やる気のない平社員をちょっとだけ変えた?積極的になった簡単な方法

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のんびりマイペース

 

これと言ったノルマも無く、やらなくてもペナルティーも無く、どれだけやっても誰もが同じ給料システムの会社は存在します。

そんな自由な環境の中、管理職や仕事を仕切る立場の人は、どうやって平社員のヤル気を出すことが出来るのでしょう。

 

ヤル気の無い同僚に対して実験的にある方法を使ってみたら、思いの外、積極的に動いてくれました。いったいなぜなのでしょう。

 

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責任ある立場になれば誰だって任務を果たそうとする

人は「自分の責任になってしまう」と考えると役目を果たそうとします。なぜなら、自分の信用にかかわることだからです。

「ダメな人」というレッテルを貼られたくはありません。今いる状態でいられなくなる可能性もありえます。人は本来、リスクを回避するように出来ています。

これは「損失回避の法則」が発動するからです。

 

損失回避の法則
  • 人は何かを得る喜びよりも、何かを失う痛みの方をより強く感じる。
  • 損失のリスクを避けられるなら、多少の犠牲を払おうとする。

 

この法則を支払いプランにたとえてみる

携帯電話が出始めた当初を思い出して見ましょう。知らない人は想像してみてくださいね。

電話料金の支払いは、2つの基本設定に分かれていました。

 

ーAプランー

通話料金は一律同額、金額は少し高いけど、どれだけは話しても値段は変わらないプランです。

(割増料金で安心を買う)

通話料金を気にしないで会話を楽しめます。

 

ーBプランー

「分・何円」分単位の通話料金はAプランよりも安い料金設定です。あまり電話を使わない人にとっては「お得なプラン」です。

(使った分だけの低価格)

通話料金を気にしながらの対応がストレスです。

 

本来、電話とは要件を伝える手段のはず、要点を短くすればすむことです。

  • いつ何時にどこで待ち合わせね?
  • 雨だからむかえに来てよ?
  • 今日の夕食は会社の仲間とすませるからね

1分もあれば要件は伝えられるものです。

 

ところが要件とは、結論が決まっているはなしだけではありません。そして人は便利なツールに順応する性質を持っています。

「今日の出来事」「伝えたい想い」「旦那の愚痴」を説明するには1分では短すぎます。

つい長電話してしまうこともあるのです。切りたくても電話を切れない場合や、簡単に切れない相手も存在します。

通話時間が長引くと「分✕料金設定のBプラン」では心配です。翌月の明細書にはしっかと結果として通知されてしまうのです。

 

だったら、わざわざ危険な賭けをするよりは、最初っからちょっと割高ではあるけど「安心なAプランがいい」って思うのが人のこころというものです。実際Aプランの人が多かったようでしたね。

 

責任ある状況、責任ある立場になったときも同じ心理が働きます。

人が役目を果たそうと必死になるのは、自分というブランドの評価を落とすというリスク回避を選ぶからです。

「いい評価」よりも「よくない評価」を恐れる心理が「役目を果たす」という行動のエンジンになるでしょう。

 

やる気のない社員にやる気を与えた方法

わたしの職場は基本2人コンビで仕事を進める仕事内容です。役職やリーダーや先輩が基本的にリードして作業を進めています。

 

そして、給料体型は出来高制(歩合制)ではありません。どれだけやっても評価は同じ、という環境でもあります。この環境と仕事をリードされる立場(受け身)になると、人は手を抜くことを考えるもの、なぜなら責任はリダーだからです。

なので、意図的に責任を当てることにしました。

 

オーダーはやる気な無い社員に聞いて来させる

もし、あなたは「時給で雇われたラーメン店のやる気のない従業員」だったと仮定します。何杯ラーメンを作っても給料は同じく時給数百円です。

 

「ご注文は以上でよろしいですか?」という言葉に何のメリットがあるのでしょう。

「出来るだけ少ない注文と簡単なメニューを頼んでよ!」って内心望むものです。なぜなら、いくら頑張って作っても時給は変わらないからです。

 

「こんな暑い日にラーメンなんて食べに来るな!」なーんて考えてしまいます。お店の経営者ではないから、「売上なんて知ったこっちゃない」って思うことでしょう。

 

ところが、上得意のお客様(唯一の取引先)がいて、このラーメン屋が成り立っている状況だったとしたらどう考え方が変わるのでしょうか。

 

お客様からクレームが来たとしたらお店は傾いていまいます。被害を受けるのは経営者だけではありません。同僚からの非難も予想されます。職場は大事な資金源、場所だからです。

 

いつも作業指示を出すという状況をラーメン屋さんにたとえると、上司やリーダーや先輩がオーダーを取りに行く状態と同じです。注文とは仕事の段取りだからです。

大事なお客様のご注文を聞きに行く役目を部下に任せてみましょうよ。

 

人は「頼まれごと」という役目を果たそうとするものです。なぜなら、オーダーを受けた自分の責任になるからです。

「はい、分かりました!」と相手(お客様)に「了解した」ということは、「まちがいなくメニューをどどけます」と約束したことになります。

 

もし注文したメニューがとどかないと、「あの店員さんに言いましたけど・・」って言われてしまいます。

 

いつもなら、「えー餃子も追加ですか?!」「面倒くせー」っていいながら、料理をやらされる状態です。

でも、自分が注文を受けたということは、「お客様と、一時の関係を持った」状況でもあります。

もしかしたら、小さなお子さんがデザートにワクワクしている姿を間近でみてたりします。

人が困っていたり、人が喜んでくれる素顔を見たとき、注文を頼まれた人は、人の喜びや困った様子を台無しにする態度を取れるのでしょうか。

 

「時間はかかりますが美味しいですよ!」

「何だか困っている様子だから助けてあげましょうよ!」

 

いつもやる気のない部下に指示を出していた上司とおなじように、仕事に対して積極的になるものなのです。

「仕事に参加している」という自覚が芽生えたからでもあります。

 

おわりに

人は当事者にならないと当事者の気持ちを理解できないものです。

やる気のない受け身な立場の同僚に対して、わたしが実際に使った方法をラーメン屋さんのはなしに例えてみました。

一番簡単で有効な作戦だと思います。なぜなら、すっごく積極的に動いてくれて、仕事に対して前向きになっていたからです。

自分の信用を守ろうと必死に見えました。

 

仕事
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