知っての通り、熱が出るのは体を守る防御反応です。
外から来た敵に対して体温を上げて戦っている状況です。
ではその体内戦士が頑張れる様、お腹いっぱ食べた方がいいのでしょうか。
免疫力を高めるために食事はとらない方がいい
結論からいいますと、食べない方がイイらしいです。なぜかというと、
「発熱」「空腹」状態になると免疫力が高くなるからで、白血球の能力が上がるからです。
熱が出て腹ペコとは、まさに兵士にとっては追い風です。
それなのに食べてしまっては、足を引っ張っているとも言えるでしょう。
体温が高いと免疫力も上がる。逆に低体温症になると免疫力も下がるといいます。
がん細胞が活発になるのは35度。
死亡率が高いのも一日で一番気温が低い午前3時~5時ごろだそうです。
そうなると、お腹が空いていた方が体にとっては都合がイイと考えられますよね。
ではさらに詳しく見てみましょう。
マクロファージが活発に働く様にすること
マクロファージとは白血球の一種です。
この物質の特徴は、死んだ細胞や異常になった細胞や体に入ってきた異物を食べ消化してくる掃除屋とも言われています。
「お腹が空いているとき」や「運動の後」などは、体中の燃料が減っている状態です。
と同時にマクロファージもお腹が空いている状況になるそうです。
「あぁ腹減った。本当は甘い物やコッテリした物が食べたいけど、しょーがないから、雑菌や老廃物で我慢しようっと」そんな具合に働くのでしょう。
食べ物が入ってこないことで、発熱になった要因物質を捕食してくれるというのです。
自分自身お腹が減っているのだから、きっとマクロファージもお腹が空いていると思えますよね。
まとめると、体内免疫システムが高まる様に、お腹を空っぽにした方がイイってことになる。
そうなると、「まだ医者にかかる前の段階で、熱が上がってきた就寝前、お腹が空いても食わずに寝ろ!」という結論をわたしは信じました。
参考⇒るいネット
迷ったけど、わたしは夜食を食べませんでした
この記事を書く前日のこと。
家族がインフルエンザなったことが判明して、わたしも変なせきが出てしまいます。子供も最初はせきがひどかった・・
そしてその日は夜勤です。もし家族がインフルではなかったら出勤していたことでしょう。
せきくらいで一々休んでいては社会人としてはダメだと考えていたからです。
でも、いつもとは違う体調がわかったので仕事を休むことにしたのです。
そうこうしていると、いわゆる「熱が出たときの感覚」になりました。
体温を計ってみると微熱です。そのうち38度まで上がってしまいます。
もし会社に行ってたらヤバかった。同僚に移したかも知れないし、自分自身も辛い思いをしたでしょう。
早く寝た方がイイとは思っても、夜勤のため昼間たっぷり寝ています。
まったく眠くありません。で、わたしは基本的に食欲旺盛な人間です。
夕食は普通に食べたけど、真夜中まで起きていてはお腹が空いてしまいます。
そして夜勤用に妻がおにぎりを作ってくれています。
まさか休むとは思わなかったから。余程のことがない限りわたしは休まいタイプです。(-_-)凸
おにぎりを目の前にお腹はグ~「食えるっちゃ食える。
でも寝る前に食べたら消化不用になりがちだし、もし吐いてしまったら、それもまた面倒だ」と考えました。
そんな中、以前テレビでやっていたマクロファージの話を思い出し、ネット検索して見ると「熱が出たときは空腹にした方が免疫機能が働きやすい」なニュアンスで書いてあるではありませんか。
それが前章で書いた内容というわけです。
おわりに
お腹いっぱいだと白血球が持つ力が出せなくなるのは「食べようとする力」と「悪い菌を殺す能力」が下がるからです。
糖尿病は血液中に糖分が多すぎて免疫力が落ちると言われています。
糖尿病じゃなくても、甘い物や炭水化物を食べれば血糖値が上がり、白血球の免疫力は下がってしまうのです。
「腹八分目が健康の秘訣」な理由がここにあるのではないでしょうか。
人には体を守るシステムが備わっている。何か神秘的なはなしですよね。断食するのも体の状態をよくするためなのでしょうか。
わたし自身、日頃の不摂生を見直さないといけないなぁとちょっと反省です。
お腹いっぱい食べなきゃ気がすまないタイプの人は、発熱したときくらいは空腹にしてみてはどうでしょう。
私事で恐縮すが、記事の前半はもうろうとした発熱状態で書き上げました。
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