「仕事ができなくても、気が合うから仕方ない」
相手の境遇に、同情、共感することがあります。
「何とか、みんなに、ついて行きたい」
本人も一生懸命、仕事に取り組む行動があったり、前向きな気持ちがあれば応援したいのもです。
「少しぐらいの失敗は多目に見てもいいのでは?」と思いますからね。
でも、絶対にダメな場合があります。物事には限度もあります。
甘やかしの関係です。
人の欲はつきません。人は慣れ親しむと、「当たり前だ」と思う習性があるからです。
そして一番厄介なのが、開き直りです。
「そんなうるさいこと言う人なんかいないよ?」
「誰々さんは手伝ってくれるのに・・」
「ああ、もっと要領のいい人と組みたかった」
なーんて言われたらどうでします?
なぜ、本来、弱い立場の人間が強くなれるのでしょう。ちょっと非常識ですが、そこには理由があったのです。
「自分こそが被害者だ」責任をすべて外に向ける人が考えていること
「わざと不親切をした」「思いやりがない」「もっと気をつかうべきだ」あなたに言いがかりをつけてくる人がいます。
こういったセリフを使えば、精神的に有利に立って、相手に罰を与える効果があるのを知っているからです。
話術を使って「相手を悪者に仕立て上げる」という作戦です。相手を不安にさせて、優先順位を勝ち取るのが目的だからです。
上手く謝ってくれたらしめたもの。相手を手なずけることができます。どんどん要求はエスカレートするでしょう。
こういう人を説得するのは不可能です。できれば関わらない方がいい。しかし、同じ職場だと難しいものです。簡単に逃れられるなら、とっくに離れています。
だから、仕方なく、対処として、
「甘やかし」を受け入れてしまうんですね。
私も出会った最初のころは、
「何でみんな甘やかすのか」まったく理解できませんでしたよ。
「救世主が現る」やってはいけなかったこと
そんな中、
「あなたは間違ってます」
甘やかさんの態度を正そう、とする人が現れました。
その、正そうとする人は周りにとっても、ちょっと面倒な人。仕事に対してマジメな人だからです。
周りとは策略家のこと、
「楽して得する考えの持ち主たち」のことをいいます。
「職場で優位に立ちたい」と考えていた策略家は、甘やかさんを見方につける作戦を思いつきます。偽善者(正義ぶった人)をやっつける絶好のチャンスだからです。
甘やかさんを正そうとする人は、周りにとっても邪魔な存在です。正そうとする人を、大人しくさせるアイテムとしても使えます。
仲間にする効果
つまり、甘やかさんに同調して仲間を増やす方法です。
「人気票を勝ち取る」って感じでしょうか。
「世論は、仕事はほどほどなんですよ」という風潮に変えることができます。
「わたしは弱い者の見方だよ」と気取ることができます。
「言うことを聞かない人を動かした人」という実績もできます。
「あいつは大したものだ」正に一石二鳥。カブを上げることもできるのです。
こんな職場だと、本当にまいってしまいますよ。
わたしも基本的には
「ちゃんと仕事しましょう派」だからです。
だって、見方がいないじゃないですか・・・
「みんながそうなら、俺もそうする」と同調してしまい、甘やかさんを甘やかす影響が広がってしまいます。
同調性
周囲に同調する傾向のこと。ラーメン屋に行列があると、並んで食べたくなる心理。
有名人が行ったお店に行きたくなるのも同じです。
甘やかさんを受け入れない人が、なつかしい言葉ですが、「非国民」となってしまうのを恐れるからです。
「他人に嫌われたくない」という心理も働きます。
こうして、
「あなたは間違ってますからちゃんとしましょうよ」と言えない状態の出来上がりです。
「(世の中の道理や道徳。人として当たり前の常識)という刀」を振りかざせない環境になってしまいましたよ。
早いはなし、
「理不尽な時代の幕開け」が始まってしまったんですね。
ところがその後、面白いことが起きましたよ
10年後の2人はどうなったのでしょう。興味ありますよね?
