これからの「人付き合い」は2極化に向かうのか?

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つながる

わたしがマーケティングに興味を持つよになって7年くらい経つ。それは人間関係の悩みの流れから。

最初は心理学や脳科学的な本や雑学からはじまった。

「売る目的」というよりも、人の心理を知ることで人付き合いの解決の糸口になると思ったからだ。

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『ツケ』の経済は「つながりの経済」だ

今の時代、人と一切かかわらずにボタン一つで買い物が出来る様になった。

それとは別に、小さなコミュニティで生活する時代になると言われている。

小さなコミュニティとはご近所さんの意味でもあるが、遠くても気の合う知り合いからモノを買う時代の意味もある。

つまり誰だか分からない人や会社ではなく、気心の知れた関係で共存共栄する意味。

そんな大昔のような仕組みが来るのか疑問をもつかも知れない。

全部が全部じゃないけれど、「このサービスだけは、この人から買いたいの!」って話しでもある。

まずは『つながりで売る!7つの法則』という本から引用してみる。

見ず知らずの人からはモノを買わない時代になっていく。人は、似たようなモノを買う場合、関係性の深いほうでモノを買う。SNSの登場で、多種多様な関係性がつくりやすくいなった。それが究極まで到達すると、必要なものすべて知り合いから買う時代にあるのです。P11

そんな馬鹿な話し、本当にやってくるのか?疑問だったが、最近SNSをやるようになってから腑に落ちるようになった。

たとえば、あなたはダイエットを決意。

  1. SNSで自分が目指すカリスマを見つけてフォロー
  2. 毎日参考にする
  3. 次第にカリスマ様と交流を持つようになった
  4. するとトレーニングのグッズが欲しくなる
  5. 当然、目の前に成功者が使う商品がある
  6. そして理想の自分へと近づいて毎日が充実する
  7. 交流は深まる
  8. 人は何かをしてもらうと何かを返したくなる返報性の法則が働く
  9. そうなると、他に商品はあっても、その人から買いたくなるし応援したくなる

自分が応援する人が何かを売っていたらその人から買いたいと思うっても不思議じゃない。

もちろんネットで類似品の安い商品を買う方が多いかも知れない。

けど、つながりの関係が深まれば、この流れになると著者はいいたいのだろう。

「なぜ買いたいと思うのか?」それは「買いたい」にいたるまでの付き合いというプロセスがあるからだ。

つまり商品に興味があるのではなく、その人が使っているから欲しくなる。

そしてそれはその人のサークル活動を一緒に参加する意味でもある。

演歌歌手のフアンのお姉さま方が、グッズを買い集めるような心境だのだろう。

夏の暑さをしのぐのにアイドルの顔写真入のうちわよりもエアコンの方が効き目がある。

買うこと=お応援する意味。

わたしはこのお店を応援したい。

「安いお店は他にいくらでもある。でもこのお店が好きだから・・」消費する動機にもなる。

いまの時代、どこに住もうが同じような商品を買うことは可能だ。

地方と都市の落差が縮まっている。

そして著者が言うように、いまの時代、似たような商品はいくらでも売っている。

そうなると、何を買うか?ではなく、誰から買うか?に変わってもおかしくない。

ツケの精算で幸せを先受けに

ふつう何かを買ったり、何かを体験するときは、先にお金を支払うのがお約束になっている。

それとは別にローンなど後払い方式だ。

そして忘れられている支払い方がもう一つある。

それはツケで精算する方法。

つまり支払いをあとにサービスを先に受けられる信用貸し。ローン会社を通さない仕組み。

「ママ!ツケといて!」飲み屋の支払いを後回しにすること。

そんな関係性がこれからもっと増えると言われている。

それが証拠にコロナで売上がなく困ったお店に、常連さんが助ける映像を観ることがある。

お客さんはそのお店の一員。コミュニティに参加しているでからではないだろうか。

もしこれが実現すれば、売る方にも受ける方にもメリットはふえるだろう。

サービスを受けたいけど先立つものがないから諦める。

その時そのタイミングだから必要なこともある。

売る方にしても、絶妙なタイミングでサービスを提供できる。

顧客のニーズに応え、お客様のハートをつかむこともできるだろう。

利害が一致した関係性。

売る方がお客様を選ぶ時代

「こっちは客だ!」というセリフはもう通用しない。

これは実際にあった話だが、2011年東日本大震災のときのこと。

ガソリンスタンドに長蛇の列が出来た。

このとき、石油ストーブの燃料を優先的に入れてもらえた人がいる。

その人は、普段からガソリンスタンドから灯油を配達してもらう人だった。

もしスタンドの経営者が、金に目がくらんで、押し寄せる人々に高値で灯油を売ったとしたらどうなったのだろう。

確かに一時は儲かる。

でもいつかは復旧し、元の生活に戻る。

そのとき、大勢押し寄せた一見さんは、やってくることはないだろう。

そこで大事なのは、いつものお得意様。

この人達は確実にスタンドを利用してくださるだろう。

大事にすべきは固定客。

灯油やお酒の配達などは、ちくいち一回分の料金を支払わず後払い。

など給料が入った月末、一気に支払う方式だ。

これを人付き合いに置き換えると何かが見えている。

少ないけどマブダチを大事に生きる

「人付き合いや趣味は、広く浅くがいい」そんな言葉がある。果たしてそうなのだろうか。

確かに栄養と同じで偏りはよくない。まんべんなくそろっていた方が無難だ。

でも人付き合いと趣味は違うとわたしは思う。

いま知り合った人と親友が目の前で助けを求めてきたとしたらどっちの手をつかむのか?

関係性がより深いを助けたいと思うのが心情だろう。

これです。

いくら頑張っても、たくさんの人と同じ様に深い関係を築くのは不可能だ。

そうなると小さなコミュニティになっても仕方ない。

確かに「人付き合いは付かず離れず」そんな格言もある。

人は人を知るほどに好きになるが、知りすぎるとうんざりする。デザートと同じだ。

そして自分と全く同じ考えを持つ人などは居ない。

知らぬが仏。対面上での付きあいの方が長持ちする。

それでも見ず知らずの人とは、自分を知らない人でもある。

そんな人に何かを相談して自分は心から納得するのだろうか。

違うよね。

楽しいことも辛いことも、ときには傷つけ合った仲だからこそ、分かり合いたいと思う。

好きすぎて嫌い。

知った仲だからこそ悪い点を指摘してくださる。

人生リセットも必要だけど、壊れた場所を直して使っていくことも必要だ。

でないと、失敗するたびに新たな人つきあいを開拓し続けることになる。

そんな本気の関係を持つことが、もしかしたら人生を有意義にしてくれるかも知れない。

ちょっとまとまりのない記事になってしまったけど、そんな感じです。

おわりに

自分が自分で居られるコミュニティを持つと人生楽しくなる。

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