45歳のオヤジでも美容室で髪切りたい悩みは同じだった件

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例外あれど、人は世間体を気にするもの。いつまでも若い頃の髪型でいる方が少数派。特に田舎のサラリーマンおやじはオシャレを諦めています。

 

本人も歳を取ると年相応な思考になったりします。年齢層が高いコミュニティーに属していると、同じ考え方になってしまうもの。

 

別にどんなお店に入ろうと本人の自由です。それでも40過ぎのオヤジにとって美容室は敷居が高いです。その辺の事情を書いてみます。

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美容室難民な私が「脱1000円床屋」をしてみたら・・

本当は美容室で髪を切りたいけど、わたしにも色々な訳もあり、数年前からいわゆる千円床屋で髪を切っています。

 

しかしながら、もう耐えられない。1000¥床屋が悪いんじゃなく、完成度に納得がいきません。

 

しょーがないんです。千円ですからね。そもそも期待する方が悪いんです。かと言って、また美容室に行く勇気もない。

 

そんな中、カット&シャンプーが2千円なるお店をネット発見。レビューも悪くない。「値段にしては」と言ったところでしょう。

 

なので今回わたしはお店を変えました。そしたら偶然、久しく会ってない友人と遭遇!

 

お互い若かりし頃はカッコつけな人種。髪型は奇抜でした。バンドをやっていたくらいですからね。ちょっとヤンキーっぽかったかも?当時はスプレーやジェルで髪の毛を立ててましたよ。

 

そんな私達が今、おばあちゃんがざわめく2000円カットハウスで再開です。何か、気まずい。てか、お互いの気持ちは何となく理解してしまう。ほんと、マンガの様でした。

 

ところが、彼はこのカットハウスに不満があると言っていた。仕上がりに満足できないらしい。

 

細かい事情をカットして、彼の言葉にわたしは久々に共感してしまいました。その言葉とは、

 

「本当は美容室に行きたいんだよね」です。

 

そう、彼はお金に余裕がある人間。なのに、なぜ美容室に行かないの?そこに美容室難民の真の理由があったのです。

「おっさんの若者気取りは”痛い人”だと思われる」の呪縛が足を止めていた

現在わたしは45歳。美容室に行くのをやめたのは40を過ぎたくらいのこと。

■なぜかたと言うと、

  • もう、いい年だし、
  • 隣の席に座る女性客の存在や、
  • スタッフたちに「どう思われているのか」も気になる
  • 料金も安くはない
  • 激安床屋の存在を知った

こんなのが大まかな理由です。

 

■先程の友人が美容室に入りづらいのは、

  • 年齢的なもの
  • お店がオシャレ過ぎるから
  • 場違い感から踏み切れない
  • 店員のおしゃべりが疲れる

とのことでした。その話に何か共感です。わたしのケースで話を書いてみます。

1人だけ違う存在は、浮いている?

かつて、わたしが行っていた美容室の店長の年令とはわたしと近いけど、当然スタッフやお客は若いです。

 

カットするのにイスへ座ると、自分の劣化した姿が鏡に映ります。

はぁ~、もう限界かな・・(TдT)

 

40過ぎのおっさんと10代の若い女子が隣になっている光景です。客観的に考えてると、どうしても

  • コイツって痛い人?
  • 空気読めない勘違いオヤジじゃねぇ?
  • いい加減、気づけ

そう思えてしまうのです。そこでわたしは店長さんに質問したことがりました。

 

私:「もう、わたしの年齢層は来ないでしょ?」

すると、

店長:「そんなことないですよ?50歳くらいの人も来られますよ?」

「大丈夫です。〇〇さん、すっごく若く見えますから」

店長はそう切り替えしたのです。

 

お世辞なのでしょう。でも実際わたしは元々童顔です。けど、若者から見れば、おじさんには代わりない。冷静になれば、やはり40はオヤジなのです。

 

