失敗しないマイホーム購入論は心理学者マズローが教えてくれる

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バランスよく分ける

 

  • どうせなら妥協しない家を建てよう
  • 一生住むかも知れないしね?
  • ローンを組めば簡単じゃん

って考えている人はいませんか?

 

「いまの収入」と「いまの出費」が将来も同じとはかぎりません。お金の自由がなくなると、家計をコントロールするための行動をすることになります。

その「けずるターゲット」はどこに向けられるのでしょう。

 

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安心と安らぎがあって人の欲求は満たされる

「欲求5段階説」で有名な心理学者「イブラハム・マズロー」をご存知ですか?

「1生命の欲求」⇒「2安全の欲求」⇒「3親和・帰属の欲求」⇒「4自尊心の欲求」⇒「5自己実現の欲求」下から上へ段階をへて満足していく理論です。

 

マズローの欲求5段階説

 

【1段階】生理的欲求
生理的欲求とは生命の欲求です。
「お腹が空いた」「喉がかわいた」「睡眠」「酸素」「性的なもの」も生命の欲求に入ります。

 

【2段階】安全の欲求
安全の欲求とは、「雨風」「暑さ寒さ」や「天災」などの自然現象と、「防犯」「治安」など、犯罪に巻き込まれないため身を守る対策が取れている状態です。

■この2つが人の基本的欲求と言われています。

 

「人は自己実現に向けて行動が変わる」という理論を信じるとしたら、

せっかく上の階層に登れても、下の階層が満たせない状態になれば、真の意味で幸せにはなれません。

 

無理なマイホーム計画を立てて生活していくと将来どうなってしまうのでしょう。このマズローの理論を元に、ちょっと考えていましょうよ。

 

マイホームが自己実現になるの?バランスが大事

マイホームを持つということは、本当の意味で「自己実現した」ことに値するのでしょうか。

たしかに、アパート住まいに比べれば「いい環境」ではあります。部屋数も多いだろうし、何より新しい。お隣さんとのプライバシーも保ってくれることでしょう。

 

■「どっちが本当の幸せ」なのかは分かりません。
リンク「持ち家」VS「賃貸物件」人生にとってどっちがお得?まとめ

 

マイホームを手に入れる状態を考えると、

1・2段階目(基本的欲求)をクリアーしているから「次のステップに進もう」と考えます。

3段階目の「家族愛」も満せます。

4第回目の「社会的欲求」も実現した状態です。一国一城の主になった優越感も持てるでしょう。

 

でも、お金にゆとりのない人が過度な安心と安らぎのためにお金を使い過ぎてしまっては、ほかの欲求を満たせなくなってしまいます。

 

「住宅ローンの支払いが家計の割合の中で多い」という状態は、衣食住の「住」の比率は高い状況です。同時に「衣」と「食」が満たせないくなることを意味します。

 

もしあなたが好きなアーティストとの関係を一生続けられるチケットを手に入れたとします。

最初は感動的です。夢のような毎日に心踊らせることでしょう。しかし支払いは毎月です。チケット代のために、好きな食べ物や着たい服を我慢しなくてはなりません。旅行も同じです。

 

「新しく快適な環境を手に入れる生活を実現できた」という想いは時間と共に薄れていくものです。

残酷ですがこれも真実です。

それは5段階欲求で説明しています。その階級を満たすと次のステップに登りたくなる心理がはたらくからです。

 

その快適な環境を維持するために、ときには食べたい物が食べられない、着たい服も着れない状況になる場合も少なくありません。というか事実です。

やっぱり美味しいものを誰だって食べたいし、オシャレだってしたい。それは家族も同じことです。

 

ローン返済のため、寒い日も暑い日も疲れていても会社は休めない、収入のために残業をしなくてはならなくなる。頑張っているのに報酬(食・衣)が少ない状態では、人の基本的欲求を満たしてはくれません。

 

マズロー流にたとえれると、

「(寒くてお腹が空いた状態)では、自己実現どろではない」という説明になります。

つまり、本人の経済状況に合わない家の設定は「ニセの自己実現だった」という結果になるのです。

 

それでは何のためのマイホームなのかわからないですよね?本末転倒です。そして家族との関係もギクシャクしてしまいます。

自己実現したつもりが、振り出しのステップに逆戻りです。真の意味での安心感を得られない状況だからです。

 

ちょっとしたストレスが成長につながる

人は何事も「ちょっと足りないくらいが丁度いい」ってわたしはいつも考えています。

美味しい料理でも量が多いとうんざりします。「また次に食べたい」って思えません。

「好きな恋人といつも一緒にいたい」って出会ったころは思います。同じ部屋に住むより、週末だけ会える方が新鮮さは長続きします。

 

家を建てることも同じです。

いつかは当たり前になっていく、

「もう少し広くしたかった」「街中の方が便利だった」「静かな場所がよかった」住んでみてはじめて分かることばかりです。追いかけたらきりがない、

 

もしあなたが背伸びをして家を持ったとしたら、もうこれ以上背をのばせませんよね?

背はのばせる状態にして置いた方が身軽です。あらゆる状況に対応できます。

 

人生トータルで考えた者勝ちです

ちょっと足りないハングリー精神は人を成長させてくれます。足りなければ工夫する能力が上がります。足りないから頑張れるものだからです。

頑張りとは次のステップがあるという期待感でもあります。

満足したらそこで終わりです。

本当の満足とは走り続けていること、

 

気持ちをスッキリさせるには運動が一番です。ちょっとした負荷が心地いいことを身体は知っています。

家でゆったりする生活を夢見ていたのに、家でくつろげなくて、何のためのマイホームなのでしょう。あなたは働くロボットではありません。

 

現在2017年、これから時代は激変していくでしょう。「いまの収入が来月もある」とはかぎりません。その前に、会社が存在している保証はどこにもない、

身軽にしておくことで精神的ストレスも減らせます。

 

高級車を買ってもガゾリンを入れられず、家で車を洗車しても彼女を満足させられない。幸せとはいえないのです。

 

結果的にマイホームはメリットです

でも、あきらめてはいけません。持ち家にはメリットがたくさんあります。

持ち家は資産です。

アパートなどの賃貸とはちがい、持ち家は老後安泰です。家賃がただになるからです。

もしお子さんが住む新居に移ることになったり、老人ホームに入ったときでも、人に貸すこともできるのです。

持ち家は最初はきついけど、後で楽になるシステムとも言えるでしょう。

 

おわりに

わたしはマイホームを持つことを否定しているわけではありません。支払いが終われば自分のものになるお金の使い方は「投資」でもあるからです。

 

家はメンテナンスが必要です。それなりにお金はかかります。経済的に身軽にしておけば、つねに最適な環境に住むめることを学びました。

 

「人生トータルを考えたお金の使い方」をすれば、もっと人生を楽しめるし、たくさんの選択肢を持つことができるからです。

 

■一生同じ収入がある保証はありません。ボーナスの法律も紹介。
リンク不況に適したマイホーム計画を!ボーナス支払いは法的義務じゃない?

 

住まい
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