと査定して、それに見合った評価報酬は必要
頑張る意欲がわかないと自分の利益に走ってしまう人はいるものです。「とりあえずノルマをこなせば後は自分の時間だ」スマホでゲームや昼寝。必要以上に動かなくなったりもする。
わたしの部署も同じような事態になって上司やクライアント側にも迷惑をかけています。それでも干されないのが不思議。安月給や人手不足や社員の高齢化なのが原因だからです。
けれど社員の働く意欲が上がればいいことずくめです。それに連動して様々な方面もよくなっていくもの。
たとえ給料が安くても、たとえ苦しい環境だとしても、その時点で最適な対応を会社側はしてくれているからです。
自転車操業の会社に「もっと給料上げろ」とかいいません。会社が儲かっていることや一部の社員が優遇されていることに気づいているから不平不満がでるのです。
働く意欲とは、サラリーマンなら自分のやり方で仕事を進められること。給料やボーナスのアップや昇進することだったりするでしょう。
社員の働くモチベーションを下げないために必要なのは、一社員を平等にちゃんと見てメリットを与えてあげることです。
- 「今月もよく頑張ったね!時給上げておいたよ」
- 「よくこんな仕組みを考えたね?臨時ボーナスを支給する」
- 「君はお客様からの受けが良い。若く中途採用だけど、君にリーダーは任せたよ」
でも実際、一部の人達だけだったりもする。社員みんなの意見を通してはまとまらないし、誰もが部長にはなりません。
「こいつらを使ってやっている」とか「なるべく安く使いたい」とか考えていればその空気は伝わります。社員も同じ様になってしまうでしょう。
わたしの会社も同じです。仕事をやっている人も、やらない人もほぼ同じ待遇です。中には呆れてやらない側へと寝返る人も出ています。本当に残念。もったいない。
それでも人って単純です。会社側は自分のことをちゃんと見てくれて、きちんと評価してくれたらこんなに嬉しいことはありません。やり甲斐にも繋がります。
社員が望むような待遇を与えられないけど、他の部分(肩書・微々たる昇給・少しでも体が楽になる仕組み)など、やらない人との差別化で社員をつなぎとめています。
しかしながら、やらない人に限って、そのちがいに嫉妬したりもする。
「いつも美味しい食事をありがとう」って言われたら作り手はうれしいもの。ましてや、記念日に気合を入れて作った料理はいつも以上に褒められたいもの。それが何よりの報酬だからです。
美人に「綺麗」ということやイケメンに「カッコいい」ということも嬉しいものだと聞いています。でもバカに「バカ」っていちゃダメですよ?
お店とは「サービスして当たり前」だとお客様は思います。けれど「いつも暑いね?ご苦労さん」って言われたらサプライズ。それが報酬だったりもするでしょう。
そんな目に見える「頑張ったね」は欲しいもの。人は誰もが人生の主役です。また明日も働きたい理由を求めているのです。
もう会社は「働き者に頑張ってもらう」のを止めて、怠け者を平凡な人へと変えていく努力を
仕事を”ちゃんとやる人”と”やらない人”が混在するのが人間社会というもの。これについて言われているのが「アリの話」です。
アリを観察した結果、
- 20匹の働き者のアリ
- 60匹の平凡なアリ
- 20匹の怠け者のアリ
に別けられる法則があるそうです。
「いくつか別の巣穴からそれぞれ働きアリだけを選び出し、一つの集団をつくっても、また同じ様に3パターンに別れてしまう」の理論です。
ちなみにこの話の元になっているのがパレートの法則です。別名(2対8の法則)とも言われています。
- お客様の20%が80%の買い物をしている
- 従業員の20%が80%の生産性を上げている
- 納税者の上位20%が税収の80%を占めている
わたしの職場に照らし合わせても当てはまるような気もします。どの会社にも仕事バカはいるしサボり魔もいますからね。
けど、これが本当に人に当てはまるのかというと必ずしもそうじゃないって思うのです。なぜなら人には思考する頭と感情を持つ高度な生物だからです。
アリは、ただ受け継いだ遺伝子に実直です。でも人は考えて行動するものです。思考元も3つ(働き者・凡人・怠け者)に分かれているということ。
■働き者の内訳
- 出世のために頑張っている
- お金のために一生懸命
- 褒められたい。承認欲求を満たしたい
- ただ素直に「仕事とは常に真面目に取り組むものだ」と思ってる
■平凡な人の内訳
- マニュアル通り言われた通りに動き、それ以上でもそれ以下でもない
- 余計なことをしない。波風が立つことをしない
- 野心や向上心が無いく、多くは望まない
- 多数派を指示。みんなと同じ行動を選ぶ
■怠け者の内訳
- 安月給で仕事に張り合わない
- 本当になりたい職業についていない
- 頑張っても認めてもらえない
- 年齢的に終わっている(定年後)
- 元々働くことが大嫌い
まだまだ一杯あるかと思うけど、こんな感じではないでしょうか?言い換えれば、それぞれの人はそれぞれの目的をもって行動を選んでいるともいえます。
これは心理学者アドラーの理論です。「発言しないのは(発言出来いない)のではなく(あえて発言しない)目的があるから。論破されたくないから発言しないのだ」ということです。
ってことは、怠け者の目的を変えさえすれば動くようになってくれるんじゃないの?になる。
「やらない」→「する」へとチェンジ。
そうすれば、平凡な人も多数派に流れてくれるし、怠け者の悪い影響を受けなくても済む。
ちゃんとやっている人も、怠け者も同じ様な扱いを受けているとしたら、残りの平凡は人たちは「どっちに流てしまう」のでしょうか。
怠け者と聞くと「のほほ~ん」としているイメージだけど、本当はやれる人なのに、あえて戦略的動かない人もいる。
こういう人種はたいてい我が強い特徴を持っています。平凡な人はモラハラとかで去勢され人格操作されてしまうのです。結果的に問題な職場の完成です。
そして人は損得勘定で動くものです。
これをやったら得がある。これをやったら損をする。あれをやらなかったら得をする。あれをやらないと損をするなどを思考することによって行動を変えているってこと。
つまり働かない社員に対して「アメとムチ」をつかって損得勘定をあおることもその対策に有効じゃないの?というのがお約束の結論です。
おわりに
- 働くことへのメリット
- 働かないことへのデメリット
そのためには会社を経営する人の考え方がすっごく重要になってくる。管理職にはそれなりの権限を与えることも必要です。
そして怠け者の声(悲鳴)を聞いてあげるのも必要な対策になるのです。何でやるべきことをしないのかにも必ず理由があるからです。
もっと探してみる