どんな生き物でも”子の生命を優先する”よう遺伝子にプログラムされています。
けれど、いま日本では「人類始まって以来の異常事態」になっている。
親世代が”いかに長生き出来るのか”を考えて若者に席をゆずらない現象です。
今回は、いままでの会社の空気を変えてくれそうな若い新人君が、色々あって辞めてしまった件について書いています。
若者がまた1人会社を辞めていく職場に幻滅
つい最近、1年働いた新人の若者が会社を辞めました。期待していただけに、ほんと残念です。見方の兵がまた減った。
なぜなら、わたしの会社の平均年齢が高いから。40代のわたしですらガキあつかいされている。まったく言うことをききません。
”歳を取ると子がえりをする”という言葉があります。現役時代からのあらゆる縛りがなくなるからなのでしょう。
本人たちの子供も大人になる。家のローンも終わり。年金が入る。社会や会社でも責任ある立場ではなくなるからだ。
年の功もあり、その経験からラフな考えにもなるのでしょう。つまり、そんなに頑張る必要がないってこと。
そうなると、ちょっとしたコトを我慢できなくなってしまう人が出てしまう。
「いつやめても構わない」思考。でも辞めない。辞めてくれない。”憎まれっ子世にはばかる”とは正にこのコト。
そんな中、「いい人」と言われる年配者はみんな辞めてしまう。
要因はソレだけではない。脳のおとろえも関係していると脳科学はいっている。理性をつかさどる前頭葉がダメになっているそうだ。
もはや”社会人”とはいえない年配者とまともにぶつかってもしょーがない。このイカレタ会社にまだ慣れない若い新人君は、結局会社を去りました。
色々と理由を聴いたけど、多分建前だと思う。最初のキッカケとなった展開が間違えなく年配の問題児との対決があったからです。
問題なのは、自分の立ち位置にこだわる老人たち
テレビでもよく”じいさんが事件を起こす”のを見ることがある。ちょっとしたコトでカッとなり衝動的に犯行におよぶのだろう。
スーパーの店員に説教や、タクシードライバーを攻撃するシーンをニュースの映像で見たことがある。とんでもじいさんだ。
そのじいさんの中には現役時代、会社で肩書があった人も少なくないという。弱い立場の人間を部下のようにあつかいたくなる。何か言いたくなるのでしょう。
自分の価値観が絶対正義で正しいと思い込んでいる。
そして退職したいま、誰も自分を慕ってくれないジレンマ。いままでの自分の経歴にほこりを持っている。でも誰も認めてくれないストレスと戦っているのかも知れません。
今回、会社を去った若者が辞める展開になったのには最初にキッカケがあります。その相手の特徴は以下の通り。
- 過去大きな会社に勤めていた人が定年前にリストラされた
- 前の会社で肩書があった
- プライベートで先生と呼ばれている
- 若い頃ヤンチャ系だった
- 自慢好き(車・時計・女性関係)
つまりプライドが高い人。しかも仕事が大嫌い。自分の仕事ですらモラハラや話術を駆使して、誰でも洗脳してやらせてしまう魔術を持っている。
誰もが関わりたくない人。
常識的にみて理不尽なふるまいであっても、言い成りになることで極力自分がターゲットにならないように避けられている人。
もし自分の関係図にそんな人がいたらほんと苦痛です。
部署移動はタイミングなのか。裏で描かれたシナリオなのか
そしてこの新人君は、いまリアルでヤンチャ系。思ったことをハッキリという、忖度サラリーマンの中ではちょっと浮いている実に異質なタイプです。
でも冗談も通じ、気持ちいいくらい礼儀正しい若者です。話しをするだけで、何かパワーをもらえる感じです。
ある日この二人が些細なことで言い合いになりました。
その若者の新人君が「他の先輩に冗談交じりで注意した件」です。それを勘違いして聴いた元ヤンチャ系年配者が、他の先輩に変わって文句をいいに来たという。
「俺の仲間にケンカ売ってんのか!」的に。
相手は自分の子供くらいの新人の若者。
そういう場に出て自分の力をアピールしたいだけにしか見えません。そして自分の立ち位置を強固にしたいとしか思えない。
本当の仲間なら、その仲間がイヤがることをしないでしょう。モラハラとか。
結果、若者君は他の部署で人手が足りなくなり駆り出されたまま帰れずじまいの流れになってしまう。結局そのまま正式に他の部署の人になりました。
本人は納得いかないことでしょう。なぜなら応援という形で他の部署へ行ったから。
間もなく辞めてしまう。
わたしの部署で1年持ちました。それはわたしの部署に魅力がり、本人も「ここなら頑張れるし、やり甲斐もある」って、やる気になっていたからです。
それなのに戻れない。
そして、その”仕事大嫌い元ヤンチャ系年配者”と、わたしの部署の長がプライベートまで付き合うくらいの関係です。
お互いがお互いのブランドを利用しあっている。
⇒上司として絶対にやってはイケないのは○○なタイプを認めること
「何かある」って勘ぐってしまうのは仕方ないこと。部署の長も「多分戻れないよ」って言っていたと聞きました。
まだ何の実績も人脈も持たない子羊が正論をかざしても組織では太刀打ちできない事例です。
何かやり口が汚い。喧嘩両成敗が争いの鉄則だとわたしは思う。確かに若い新人君は、意見はいったけど文句ではないと聞いています。
またこうして会社に染まれない若者が去っていく。わたしも含め、残ったのはクズばかりだ。
おわりに
「募集しても人が入らないから、どんな人でも一人でも確保したい」目先の利益を考え、いまいる年配者を優遇していたら会社の未来はどうなるのでしょう。
わたしの会社は少子高齢社会の構図に似ています。
自分の代で苦労しなければそれでイイの考えのこと。結婚をしない。子供はつくらないの思考。
「自分の代で会社が潰れても知ったことか」なのでしょう。
どんな生き物でも自分たちの子孫をつくることを生涯の目的にして、いまを生きています。
若者は未来の財産だと、そろそろ会社は気づいてほしいものです。
若者をないがしろにしてまでイカレタ高齢者を雇い続ける会社に未来はあるのでしょうか。
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