社畜上司を追い出した新上司が苦戦!なぜ職場崩壊が起きたのか

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仕事命で部下の労をかえりみない上司は嫌われ者。人はロボットじゃないし疲れます。無意味な指示に疑問をいだくものです。

そんな時、救世主?が現れて新しく上司につきました。それでも反発されてしまうのは一体なぜなのでしょうか。

  • 著書:努力不要論
  • 著者:中野信子

嫉妬しやすい野心家と、自由な職場は戦場と化す

  • 「自分が出世するため」とか、
  • 「他人に命令されたくない」とか、
  • 「部下を振り回す上司がキライ」など、

「お前、そのやり方間違ってんぞ!俺ならこうやる!」が理由で上司に反発、衝突するのはよくある話ですよね。

この「妬ましい感情」がおきるのにも理由があります。人の能力において「頭がイイ」とかは「体型」とちがって「本当にそうなのか?」が目に見えないからです。

そうなると「できる」と言われている人に対して「オレだって出来そうなのに、何であいつだけ」と不条理を感じてしまう。

一方、身長や筋肉などは「違いが目に見える」から諦めがつく。格闘技をやってない限り、自分よりも大きな相手に勝てるとは思えない。速攻で負けを判断。次に移れます。

これを「獲得可能性と親近性の差」であるという研究があるそうです。このことについて著書から引用してみます。

自分にも手に入れられる可能性があるのに、手に入れられない。でも、自分の近くにいるあいつは手に入れているーー。

この条件がそろうとき、妬みの感情はいっそう強くなるのです。P136

わたしの部署は正にこの渦中。常に「俺が上」のマウント合戦。上司と部下の関係がフラット。自分たちの利益のために好き勝手の学級崩壊の様です。

いつでも誰でも入れる会社と人手不足。会社に縛られる理由も低く自由な雰囲気。勝手な人が増えてしまっています。(^.^;

それでも「まぁ仕方ない。そんな人もいるさ」と諦めてしまうのがサラリーマンで昭和人だと思います。波風が立てず、いつもと同じがイイですからね。

ここまでが前振り。

そんな中、同じ部下同士、手を組んで上司に対抗する人もいるでしょう。特定の政治家をバッシング。そのポストから引きずり下ろすやり方です。

たとえば、「会社の上層部を味方につけて直属の上司をひるませるやり方」はよくある話ですよね。そして対抗する人の中心核が現政権をうばい、職場の長になったりします。

さてここからが問題です。

「いやぁお手柄でしたね。やっと人間らしい仕事が出来そうですよ。あなたについて行きます」って民衆(部下たち)は思うのでしょうか。

たとえ民に富を与えても「なる訳がない」んです。

遺伝子が「ただ乗りする人」を許さない

なぜ、この「新たに長になった人間」に対して反発心が出てしまうのかは、進化心理学で説明がつくようですよ。

著書では「優秀な個体は排除される」といってます。どういうことなのかというと以下の通り。

まず、優秀な個体は集団に利益をもたらします。すると優秀な個体を優遇するようになる。

■たとえば

  • 「計算が得意」敵の位置を測って攻撃できる
  • 「海図がよめる」広い海を安全に航海できる
  • 「外国語が話せる」異国の地で交渉ができる
  • 「イケメン」がいれば合コンにありつける

生存に有利です。正に集団の宝。

わたしのケースに置き換えると、それまでの上司は仕事命で部下を思いやらないキャラでした。「それを解除して楽にしてくれた」が、集団への利益に置き換えられます。

「ありがとう楽になったよ。社長とのパイプもあるんだね?スゴイよ」

「君のおかげで彼女と知り合えたよ」と表面上はそうなる。

でも先程の話の様に「なぜか嫉妬して攻撃したくなる」のが人間です。

そんな装置が遺伝子に組み込まれているのはなぜなのか?について著書から引用してみましょう。

協力構造を守るために、逸脱した個体を排除する機能を、構成員が備えている必要があるのです。P138

では、なぜ優秀で使えるのに排除したくなるのでしょうか?

優秀な人は一人でも生きられるから、集団に協力的じゃなかったり、優秀性を買われて、他の社員がしなければならない仕事をやらなくてもイイそんたくされたりします。

結果的に優秀な人だけが、みんなの協力構造に「タダ乗り」する状態になってしまう。すると「あいつだけズルい」と民衆は反発してしまう流れになるようです。

すると、その「タダ乗り行為」は集団へと感染してしまう。

イケメンや可愛い娘は別に一人でもモテる。会費無料とか段取りとかも、普通の人がやってくれます。

タダ乗りしている優秀な人のコストはゼロで利益を得ている状態です。

一方、他の人達(モテない人)は団結に貢献することで利益を得ています。払うコスト(労力)はゼロじゃない。

そうなると、「何であいつだけ?オレだって楽して得したい」オレも私もタダ乗りしたくなってしまうという訳です。

1人の逸脱した個体のために、構成員がすべて協力行動を拒否するようになり、集団内の協力は、あっけなく全員が非協力という状態にまで破壊されてしまいます。P140

太古の昔から秩序を守るため1人だけちがった人を排除したのは、集団として生きやすかったから。無意識に脳が反応してしまうのです。

「会社の上層部と仲がイイからっていい気になってやがる!何であの人だけ優遇されるの?おかしくねぇ?」となって、内部崩壊するんですね。

もし謙虚になって真摯に職場の問題と向き合って改革していれば協力されやすいでしょう。でも、ふんぞり返っていたらどなのか。反発心をあおるだけです。

ここでは「タダ乗り」を優秀な個人といってるけど、「ずる賢さ」をつかって、みんながやっている義務を逃れる人も同じですよね?てか個人的にはこっちの方が許せない。

イケメンが必要なくなると、モテない人がいままで苦労した分をイケメンにつぐなわせたくなる。やらせたくなったりもする。

つまりこの現上司たちは、前上司の指示を聞き入れずにいた過去がある。他の多くの人達がやってきた苦労をやらずにいたから、同じ様にされてしまうのです。

それと、仕事じゃなく上層部とゴルフとかで楽してワープした分を不公平に思って攻撃したくなるのでしょう。

結局、それでも最後までタダ乗りしない真面目な人が損をしてしまうのがお約束のパターンだったりもする。そんな社会構造は否めませんよね・・

おわりに

「たとえ他人より優秀だとしても、みんなと同じ義務をはたさないと批判するのは人の性」だということが分かりました。

「(一人勝ち)を日本人は許さない人種」だということをふまえた方が集団では生きやすいという訳です。

「”タダ乗りするか、それとも真面目に生きるか”は、あなた次第」といったところでしょう。

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