2人とは「甘やかさん」と「甘やかしを利用したさん」のことです。
結果からいいます。
空中分解しましたよ。
結局、甘やかさんがドンドン横柄(おうへい)になってしまい、甘やかしを許した策略家は、さじを投げてしまった、という結末です。
「してあげたのに・・・」
お互いがそう思っているようです。
「えさを与えすぎて大きくなったペットが育てられなくなって、野に放してしまった」のですね。
そして、放たれたペットは、新たな飼い主がいなくては生きていけません。
なぜなら、可愛がられすぎたから。えさの捕り方を教えてもらえなかったからです。
というか、知っていても、自分で捕まえようとはしません。それは、「あなたの仕事です」と思っているからです。
そして、野に放たれた甘やかさんは、わたしのところに押し付けられました。
甘やかさんは、良かった過去の思い出が忘れられません。いま付き合っている相手に、昔の彼女、別れた前妻と同じ愛情を求めてきます。
そんなに世の中甘くはありません。本人の失態によって、私たちのグループから、ついに離れていきました。
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「何で俺ばっかり」
甘やかさんは納得がいかないご様子です。なぜなら、他にも甘やかさんがいるからです。
甘やかさん2号3号がいます。この2号3号も、1号と同じことをやって私たちを困らせていいます。
可哀想な結末は自分の行いの結果です
そんな甘やかさんは、同じような間違えを、また、やらかしました。
「どんな顔で接していいものか」かける言葉も見つからず、
いいえ、慰め(なぐさめ)の言葉はいりません。そうやってしまうと、会社のため、自分たちのためにならないからです。
歴史を繰り返してはイケません。
間違えを犯した本人をチラッと横目で通りましたよ。
目を丸くさせて、鼻の穴をふくらませ、タバコを指にはさみながら、固まってましたよ。
「納得いかない!」きっと、そう思っていることでしょう。
私も、この甘やかさんの被害者です。
何を考えているのか分かります。話しかけたら、何を言ってくるのかが手に取るように分かります。長い付き合いですからね。
「やってやったのに」
「仲間になってやったのに」
「見方になってやったのに」
きっとすべてを恨んでいることでしょう。
なぜなら、同じような失敗や間違えがあっても、許されてきたからです。
「いいんだよ、誰だってまちがえはあるよ」
「まったくうるさいやつだね?あっちにいこうぜ!」
「誰々さんだって、よくまちがえるよね?」と、甘やかして育ったからです。
ペットをしつけるポイントは、間違いを犯したその瞬間です。
人も同じ動物です。
あとで叱ってもダメです。あとで叱った方がいい場合もありますが、
ましてや、頭をなでてしまうのは逆です。
よくないことをした人を褒めてしまったら、誰だって、「これはいいことなんだ」と思い込んでしまうでしょう。
結局、誰の責任?
甘やかされた人も被害者です。使える道具として利用されました。
「使えないのはいらないよ」
私と甘やかさん2人で仕事を組んでいた頃のこと。
甘やかさんを利用してきた人が、わたしに捨てセリフを投げ掛けてきたんです。
「いい加減甘やかすのをやめたらどう?」という意味に、私はとらえましたよ。
「あんたのせいでしょ!」
「使えなくなったおもちゃは足手まとい」と言わんばかりの発言です。
私は思いました。
この甘やかされた人も被害者なんだ。
そう、思うと、同情してしまいましたよ。
そして私も同じように、また、甘やかしで接してしまいました。以前はね。
その結果、甘やかさんの立場は今ピンチです。もう、誰も見方にはなってくれません。
「今からでもやり直そう」すべてを反省しているのなら、最後の最後ですが、
「協力してもいい」って考えてます。なぜなら、仲間だったからです。
以前は考えただけで、腹を立ていまいましたが、もう忘れました。
「もうすべどうでもいい」と考えると辛いです。
「もうやってられない」と会社に対して思ってしまうからです。
ふつう、こうなる前に、会社が考えることだと思うからです。
まとめ
「キツイから」「大変だから」といって、苦労をさせない甘やかしは、結局は本人のためにはなりません。
ダイエットをしている人に、
「頑張ったんだからご褒美ね」
パンチのきいた中華を用意するのは、愛情です。
「カラダに良いからね」
サッパリとした和食を出すが、愛なのです。
なぜなら、将来、本人のためになるからです。
それでもあなたは、
「甘やかしてくれる人と付き合いたい」と思いますか?
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