「眠れないから睡眠薬をもらっています」という人にかぎってその原因は本人にあることは否めません。
とはいえ大人になれば色々とありますし、眠れない事情もあるのはよく分かります。
だったらお昼休みの休憩時間にたっぷりと昼寝をすれば慢性的な睡眠不足を解消できるのでしょうか。
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慢性睡眠不足が原因?”睡眠慣性”によって眠さを引きずってしまう
睡眠慣性を簡単に説明すると、「寝過ぎると眠さを引きずってしまう」ことをいいます。
会社のお昼休みに食後の昼寝をする人もいることでしょう。でも「たくさん寝たのに寝足りない」昼寝をたっぷりしたのにです。
これは睡眠慣性によるものだと専門家はいっています。
人の睡眠状態には「レム・ノンレム睡眠」があるのは聞いたことがあるかと思います。山と谷のサイクルのこと。眠りが長くなるほど深い睡眠に落ちていく仕組みです。
早い話、慢性睡眠不足の人が長い時間昼寝をしてしまうと眠りが深くなってしまう。その深い状態から叩き起こされるから起きた後もずっと眠いままなのです。
睡眠負債との因果関係も
人にとって、もっとも質のいい睡眠時間とは8時間といわれています。
ここに、仕事や家事や子育てに追われるあまり4時間くらいしか睡眠がとれなかった女性がいます。そのせいである日ついに倒れてしまいました。
回復のため全てを休み、ライフスタイルを「電灯の無い生活に戻す」方針で身体を休めることにしたそうです。
最初、いままで寝ていないせいもあり、10時間を超える長い睡眠時間になりました。次第に8時間に落ち着いていき、慢性睡眠不足は解消されたといっています。
「いままで寝なかった時間」という借金を返済し終えたから「もう払う必要がなくなったから」です。
「暗くなったら寝る」電灯の無かった時代を再現して早くねれば自然と早く起きることになるからです。当然、翌日も早く眠くなっていくというシンプルな分けなのですね。
良質な睡眠には多少の睡眠負債も必要だといっています。この「睡眠負債」を考えると長時間寝すぎるのも良くないとのことです。
ちょっと疲れているくらいが良質な睡眠になる。楽ばかりしてはダメという分けなんですね。
睡眠薬を飲むのは身体によくないんじゃないの?
睡眠慣性の”慣性”と聞いて思い出すのは、慣性の法則ではないでしょうか。学生のころ授業で聴いた覚えがありますよね?
車は急に止まれない。アクセルを離しても自然に車が止まらないのは慣性の法則が働くからです。
「ココで止まりたい」って考えがブレーキです。慣性の法則に逆らっている状態です。当然ブレーキパッとやタイヤの減りも早くなるでしょう。法則に抗う不自然な行為だからです。
ブレーキとは睡眠薬とおなじです。人の活動を無理に止めようとするからです。
なぜ眠くならないのでしょう。自分の生活習慣をもう一度ふり返ってみましょうよ。自分の身体です。
- 夜更かし
- 運動不足
- カフェイン中毒
- アルコール依存
- 寝る前にスマホ・ゲーム
- 長時間の昼寝
- 悩み配事
車に負担をかけずに望む位置に車を止めようと思うなら、事前にアクセルを離す必要があるのです。
薬をつかって強制に寝るのではなく、自然に眠くなるようなライフスタイルになるように、何とか自己努力してはどうでしょう。
薬には副作用がつきものですからね。何といっても自然が一番ではないでしょうか。
おわりに
わたしは食後、昼寝をするようにしています。疲れをリセット出来るし、午後のパフォーマンスがよくなることを実感しているからです。
寝る時間は2・30分と決めて、目覚ましをセットして寝るようにしています。
ところが、「今日はいっぱい眠っちゃおう」とか「うっかり寝すぎてしまう」こともあったりします。そうなるとその日の夜は眠りが浅い感じです。
結局、翌日の午前中は眠くてたまりません。また昼寝の時間が長くなるという負のサイクルをすることもあったりします。なので昼寝は寝すぎないように注意している次第です。
昼間眠くなるのは、夜しっかりと熟睡できていないのが原因なんですね。本人が一番分かっているとことでしょう。
断酒禁酒ライフにいま現在奮闘中の身です。コーヒーもひかえています。何かに依存しやすいタイプが睡眠不足な人のような気がします。
いままでの習慣を断ち切るのは並大抵のことではありません。まずは、いつもよりちょっとだけ早く寝てみてはどうでしょう。
▼誘惑に負けてはいけません。でも人の好意も大事です。
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