ユッカを植え替えと挿し木してから3ヶ月経った。上の画像はビフォーアフター。
ユッカを挿し木する場合
- 挿し木に使用する幹の長さは?
- 幹に葉が無いとダメなの?
- 幹を途中で切ったものは使えるの?
- 土は何を使えばいいの?
このような謎があると思う。
今回ユッカの挿し木について、実際にやって分かったことがあるのでシェアします。
ユッカの挿し木用の幹の条件はほぼ無し
初心者がユッカの木を挿し木する場合、どの部分を使えばいいのか?分からないと思う。
わたしも全く分からなかった。なので3つ、それぞれ違うパターンで挿し木してみた。
- 親ユッカから伸びた幹を全部使ったもの
- 親ユッカから伸びた幹で、葉が生えた上半分を使ったもの
- 親ユッカから伸びた幹で、葉が1枚も生えてない下半分を使ったもの
その結果、幹の、どの部分を使っても根は生えてきた。
ユッカは幹の節のような部分から、一定の間隔で根が生えてくる習性があった。
なので、節の部分を土の中に入れてあげれば勝手に育つ。
ではそのことをふまえて、挿し木から3ヶ月後の様子などを見てみよう。
ユッカは切った幹から根が生える習性がある
上の画像は、親ユッカから切った幹の下半分の、葉をつけてないもの。
挿し木から3ヶ月経っても、地上部から新芽は出ず、根の様な突起物が出現していた。その部分を拡大。
他に挿し木した個体も同じ様に、幹に突起物が出ているので見てみよう。
続いて上の画像は、先ほど紹介した挿し木の上半分の、葉が生えているもの。葉は順調に伸びている。
そして幹から突起物は伸びて、土の中に潜ったいた。
つまりこの突起部とは根の赤ちゃん。
そう考えると、最初の「葉をつけてない幹だけの挿し木」も、土の中に埋もれた幹から根が生えている可能性がある。
「葉がついてないユッカの幹」を土に挿して3ヶ月
そんな訳で、試しに幹を土から抜いてみよう。
よかった!腐ってなかった。やっぱり根は生えていた。
わたしは挿し木した当初、幹の真下から根が生えて、地上部の幹から葉が生えてくると思ったので幹を浅く埋めた。
ところがそれは逆で、幹は出来るだけ土の中に埋めた方がよかった。という結果となった。
なぜなら、幹に生えた根の赤ちゃんの数だけ根は伸びるからだ。
もし幹全部を土の中に埋めていたとしたら、たくさん根が生えて株が充実する。ひょっとしたら既に葉が生えていたかも知れない。
ユッカの「さし穂」の作り方の間違えを発見
ユッカを挿し木するポイントとしてネットで見たことを参考にさし穂をつくった。
「さし穂」とは、さし木として使う枝などをいう。ユッカの場合は幹に当たる。
親ユッカは通常、丸太のような一本の木からボサッと葉が生えている。その葉は伸び、やがて幹となる。
幹の付け根部分を、本体の一部残しつつの幹から、えぐり取る様に、さし穂を作るといいらしい。
でも実際に根が生えてきたのは幹の切り口ではなく「幹の節(幹の横)」からだった。
ご覧の通り、幹の下の部分(親ユッカと幹を切断した部分)からは根が出てこない。
繰り返すが、ある程度の長さがあれば、幹ならどの部分でも使えるはず。
ユッカの挿し木用の土として赤玉土100%は良くないかも
一つ気になることを発見。それは、さし穂(幹)の下の部分にカビの様な白いものがあったこと。
この部分は、幹を土に挿した状態で下の位置になる。
そして今回の土は赤玉土(大粒)100%を使用。ダメ元だったので、他の土をあれこれブレンドしてない。
赤玉土は使い続けると粒が崩れてしまい、排水性が悪くなって根詰まりを起こしてしまう。
試しに鉢の中の下の土を見てみよう。
読み通り、鉢底の赤玉土は粒が崩れて粉状になりかけていた。まだ完全に崩れてないが、排水性は高くない。
なので、水切れがよくなる土壌へと環境整備してみよう。
挿し木したユッカの根の発育のため土をカスタマイズ
そんな訳で、排水性を上げることにする。
今回使用する土など、
- 赤玉土(再利用)
- 鹿沼土
- パーライト
- 鉢底石
など。配合は、バラ栽培用の土を模倣して。
鉢底に軽石を適当に投入。
土の配合用に、セメントなどを混ぜるときに使う「トロ箱」を使用。
繰り返すが、わたしはてっきり幹の切断部から下に根が生えると考えていたので、当初幹は浅く埋めている。
でもそれは違って、根は幹の横から生えてくる。なので幹は鉢の下まで埋めても問題ない。
完成。
作業が終わったら、鉢底から濁った水が出なくなるまで水を与えた。
さし穂(ユッカから切った幹)は、全部地中に埋もれてもよかったが、長いので地上部に出ている。
おわりに
ユッカは乾燥にとても強い植物。季節も冬に入った12月。水やりの頻度を控えめにして、あとは自然に任せるしかない。
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