「相手の言いなりになりたくない!」って心底考えているのなら、もうあなたが変わるしかありません。最終的には自分で何とかするしかないからです。
誰かに助けてもらうのは他人に依存して生きること。常につきっきりであなたを守ってくれる何かがあれば別ですが、そうもいかないのが現実です。
もし、本当の気持ちを押し殺して、相手が有利になることを受け入れ続けたとしたらどうなってしまうのでしょう。
Lose-Win思考を辞める努力をはじめよう
Lose-Winとは「7つの習慣」でおなじみのスティーブン・コヴィーさんの言葉。
「Win – Win(ウィン・ウィン)って言葉なら聞いたことあるけど・・」って読者さんもいることでしょう。
「Win – Win」の意味は、自分も勝って相手も勝つこと。
最近テレビで政治家さんがいってるのをよく耳にします。他の国といい関係でいられるための考え方として使われている言葉ですよね?
この「Lose-Win」とは、自分が負けて相手を勝たすこと。
では、なぜわざわざ自分が負ける道を選んでしまのでしょうか。
Lose-Winは手っ取り早い応急処置
そして最近よくありがちなのが「甘やかしの関係」です。
▼ワガママさんを相手にする時の対処法のまちがった結末。小手先のテクニックとはその場その時だけのものだった。
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もし相手が一癖も二癖もある場合、Win-Winの関係をつくるのはかなり手こずります。
「わたしはこうなのよ!」VS「おれはこうなんだ!」では話はまとまらない。そんな戦いは不毛です。根気強く歩みよるよりも「相手の意見に合わせた方が楽」と考えてしまうからです。
誰だって癖がある人はイヤです。とくに優柔不断な人にとって、面倒な人はぜひとも避けたい関係。「取りあえずこの場だけ」と考えてしまいます。
わたしはこの部類の人種です。自分の主張が通ることより自分を守ることを優先してしまうヘタレです。
以前のわたしは攻撃に対しては攻撃するタイプでした。が、相手に合わせる思考に変えました。戦いが毎日続けば石頭もくだけ、丸くなるからです。
そして、意地悪や邪(よこしま)な行動を地でやっている人には敵わない。身を引く方が賢い判断だと思ってしまうのです。これはわたしの会社の人から学んだ思考です。
「まぁ仕方ない・・」そんな、わたしの様に自己主張をあきらめていしまう人もいることでしょう。このような人が「Lose – Win」。
- 「どうぞお好きなように」
- 「どうせわたしは負け犬です」
- 「もめごとはイヤ。何でもします」
書いていてうんざりしてきましたよ。でも、また最近、「このままじゃイケない」って強くかみしめるようになってきているのも事実です。
負ける側面は1つだけじゃない
でも、相手が本当に怖いから逆らわないのか、というと、必ずしも怖いからともいえません。
「相手に好かれたい」という欲も持ち合わせている可能性を秘めています。もしかしたら何か得があるのかも知れません。
わたしにも覚えがあります。「もしかしたら将来、自分の見方になるかも知れない」と言う、あざとい計算も少しはあったから。
あなたも自分のことをふり返ってみてください。心当たりはありませんでしたか?
でも、その好かれたいという気持ちが自分の真の成功をじゃましている、としたらどうなのでしょう。
結局Lose-Winは自分を追い詰めるだけ
あなたはその「負けてあげた相手」に対してどんな感情を持つようになりましたか?
悟りを開いた人や神のような、深い慈愛(じあい)でその相手との関係を築けているのでしょうか。「納得いかない」と思い、何だか煮え切らない人もいることでしょう。
そして、抑圧に対して必ず反発が生まれるのがこの世の原則です。
決まった重さ以上の荷物をのせ続ければ車は壊れてしまう。「美味しいから仕方ない」といい、甘いものを大量に食べ続ければ身体は悲鳴をあげてしまう。
風船に空気を入れ続ければ、いつか破裂します。
それは心も同じこと。いつまでも押さえ込みはきかない。時間とともに押し込まれた感情は何かの形で表れるもの。
ほんの些細な相手のことにも過剰に反応してしまったり、急に無気力に接してしまうのは、あなた自身の気持ちを理解してほしいと思う感情の結果です。
そして本当の感情をおさえたまま苦しむことは、身体や精神のバランスまでくずしてしまうといいます。
心身症の多くも、Lose-Winの生き方から生まれる失望、恨み、幻滅感なのである。
P306
自分のあるがままに生きている人が心の病になるのでしょうか?
「負けてあげる」態度とは、本当の自分の気持を押しかくしているだけ。
その「負ける選択」がストレスになり身体をむしばんでしまう。取り返しのつかない病気にもなるとしたら、そんな相手にもう合わせる義理はないはず。
ここはしっかり自分の身体を守るべきです。
病気だけではありません。
より高い目標を達成するために自分の感情を乗り越えることなく、常にそれを抑圧してしまう人は、自尊心の低下や人間関係の決裂という結果を招くことになるだろう。
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最終的には、その相手といい関係は結べないという分けです。
おわりに
はい、コヴィーさん。あなたの言う通りでしたよ。
私事ですが、
自分の思い通りに物事を運ぶために(わたしに接していた人)と思われる人との関係が、言われた通りの道をたどっての今現在です。
あたまでは分かっています。が、長い時間、我慢し続けてした気持ちをおさえるのは難しい今日このごろ。
「やり返してやろう」とかいう気持ちではなく、「もう関わりたくない」空気としてしか接することがどうしても出来ません。まったく気持ちが入らない。
でもどうあれLose-Winを選んだのはわたしです。
結局は、いい人と思われたい欲や、自分の主張に対する責任を取るという勇気がなかったことは否めません。自業自得と言われれば何も言い返せないのも事実ではあります。
そんな経験があるからこそわたしは言いたい。もっと自分本位に生きてもいいんです。
習慣を変えるのは簡単ではありませんが、自分を守るためはここは1つ意志を強く主張するべしといっておきます。
▼自分で出来ることは自分でやることを明確に!
リンク結局、損してる気がするのは相手の作戦にハマっているからという話
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