上司の代役とはいっても事実上は平社員。そして指示される側もまた同じ平社員。
仕事も大事だけど人間関係も大事です。どちらを選ぶのかは難しい選択だったりします。
「今を取る」か「今後を取るか」の選択に悩むのはなぜ?
先日、直属の上司が会社を休みました。そうなるとわたしが上司の役回りをする流れになってます。理由は、ただ単に勤続年数が長いから(^.^;
とは言っても、別に重要な仕事という訳ではないけれど、本人としてはちょっと身構えてしまうもの。
ヘマをして仕事に穴を開けたり、ミスをして他の人たちに笑われたくないです。上司も安心して休めませんしね。
上司とは言っても平社員とほぼ同じ仕事内容。1人ぬけるとその分、他の社員に負担がかかってしまう。なのでいつも他から1人補充して対応する流になっている。
今回の助っ人は、わたしの部署に移動して間もない人。まだ深く関わったことが無いので変な確執(好き嫌い)も無くフラットな関係です。
今後も一緒に仕事をする機会もある人だし、できれば良好な関係でいたいもの。何事も無く今日の仕事が終わってくれることを祈ってしまう。
ところが一つ問題がありまして。この助っ人さんは、自分の持ち場を終えてから手伝いに来る状態。つまり、いつも以上にたくさん仕事をこなすってこと。
マラソンにたとえるなら、助っ人さんは既に一試合、走っていて、息が上がっている状態ともいえる。
本人としても全力ではなく、軽く流したいってところだと思う。「出来れば最低限の仕事量でお願いします」といったところでしょう。その前に仕事慣れしてません。
ところが、そんな時に限っての言葉があるように突発的な仕事がやってくる。思い描いていたのとちがう流れのこと。
そして助っ人さんは言わば新人の様な立場。頼まれたらイヤとはいえません。まだ修行の身。本人としても頑張りを見せたいと思う。
どう対応した方がいいのか、ほんと迷いましたよ。
頭の中で色々と整理してみた
ちょっと話は飛びますが、わたしの部署には典型的なダメ上司がいます。俗に言う社員から総スカンされている人間です。
■まとめるとこんな感じ↓
- 大声を出し、キレる
- 仕事が出来ない
- 仕事命
- 人の言うことを聞き入れない
- 失敗を認めない。責任転嫁する
- 仕事のためなら嘘をつく
- 誰とでも喧嘩してしまう(上司・お客さんも)
- とにかく空気が読めない。しつこい
- 変なこだわりを持っている
- 褒められたがっている
ひょっとしたら、あなたの職場にもいるんじゃないですか?「人としてどうなのか」というキャラの人。
でも悪い人じゃない。ただ不器用なだけ。わたしは共感する部分があるし、色々ともめた過去もあるけどなぜか憎めません。
この総スカン上司だったら、きっと、新人で疲れている人だとしてもお構い無し。相手は仕事がよくわからないレベル。「忙しいから」の一言で片付けてしまうと思います。
確かにこの日はそのやり方ですむでしょう。でも関係は明日も明後日も続くし、もしかしたら、同じグループで働くことも想定内。
仕事には
- 今、やるべき場合
- 後でも出来ること
ってのがある。
それにプラスして、ご丁寧に、その状況を教えてくれる傍観者もいたりする。そして仕事を覚えてくると、気づいてしまったりもする。インチキに、
「あの時の仕事、後回しでも良かったっぽくねぇ?」
「あの上司、嘘ついていやがった!」ってなる。
つまり、人付き合いで一番大事な信用をなくしてしまうってこと。
たとえ相手が自分よりも弱い立場の人間だからといって、「仕事だから」とか「忙しいから」とか「上司、先輩の言うことをきくべきだ」などを理由にしてこき使われたら根に持つ人もいて当然。
だって知らないことをイイことに道具的なあつかいをされたから。
わたしは長年グループ活動的な職場で働いてきて、人がもめる要因になることをたくさん見てきて学習してきた。揉め事に発展しないための行動をするようにもなりました。その一つが、
分かるように説明すること。
なぜその仕事をする必要があるのかが分からないで働くのは辛いからです。目的地を説明しないで運転させるようなもの。
「あ~その角を右に曲がって」
「次の交差点を左ね」
「ここで一旦俺を下ろして。何時になるのか分からないけど、また戻ってくるからね」
「おい、おい。どこ行くの?何やってくるの?」って疑問だし、先がよめないのは不安になるものだから。
つまり、誠実さを持って相手に接すれば、理解してくれると思うからです。
「なぜいまこの仕事をこのタイミングでやらなくちゃならないのか」が分かれば納得してもらえるし、やり甲斐もあるし、犠牲になった感も減るって思う。
なので今回わたしは心を鬼にして、「なぜ疲れている新人の助っ人なのに、まだ疲れてないベテランと同じ仕事量をしなくちゃならないのか」を説明して協力してもらうことにしましたよ。
「助っ人」としての持論と見解
なぜかというと、助っ人になりたがっている人が他にも数人いたからです。時間給なので長く働けばお金になります。
冷たいようですが、ここはクールに「ここに来た以上、戦力になってもらいますよ」なんです。
それに、「新人の助っ人さんとしてはどうなのか」も考えてみた。
「新人でよくわからないだろうし、疲れてるから、何もしなくてもいいよ。ただそこで単純作業だけしてくれればいいからね」って軽くあしらわれたらどうなのか。
「なめんなよ。俺だって戦力だぜ。対等にあつかいやがれ!早く仕事覚えて独り立ちしたい。そんな気遣いは無用だよ」って人がいても不思議じゃないです。
まーこの辺のさじ加減はほんとむずかしい。甘やかしても厳しくしすぎても今後の関係に影響があるからだ。
それでもわたしは、あえて今後のために、急に忙しくなった仕事の対応に協力してもらいましたよ。「最初が肝心」ともいいますしね。
おわりに
こんなとき今回休んだ上司だったらどう対応したのかを考えてみました。
「仕事を断る」か、「何か理由を探してでも、助っ人の負担になる様なことはしないだろう」と思う。なぜなら、この先ずーと上司は上司だから。
「指示をする」とは裏を返せば「部下にお願いをする」のと同じこと。言うことを聴いてくれるための取引にもなっているのを身をもって学習したからです。
良好な人間関係のため、ときには「仕事を断る勇気」も必要だったりもするんですね。部下の健康や家庭を守ることも考えなくてはならないからです。
もっと探してみる