家を建てることを決意したら次に考えるのは、
「どこに住むか」を選ぶことです。そのためには、
「一番大事にしたいこと」を決めなくてはなりません。
あなたにとって、大切にしたいことはなんでしょう。
- 「会社に通える範囲がいいな」
- 「便利な都会が断然いいわ」
- 「田舎でのんびり暮らしたい」
たくさんありますよね?
その先にある未来を思い描き、心ときめかせていることでしょう。
実際、何が一番いいのでしょう。
でも平凡に暮らすとしたら、ある程度の予測はできます。
「そう言われればそうだよなぁ」当たり前ですが、あらためて文字にして「目で見る」ことで、自問してみてはどうでしょう。本当に大ざっぱですが、考えられる未来を書いてみました。
前回は、家を持つ前に知ってほしい原則をお伝えしました。
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毎月の支払い額の重要性を理解したら、次は自分にあったプランを考えて見ましょうね。
大ざっぱでいいから未来を想像してみよう
都会と田舎に住んだ場合をまじえて、簡単にシュミレーションしました。自分の将来に置きかえて想像しなら読んでみてくださいね。
1)いきなり新婚でマイホーム
新婚のうちから家を建てる人の利点は何と言っても、
住宅ローンの完済が早いことです。
20代で建てたのと30代では未来の生活が違ってきます。先に辛い思いをするのか、後で苦労すするのかは、人それぞれです。人はいつまで働けるのかわかりませんから、住む場所があれば安心と言えます。
若いうちから同じ場所に住めば、近所と顔なじみになれて地元に早く馴染めます。将来設計も立てやすく、生活の基盤を築けるのがメリットです。
「最近付き合い悪くない?」同僚や友達からの誘いを断る機会は辛いことでしょう。
若い時期にお金が使えないのが難点です。相手の誘いを断るのは、ちょっと辛いかも知れませんね。
2)そして子供が生まれる
赤ちゃんが生まれると、いままでの夫婦生活から新しいライフスタイルに変わります。
もし都会に住んだとしたら子供に何かあっても安心です。
ちょっと探せば病院や買い物先が見つかるからです。ママは旦那様がいなくても交通機関を利用できますし、子供を育てる親にとっては万全な環境と言えます。
ぎゃくに田舎住まいでは、
小さなお子さんをかかえる核家族では少し不安が残ります。
近所に知り合いがれば助けになりますが、知らない土地では、どう動いていいのか困ってしまいます。家族と同居すれば安心でしょうけどね。
引っ越すなら早い方がいい
住む場所を変えるなら、出来るだけ子供が小さい時に越したことはありません。
記憶が薄い時期の方が子供への負担が減るからです。仲のいいお友達と別れてしまうのは可愛そうですよ。慣れない環境がストレスにもなるからです。
大人の事情は分かりますが、お子さんを幼稚園や保育園にあずけている人は、
なるべく早い決断をしてあげましょうよ。
幼少期の経験は、その子の人格に影響があると言われるからです。小学校に上がるタイミングで、別の街に引っ越しを考えている人もいるのではないでしょうか。
「まだまだ余裕」とのんびりするのはかまいませんが、一年前ではなく、なるべく早めの行動をオススメします。大人の都合があるのは分かりますが、
どんな事情で予定が遅れるのか分かりませんよ?
子供のためにも入学式に間に合う様にしましょうね。
3)子供が小学校に上がる
あなたは、どっちを選びましたか?子供の成長は早いもので、あっという間に小学生なりましたよ。
あなたが選んだ住まいから、学校までの通学距離はどのくらいありますか?
ご近所に子供が住んでいる様子はありますか?
田舎を選んだのなら、子供は自然の中でのびのびと遊ぶ光景を思い浮かべるていることでしょう。地方は都会にくれべれば交通量は少ないから比較的安全です。
一方、同じ金額で家を購入したとすれば、都会で大きな家には住めません。
子供も大きくなると自分の部屋が欲しくなるものです。子供の数だけ部屋があるのが理想的でしょう。特に、兄妹をかかえる親としては考えてあげたいのもですね。
都会は人が多く、遊ぶ施設もたくさんあります。良いとか悪いとかではなく、教育的な立場でみると意見が別れるところでしょう。
子供が小・中学に上がってから学区外への引っ越しは、
子供にとって辛い経験です。私がそうでしたからよく分かります。事情はあっても、よく考えた方がいいですよ?
4)子供が高校に進学するお年頃
中学を卒業して進学する場合、自宅からどうやって通うのか。なってみなくちゃ分かりませんが、
「子供が毎日、遠い場所に通う」ことは想定範囲ではないでしょうか。
電車、バス、自転車、歩き、交通手段はどうしますか?
見た目は大人ですが、まだ子供ですからシッカリ守っていきましょう。
5)子供が大人になる頃
都会に住むことを選んだあなたは、子供に感謝されることでしょう。若者にとって都会は住みやすい街だからです。
地方都市でも車は必需品です。立地条件を優先したせいで、
駐車する場所に苦労している人は少なくはありません。駐車場では収まらず路上駐車も見かけますから。
田舎で生活するには、絶対クルマはかかせません。大きなお世話ですが、せっかく田舎に土地を買うのですから、
広い土地じゃなきゃもったいない。家族全員が大人になれば、車の数は増えるからです。家の間取りに気を取られがちですが、庭とのバランスも考えましょうね。
6)大人になった子供が出て行く
子供が家を出ていってしまえば空き部屋が増えてしまいます。
「こんなことなら二階は必要なかったね」と思う人もいるかも知れませんね。
もし、「空き部屋がもったいない」「老後の管理が大変そうだ」と想像するのなら、設計の段階で工務店やハウスメーカーに相談してみましょう。もしかしたら、画期的なアイディアがあるかも知れませんよ?
確かに年配になってからの家の掃除は大変そうですしね。
子供が帰ってくるかも知れない
一旦、家を出ていった子が、また帰って来るかも知れません。
「やっぱり広い間取りでよかったね」
田舎暮らしを選んで、大きな家を建ててよかったですね?
「便利な都会ぐらしができるから」と、子供が孫を連れて、またもどって来るかも知れません。
親を当てにして帰って来ることは想定の範囲でしょう。
さあ!大事なことを決めましょう
大ざっぱに、ザッと書いてみましたが、どちらにもメリット・デメリットはあります。
「どこに住むのか」を悩む前に考えて欲しいこととは、
●どんな子供に育てたいのか
●どんな家族でありたいのか
を明確にすれば「田舎いい」とか「都会がいい」と言う環境に、
「一喜一憂することにはならない」のではないでしょうか。
なぜなら、住む場所は二次的なことだからです。
まずは、「人が先」にくるからではないでしょうか。
人がいるから家があるのです。
大ざっぱなまとめ
本当に大ざっぱでしたが、何となく想像していただけたでしょうか?
同じ価格設定にした時、
●田舎は土地が安いから立派な家と広い庭を持てる。しかし、不便な環境に苦労する。
●都会は地価が高いのは利便性がいいから。しかし、住む環境はせまくなる。
個人的に贅沢を言えば、ちょっと歩けば街があり、それでいて静かな場所でしょうかね。
以上が私の想定した未来図でした。
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