わたし自身、千円床屋で老人の方と待合室で並んで座ると複雑な心境です。同じ様に、若い人達も「わたしとの年の差」を感じているはず。

求めているのは結果。それが男脳

女性って「過程」を大事にするけど男って「結果」を求めるものですよね。

 

何か問題が起こった時、「ああだ、こうだ」男は解決策を語ります。でも女性はそんな答えよりも、ただ愚痴を聞いてほしいだけ。自分に共感してほしいのです。

 

つまり、わたしと友人としては、美容室の雰囲気を味わうつもりもなく、ただ髪切ってほしいだけなんです。同感でした。

 

いや、もし同じ年齢層が集まる美容室だとしたら、もっとそこに居たいはず。だって同じおっさん達なんだもの、

 

若い頃なら「俺はあのオシャレな美容室で髪切っている」優越感や自慢話に使えるけど、そんな気は毛頭ないです。お店には悪いけど、

 

それに、そのエレガントさが逆に、敷居を高くしていて、おじさんは萎縮(いしゅく)してしまうのです。「おじさん避け」なのでしょうか?

 

特におっさんになった私としては、ただ自分の望む髪型にさえしてくれればそれイイんです。ちなみに友人は、若いスタッフは魅力と言っていた(^.^;

気の利いた会話も辛い

基本、美容師さんはおしゃべりです。プライベートな話題を掘り下げたりもします。

 

わたしも、よく聞かれました。ここは田舎です。ひょっとしたらご近所の奥様がいるかも知れない。そう考えると言葉を選んでしまう。

 

男性は脳の構造上おしゃべりは得意ではありません。広い店内に自分以外にも人はいます。見ず知らずの赤の他人だけど、「聞かれてる」前提での会話は正直ストレスでしたよ。

 

美容師さんは”その世界観”でいるけど、内向的な田舎者としては、非日常的な空間と背伸びしている自分。居心地が悪かった思い出しか記憶にありません。

人は身近な人の影響を受ける

わたしの職場の床屋事情は、ほぼ全員が1000円床屋で安く済ませています。

まだ千円床屋を利用したことがなかった頃、そこでカットされた髪型を見た感想は、

  • 短髪はイケる
  • 長髪は無残

なのがわたしの当初の印象でした。

 

わたしは肉体労働者の様な仕事。実際、髪は短い方が楽です。汗をかいても水道でザーっと洗えます。シャンプー代も節約できます。リンスの必要もない。みんな短髪にしています。

 

人は年齢を重ねれば、「花より男子」思考になるもの。高いお金を払って色気づくよりも、安い方がお得だと考えてしまう。用が足りればそれでいいんです。

 

そんな年配者と四六時中、いつも一緒に行動を共にすると発想が変わります。

  • 機動力がある短髪がイイ
  • 千円床屋の利用者とは経済観念の高いシッカリ者
  • 無理して美容室に行く必要はない
  • てか、行かない方が得じゃねぇ?

ってマインドコントロールされたのです。いま思うと、

 

脳科学的にいえば「ミラーニューロン」が働いて、長い時間を過ごす人の真似をしてしまう。

心理学的にいえば「社会的証明」によって、他のみんなと同じ行動をしてしまったのでしょうか。

 

「これでイイんだ」から「これがイイんだ」へと自分の心に思わせていた。

 

けれど、これって本当の自分に嘘をついているってことだったのです。なぜなら千円床屋に比べたら、2千円カットハウスのクオリティの高さに満足したからです。

 

なので、このカットハウスに次も行こうと考えています。久しぶりに、髪切ってわくわくしましたよ。鏡を見るのが楽しみなんて何年ぶりのことです。

おわりに

月1回、千円床屋で1000円使うなら、5ヶ月我慢して5千円で美容室で髪を切れちゃいます。やはり価格ではないのです。

 

おじさんでも気軽に入れるお店なら、もっとお客は増えると思います。もしかしたら私達と同じ様な悩みを持つおじさん達がいるかも知れないからです。

 

「年相応」「分相応」って自分に言い聞かせていたけど、やっぱり自分らしく生きたほうがストレスは無いって思いましたよ。

エッセイ
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