人は歳をとるに連れ、思うように身体を動かせなくなります。頭もおなじように1つの考え方にこり固まってしまいます。
そして、人はどうしても直ぐに結果を求めてしまいがちです。
「そんな後より今でしょ」という流行語も話題になりました。
若い頃、単発的な行動によって上手くいっていた過去もあるでしょう。ところがそう上手くはいきません。
「どうしてだ?」次第に疑問をいだくこともあったりします。
人の性格って変えられるのでしょうか。
短気的な手段を捨てて長期的な結果を目指す
短気というと、何か性格がよろしくないイメージですよね?
でも、ポジティブに見れば「仕事が速い」とか「決断が早い」とか「執着しない」という良い一面も持っています。
そして、この世の中の原則は「早けりゃいい思考」の身方をするのでしょうか。
「地道に長い目で見る人」や「ずっと先を考えた行動をしている人」など、目先の利益にとらわれない人が結果的には上手くいくような気がしてなりません。
ギャンブルや株や芸人が一発大金を稼ぐことが出来たとしてもそれ一度きりだとしたらその後の生活費はどうなってしまうのでしょう。
やはり大事なのは、少なくてもいいから決まったときに決まった収入があることだと思うのです。
若い時に勝っている人、将来的に勝つ人
「遅咲き」「早咲き」という言葉があるように、早く成功した人だからといってその先もずっと上手くいくとは限りません。
「大器晩成」や「ウサギとカメ」のように、かえって先送りした方が上手くいくものだからです。
かけっこにしても最初から飛ばすより、ペース配分をした方がスタミナがもちますしね。
自分が産まれ持ったものも、後で使えなくなる
たとえば美人やイケメンは特に何の努力もしなくても人に良くしてもらえています。人は整ったものを好む傾向があるのは脳の仕組みだからです。(そこにメリットを感じるから)
しかしチヤホヤされるのは若い頃の話しです。
もし歳を重ねる中、見た目を維持する(若作り・注目されること)だけにこだわり、他の部分(人格・教養・経済力)を良くするための努力をしてこなかったとしたら、ちょっと残念な結果になるでしょう。
現代の技術では老化は止められないからです。美男美女というメリットはもう使えません。
それでも注目されている人には理由があります。「美人○○」という組み合わせがあるからです。
「美人+何か」の「何か」の方が他の人よりもずば抜けているから話題にもなるのです。
ここに「見習うべきこと」がかくされています。
もし若い頃なら「美人すぎる人がこんなことも出来るなんて?」と言われるでしょう。
そして、これから目指すべきことは、「こんなことが出来る人が以外にも美人!」ということです。
見た目のはなしをしましたが、性格にだって当てはまると思うのです。
でもそんな簡単に性格を変えられるのでしょうか。
短距離ランナーが長距離に転向しても勝てる理由が参考に?
速さが必要な競技で活躍していた選手だとしても記録に限界はやってきます。
このまま好きなスポーツをあきらめてしまうしか方法はないのでしょうか。
まずは筋肉のちがいについて見てみましょう。
筋肉には2タイプある
人間の筋組織は2つに分類されています。
- 速筋(そっきん)
- 遅筋(ちきん)
1)「速筋」とは、収縮速度が速く、瞬発力を発揮するスピード競技向きの筋肉です。
100m走やボクシングや卓球など、出来るだけ身のこなしの速さが求められる競技のことです。
2)「遅筋」とは持久力のある筋肉です。
収縮速度は遅いけど、同じ動きを長く保てる能力を持っています。マラソンや登山やダンスなど、スタミナを重視する運動に適しています。
この2つの筋肉の割合は生まれつき
遅筋(スタミナ系)の割合が多い人はどんなにトレーニングを積んでも、速筋(スピード系)の割合が多い選手には勝てないようです。
いい換えれば、短距離向きか長距離向きかの能力の違いは天分であるということです。P155
著書:時間を忘れるほど面白い雑学の本
(編)竹内 均(東大名誉教授)
そして、速筋の寿命は短い特徴があるようです。「一度老化した速筋は同じようには動かない」とも言っています。
短距離走に年配層が少なく若い選手が多いのは見ての通りでしょう。
でも、速筋から遅筋に転向は可能
ところが速筋から遅筋に質を変えることが出来るそうですよ?また引用してみます。
しかし面白いことに、この衰え始めた速筋は、トレーニング次第では遅筋に変えることが可能なのです。P156
人は暗い場所と明る場所によって目が適応するように、人はいまいる状況に合う筋肉になれますよ的なこともいっています。
なにが言いたいのかというと、
「短気な人や自分の能力に頼っていた人」だとしても、遅筋のように、安定した人間へと努力次第で変われるんじゃないの?って思った次第です。
おわりに
もし方向転換できるのならこの際です。グルッと方向転換するのも人生の選択肢だと思うのです。
いまの状態にしがみつくよりも、もしかしたら明るい未来になるかも知れないからです。
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