我が子がマンガ家になりたい夢を応援する親のつぶやき

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「子供のため」とは何なのか?

親として出来ることって何なのでしょうね。

 

やっぱり子供は世の中をまだ知らない。親が現実社会の何たるかを導いてあげることが親のつとめなのでしょうか。

 

独りで食べていける能力を身に着けさせるのが親の役目であることは間違えありません。

 

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「世の中の歯車になる前提」で、子供を育てるのはどうなのか?考えてしまう

小6の息子は小さいころから図画工作が得意で、暇さえあれば絵を描いたり、折り紙や空き箱をつかって好きな物を作ってます。

 

最近の子としてはちょっと珍しのかも知れません。ほかの子はゲームに夢中になる年頃だからです。

 

去年あたりからダンボールクラフトやオリジナルの漫画をノートに連載するようになりました。友達も息子の漫画を楽しみにしてると聞いてます。

 

本人も「漫画家になりたい」と夢を抱き、日々自分なりに鍛錬(たんれん)を継続しています。

 

そんな流で先日2人で、お店をはしごして工作部品とかマンガ関連のものを探しに出かけました。

 

けどここで1つ親として、ある悩みを感じずにはいられません。それは、

 

アートで飯が食えるのかの心配事。

 

とはいっても、「アートで飯が本当に食えると?」か、が問題だと思っているのではありません。

 

その夢をずっと抱き続けられるのかが心配なんです。現実世界が、もうそこまでやって来ているからです。

 

みんなと一緒。現実的な生き方。学校でやってないコトは受け入れ難いもの

中学に上がってからが心配です。なぜなら小学生までとは色々とちがってしまうから。

 

「中学校って先輩とか色々あるみたいだよ」1つ上の息子の友だちが息子にいってたのを目撃しました。

 

小6が小5に耳打ちしている姿は笑えました。もちろん息子は何のことだかわかりません。

 

そうなんですよね。中学になるとサラリーマン予備軍隊に仕上げられてしまうんです。日本人独特のみんなと同じの神話に洗脳されてしまうってこと。

 

そんなこれまでとはちがった環境の中、小学生のころ抱いた「漫画家になりたい」という夢は、「現実じゃ無理じゃない?」って刷り込まれてしまい、いつしか忘れてしまうんです。

 

わたしの時代の地方では高校を卒業したら就職する人が圧倒的に多い流でした。もちろん進学校はそうじゃないけど、一般的な高校で進学は少数派。

 

一番困ってしまうのは、少数派がやるコトは多くの人に受け入れてもらいにくいってこと。

 

同じ少数派でも前例が無いことはバッシングのやり玉。とくに文化部的で趣味的なことはダメなこと。遊びの延長って思われがち。

 

つまり芸能人とか特殊で運とかも左右するものは否定されがちですよね。

 

「大人がイイということ」とは現実的なこと

野球・サッカー・卓球・バスケにバレー。いわゆる運動部は大会も盛んです。学校も力を入れています。

 

「頑張ってオリンピックに出ます」「プロ野球選手になるために頑張ってます」は学校や親たちも応援するでしょう。なぜなら、

 

これらは数値で勝敗が決まることだから

 

つまり試合に勝ちさえすればプロになれてしまうってこと。だからイイことだと認知するんです。達成しやすいし、計算できることから。努力する姿も画になりますからね。

 

一方、アートの世界はどうなのか。

 

絵と写真と区別がつかないほど上手に描けるからといって第一線で活躍できるわけじゃない。親してはそこが心配だと思います。何をやってるのかが理解されにくい世界ですしね。

 

遊びや趣味あつかいは終わりにしよう。すべて同じ教材だ

漫画家になりたい子にとって、アニメ番組を見ることは勉強と同じです。漫画本は教科書のようなもの。

 

今回、古本屋さんでマンガ本を買ってあげました。息子はただ漫画を読みたいのではなく、格闘シーンや、人の表情や、背景を模写したいからでした。

 

デッサンの仕方とか油絵や水彩画の教材だったら、世間的にも認められるかも知れません。

 

でも漫画家になる夢を持った人の視点から見ればマンガ本は立派な勉強アイテムなんですよね。

 

最近では子供でもアプリを開発しています。ロボットコンテストで技術を競ってます。社会的にも認められてきています。

 

マンガ家になりたい人や現代音楽の世界も同じ様に、将来の選択肢しになりやすい社会へと変わってくれることを願ってしまいます。

 

おわりに

かつての日本はイイ大学を出てイイ会社に就職するのがイイ人生で、親もそれを望む時代でした。しかし時代は変わり、そんな神話も崩れかけている。

 

実際、それなりの会社に就職しても途中で辞めてしまう人は少なくないです。きっと自分には合わなかったからなのでしょう。わたしもそうでした。

 

だったら最初っから自分が好きなことをやって、それでもダメだったら、どこかに就職すればいいんです。

 

その気さえあれば、わたしの様な人間でもそれなりに再生することができちゃいます。それが日本という国です。

 

「自分に合わないことをやってストレスまみれで、後悔の人生を歩むくらいなら、お金が無くても幸せなんじゃない?」と、オヤジになってよくわかりました。

 

自分が叶わなかった夢を子供に押し付ける親は見ていてイタいです。でも息子本人がその気があるうちは応援したいと思っています。

 

別にやめてもいいし、好きにやればいいんです。好きな方へ行ってくれたらいい。それが親としての本心です。

 

どんなスキルを身に着け、どんな武器を持たせ、どの方向へ導いてあげた方が子供のためになるのかは難しい判断だと思います。

 

不思議です。わたしの小学生のころと、まったく同じことをしている。ほんと遺伝子ってすごいですよね。

 

わたしは諦めてしまったけど、息子には夢を追い続けてもらいたい、そう願っています。

エッセイ
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