「おれ才能ないし・・」って思い、デキる人と自分を比べてしまうことがあります。
「何かを成しとげるためには、人とはちがう何か特別なものがないと無理」という発想になってしまうこと。
でも、才能って何なのでしょう。
もう一度よく考えてみませんか?
わたしたちも同じ人間です。どこにちがいがあるのでしょう。
今回は、その辺をちょっと考えてみることにします。
「才能」とかいう前に、自分の心が運命を決めていた
それまで無理だと考えられていたことを、たった1人が成しとげることで、他のみんなも成しとげられる法則があるようです。
かつて陸上競技の常識では、1マイル(16キロ)4分を切ることは生理的に無理と考えれていました。
その常識を変えてしまった選手が、ロジャー・バニスターです。
ところがもっと驚くべきことがおきました。
何と、バニスターが記録を更新してからの3年間に16人、10年後にはなんと336人もの選手が4分を切ったというのです。
これは心理学的にうと、
「自己イメージ」という考え方に当たります。
引き寄せの法則とか成功法則を調べたことがある人にとって「イメージ」とはよく聞き慣れたことばですよね?
「自分とはこういう人間だ」と決定づけていた枠を外すきっかけをロジャーがつくってくれたから他のみんなも超えることができました。
「わたしにも出来るかも知れない」
「コレは実現可能なことなんだ」という「それできますよ!」という思いを、ロジャーは記録として見せてくれました。
ということは、自分が望む状態になるためには、それを超えた人の存在を知ることが必要になってきます。
実例を見ているから信じて行動できる
とはいうものの、「出来る」という事実を知っていても現実はむずかしいもの。疑いと恐れの感情は人として当然の思いだからです。
自転車は2輪です。スタンドを立てないとこの地球では倒れてしまいます。
自転車に乗ったことがない子共は、倒れることを怖がって自分を信じられません。
「倒れる」というイメージがこころを支配しているからです。
でも、何度も練習していくと乗るためのコツが見えてきます。
「もしかしたらイケるかも」から、少しづつ「乗っている」イメージに書きかえられていくからです。
やがて「自電車とは、ある程度スピードが出ると車体が安定するもの」と分かってきます。
「2輪でも乗れる」と身をもって実感したから両足をペダルにのせることができたのです。
逆にいえば「疑いという気持ちを抱かない」「こころにブレーキをかけなくなる」ともいえますよね?
「本当にこの池に魚はいるのだろうか」と迷いながら釣り糸をたらすよりも、
「あ!いたのね?」って魚がいる事実を知っていれば、見えない魚を待ちつづけられます。
やはり「実例」とは、それをつづけるためのモチベーション維持装置になるでしょう。
前を行く人を見るだけで人生は参考になる
本当、単純です。出来てしまったら迷っていた過去の自分がアホに見えるから不思議。
わたしは最近、ふと考えてしまうことがあります。
「この納豆。よく『食べよう』って考えたよなぁ」という問です。
これは食料全般にもいえることなのですが、どう見ても美味しそうとは思えない食べ物ってありますよね?
自転車と同じ原理で「先に食べた人がいる」という成功例があるから食べることに挑戦できたはず。
「コレ食べたら綺麗になれるのね?」健康食品もおなじです。
「なぜ、あの女優はあの歳でもスタイルがいいのか」を知ったとしたら、つい真似をしたくなりませんか?男性なら髪の毛でしょうか。
わたしは健康オタクなので、美容と健康を維持している年配者に影響されてしまいがちです。「それがいい」って聞いたらつい試したくなってしまいますからね。
つづけることで効果があらわれるものです。
でも三日坊主だったり、他で堕落(だらく)しているせいで効果が出なかったりもします。
最近はこの傾向が強くなっている。もう健康オタク返上です。
でも、越えてはいけない限界を見せてくれる人たちのおかげで、
「そのまま好き勝手なことをやっていると病気になってしまう」という前例も知ることができます。
やっぱり医者通いはイヤなので、不摂生の歯止めをする役目にもなってくれています。
少し話が少し飛びましたが、
前例という成功のイメージがはっきりと分かるから信じて行動できるのではないでしょうか。
実際に成しとげた人を見ればそれを出来ることが信じられるのです。
おわりに
たしかに1人で悩み試行錯誤する時期は必要です。何でも人に頼っていては成長できないからです。
あなたがいま取り組んでいることは、ほかの誰かが極めている可能性があるかも知れません。
自分がやり尽くしてあきらめたことがあったときでも、その先を超えた人がいることを知るだけで、あなたも限界を変えられるはずですよ。
▼時間がないからこそ正しい考えが必要なのですね。
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