
真空の力
例えば、
- 排水管の水漏れ
- 下水を流せない
こうなったら、もう修理するしかありません。そうなると、お風呂で使う水の量を制限することになります。
一戸建てはマンションとはちがいお風呂は一階にある場合が多いです。配管は地下にあります。大量に流さなければ問題はありません。なので直るまでの間、シャワーで対応することができます。
短い期間ならシャワーだけでも我慢もできます。でも、なかなか直らないと不満が出てくるものです。
「また今日もシャワーだけ?」
冬場はとくに寒いから身体を温めたいものです。湯船に浸かれば一日の疲れもとれるでしょう。子共を持つ親としては、何とかしてあげたいですよね?
では早速「新しいお湯」に、はりなおして見ましょう。
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「サイホンの原理」を使って水を流す
2人なら作業しやすいのですが、一人でも出来ます。さっそく始めましょう。
水をくみ出す道具を準備する
■用意する道具
- ゴムホース
- 重石(おもし)
基本的にはこの2つがあればOKです。
ゴムホースの長さはどのくらい?
お風呂から水を出す場所にとどく長さのホースを用意する。私は「巻取り式ホース」を使いました。
「巻取り式ホース」を使えるように工夫する
巻取り式ホースは本体から取り外せますよ。
一度ホースを全部伸ばしてみてください。ホースの根本は、ホースバンド(金属の輪)で、しめてありませんか?
私は巻取り式のホースを切りました
理由は、根本のホースに「丸まってしまう」癖がついていたからです。
最初はケチって切らずに試してみましたが、どうやってもダメなのであきらめましたよ。クルッとホースは丸まり、ホースの口が上を向くから水が出ないんですよ。水の勢いも弱いからです。
丸まる癖がついた部分のホースを切りました。ホースを真っ直ぐに伸ばして使うのが正解です。
元の長さより短くなってしまうけど、また戻して使えますからね。その辺は、後の章で詳しく書いています。どうしてもホースを切りたくない人は、誰かにホースを真っ直ぐにしてもらいましょうね。
7つの手順で、バスタブから水を外にくみ出す
準備は出来ましたか?それでは落ち着いて行動しましょう。
動作と状態の説明
1)お風呂側のホースから水を入れる
お風呂と外のホースをまっすぐに伸ばして置きます。
お風呂側のホースの入り口を上にして、水道の蛇口から水を入れます。
上手くホースの口から水を取り込めるように、水流(水加減)を調整してください。
2)水はホースを通り外に流れる
水がホースの中を流れて外に出ましたか?
3)外に水が出たことを確認する
外の様子が目で確認できない時は、耳をすまして見ましょう。
チョロチョロと水の流れる音が聞こえてきましたか?
4)お風呂側のホースの口を急いでふさぐ
外側のホースから水が出たら、急いでお風呂側のホースの口をふさいでください。
私は親指でふさぎました。
入り口をふさぐのは、ホースの内部を真空状態して水の流れを止めるためです。
5)お風呂側のホースを急いでバスタブに入れる
お風呂側のホースの入り口をふさいだら、水の入ったバスタブの中に急いでホースを入れてください。
6)ホースが浮かばない様に重石をのせる
重石(おもし)は残り湯の中にホースを入れた時、ホースが浮かばないようにするためです。
(重すぎて、ホースを潰さないようにしてくださいね)
7)外側のホースから水が続けて出ているか確認する
「水がきちんと出ているか」外に出て確認して見ましょう。
成功すれば、自然に残り湯は流れ続けてくれます。
0)上手く出来ない時は、水が出るまで繰り返す
私の場合は4・5回やったと記憶しています。バスタブから水がなくなる時間は、約50分~1時間位でしたよ。
ホースの中に空気が入らないように、上手く水同士をつなげることがポイントです。
最初が肝心なんですよね。
水を上手く流すポイントと、おさらい
大事なことなので、もう一度くり返します。
ちなみに私の場合、流れ出る水の幅とホースの内径の大きさが、同じになるようにしました。水量が多くても、少なくてもダメなんですね。
水は高い位置から低い位置に流す
水を出す側よりも低い位置でしか、サイホンの原理は使えませんよ。バスタブから水を出すには、バスタブと同じ高さか、バスタブよりも低い位置なら水は流せます。
水はホースをつたってバスタブの底から上に登っていくのですが、深すぎると難しいくなりますよ。
サイホンの原理を理解すれば、成功のイメージができる
上手く出来なかった人は読んでくださいね。ヒントになるかも知れませんよ?
■単純な話
- ホース(全部)を水の中にしずめて、空気をすべて出したら
- 片方はそのまま水の中
- もう片方を水がら出す
水の入った容器よりも低いところにだけ水は流せます。高い場所には流せません。
「その他」のバスタブから水を出す方法
私は最初、「20Lのポリタンク」を使い、浴槽から水を汲み上げました。その方が早いからです。
とはいえ、20Lの水は意外と重いものですね。お風呂からキッチンの勝手口を通った後の床は水浸しです。後から雑巾でふいきましたよ。
家族とのエピソード
また次の日も、同じ様にポリタンクでお風呂の水をくみ出そうとすると、
「ホースを使えばいいのに」見かねた妻は私に、サイホンの原理を教えてくれました。
そう言えば、子供用プールの水抜をするとき、ホースを使ってやっていたのを思い出しましたよ。水を抜く穴がプールの底に面しているため水が流れにくいからです。
サイホンの原理は身近にあった
サイホンの原理って何でしょう。
私たちの身の回りにもサイホンの原理を使った商品がありました。それは石油ストーブで使う給油ポンプです。
灯油の入ったタンクからストーブの燃料タンクに灯油を入れる時に使う、持つ所が赤く、手でパフパフともむ道具です。
赤い袋状の持ち手をもむことによって灯油を吸い上げてタンクへと送ります。すると、サイホンの原理によって放って置いても灯油は自然にタンクへ流れて行きます。
サイホンの原理は、パスカルの原理やベルヌーイの原理の作用も働き液体を吸い上げてくれ様です。難しいことは分かりませんが、つまり、
水同士をくっつけてあげれば、水は自然に流れ続けるんですね。
まとめ
- バスタブから外にとどく長さのホースを用意する
- お風呂側のホースから水を入れる
- 外側のホースから水が出たら、水が入ったホースをバスタブに沈める
- ホースが浮かないようにホースの重石をのせる
- 水が出つづければ成功
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