■たとえば、
係長が平社員とけったくして部長に対しクーデター的な態度で職場を乱していたとします。
もしその後その係長が部長におさまったとしたら、部外者の部下たちは元係長に対してどう思うのでしょうか。
「さすがですね~」ってヘコヘコする人もいることでしょう。
でも、なぜか上手くいかない。
なぜその新部長(元係長)は部下を統率することが出来にくいのでしょう。
「いまのあなたの行動は必ず後に響く」という事実を知りましょう
「このタイトルのその心は?」と聞かれ、一言でいいますと、
- 人は人の行動を忘れない
- 「したこと」は「される」
という人類がもつ普遍的な法則がはたらくからです。
もちろん感情のコントロールができる意識高い系の人たちや、宗教家のような心穏やかな人もいることでしょう。
でも「あなたはいままでどうだったの?」って基本的には疑問に思ってしまうのです。
そんなあなたの過去を知る人がいて、常に周りから監視されているという事実をよく心得ておきましょう。
そんな心配は無用だよ?つながりで何とか出来ますから
たしかに会社の上層部とつながっていれば部下たちを統率することもできるでしょう。
だれだって自分が可愛いものです。勝てないケンカをしてどこかに飛ばされっては敵いませんからね。
とは言え、心の中(見えない仕事)まで部下を管理することはできないものです。
その「見えない部分を大事にするってことが本当に重要なんだなぁ」ってすっごく理解したことが、この記事を書く動機となりました。
上司をうまく使うことは必要だけど、やるべき事はしないとね?
上層部という後ろ盾をつかって、ダメな現政権を追い出そうと考えるのはその人たちの自由です。勝手にやってくださいな。
でも、現政権が自分の考えとはちがうからといって、いまあるルールを放棄し抵抗することは、ほかの人たちに影響を与えることにもつながります。
そしてその時代の出来事は、ずーっと後にまで語り継がれてしまうでしょう。
つまり、「自分が出世するために部下とけったくして当時の上司に抵抗して追い出した」という歴史です。
なぜそれが良くない結果になってしまうのでしょう。
無血革命などは存在しない
たとえば、一風変わった上司がいて、部下はいつもその被害にあっていると過程します。
もしあなた(達)が徹底的にその上司に反抗し、自分勝手な判断で業務をする(しな)の判断の元に仕事をしたとします。
あなた以外のほかの社員たちは、あなたがやったこと(やらなかったこと)に対して何らかの影響を受けることになるのです。
きっとそのときトバッチリを食った人たちにとっては良い印象にはならないはず。
ほかの同僚たちにしても、「ちょっとおかしいよね」と思うし、「こうした方がいいんじゃない?」って分かっていても組織のルールや伝統です。仕方なく指示に従っていたことでしょう。
最近は見直され始めている傾向もあるようです。グローバル化も進み、働き方改革が後押しもしてくれている様です。本当に羨ましいかぎりです。
あなたが現体制とはちがった行動のつけをほかの社員が払うという理不審な状況にもなり得ることを心得ておきましょう。
出世する以前の人が、それを「やらない」とか「自分なりのやり方」で抵抗した過去は負の財産になりえることも忘れないでくださいね。
野党が与党になったときの攻撃に何か似ているようです。
本人の思想を他の人達に強要しないこと
「そんなデタラメな指示と、まちがったルールを守っている方が悪いんじゃない?もっと自由になりましょうよ?」っていう主張もよくわかります。
そうやって時代転換した結果、すべてのことは進化し発展をとげていますからね。
でも、同じ場所で勝手改革をするために迷惑を受ける人たちがいるってことを忘れないでください。
もし全社員が「そのとき」「その時点」で思うままの判断や行動をしていたとしら、仕事はまとまらず業務は止まり、お客様に迷惑がかかったかも知れないからです。
辛い状況なのはよくわかりますが、他の人たちとの迷惑につながることなのだとしたら、その抵抗の仕方をちょっと考えなくてはいけません。
ではどうすればよかったのでしょう。
「自分がされたらイヤだな」って思うことはしないこと
自分が上司になったときのことを深く想像してみてください。
- あなた:「この企画書クライアントに渡してきて」と指示したら、
- 部下:「お客様はこんな内容は望んでません!」と拒否される。
- あなた:「10時指定の荷物だからね」って教えたら、
- 部下:「効率を考えて朝一番で配送しましたから」って段取りを変えられる。
- あなた:「納品期日が迫っているから残業お願い」って頼んだら、
- 部下:「そんの知るか!それより家族が待っている」って逃げられる。
「まったく困った部下たちだ・・」ってきっと思うことでしょう。
でも「何で言うことを聞かないの?」って問いただしてみましょうよ。
「あんたもそうやってきたんでしょ?」ってきっと言われます。
言わないにしても、「自分なりの判断をしてもいい」っ思うってしまうのは、あなたがかつての上司にした過去を見ていれば、マネしやすくなるからです。
なぜなら「人の当たりまえの心理」だからです。
終わらない戦い
中東の紛争地帯で戦争がはじまった理由は宗教的な対立がその原因です。
でも「戦いたい・倒したい」って人々が熱く思うのは、
両者お互いに「大事な人を奪われた」という「ともらい合戦」が戦う士気を高めているとも言われています。
「オレの子を返せ!」「わたしの母を返して!」と、やられたことを恨んで忘れないことが原因にもなっているのです。
自分がしてきたコトは素直に受け入れる
もし心機一転、心を入れ替え、人としてのモラルを守って立派な上司を目指し過去を受け入れたスタイルを実行しているのなら、だれだって考えを見直すはずです。
でも、もし、まだ上層部と親密につながって権威を振りかざしたスタイルで部下を統率しているのだとしたら、その戦い(悩み)は終わることはないでしょう。
あなたが過去にいた立場を思い出してください。そんな上司の指示を聞く気になれますか?
なので、筋の通った生き方をすることが、結局は苦労しない一番の近道になるはずですよ。
おわりに
悲しいかな、たとえ力にそぐわない上司だとしても上司は上司です。組織化することで会社は成り立っています。その組織が判断した人材なのです。
例外を除き、上司にはたくさんの経験があるものです。理に適わない指示のようでも上司なりの考えで指示を出すこともあることでしょう。
本当におかしな指示だとしたら仕事になりませんから、放おって置いても会社側だってそれなりの対処をするはずなのです。
ときには「会社をぶっ壊す」という意気込みも大事なのは否めません。
でも最低限のルールと、人としての常識や、社会人のモラルを忘れた改革はあとあと必ずあなたに帰ってくることを肝に銘じておきましょう。
繰り返しになりますが、人は「やったことは忘れる」けど「やられたことは、いつまでも覚えている」ものだからです。
人は基本、自分の都合で生きるものですからね。
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