シマトネリコの夏の葉をつかって挿し木を開始。
翌年の春まで生存した苗は、全体の1割り程度。残りの苗は春になっても芽吹かない。
その違いは何なのか。
「冬」挿し木苗を置く場所が生死を分ける
さっそく結論。
その年に挿し木した苗を越冬させ、春まで生かすためには、出来るだけ冬の寒さの影響を与えないこと。
出来れば「室内」に置いておく。もしくは「霜」や「雪」などが当たらない工夫をすることだ。
画像の右上に1つだけあるのが、部屋の中で冬越させたシマトネリコの挿し木苗。
冬でも葉は夏の様に青々。
ところが今回挿し木した9割の苗は外にて冬越をさせた結果、ほぼ全滅。
念の為と考え1つだけ家の中にて栽培。という流れ。
ではわたしが実際に挿し木した状況を見てみよう。
挿し木したシマトネリコを路地にて越冬。生存した苗は1つだけ
▼前年の7月下旬に当シマトネリコを挿し木した。
▼7月に挿し木してから同年12月の様子。葉は赤く紅葉した。
▼そして翌年の5月下旬。
全滅かと思いきや、1つだけ枝から新芽を発見。(画像の中左側のポット)
なぜ冬でも露地栽培を選んだのか?というと、ボックスウッドという西洋ツゲを挿し木した経験から判断してしまった。
シマトネリコを挿し木した土は鹿沼土なので、栄養のある土に鉢増しして置こう。
「室内育ち」と「路地育ち」の苗。それぞれ鉢増し
温室育ち苗
まずは温室育ちの苗から鉢増しをしてみよう。
挿し木開始から約10ヶ月後。根はびっしり生えていた。
細かい根っこが自作鉢底ネットに絡みついているので、そのまま使うことに。
使用した土は花と野菜の培養土。観葉植物用の土は使わなかった。
理由はシマトネリコは別名タイワンシオジといい、生息地は沖縄〜インドの熱帯・亜熱帯。サボテンが生息する様な乾燥地帯じゃないので、水はけは関係ない。逆に雨が多い地域だ。
ただし日本には梅雨がある。
気になる人は培養土に鹿沼土か赤玉土やパーライトなどを混ぜて排水性を高めよう。
路地栽培の苗
続いて路地にて越冬させた苗
小さな葉が芽吹いた。
根の張り方は室内ほどではないものの、根は生えている。
こちらも同じ様に培養土で鉢増し。
完成。屋内と露地栽培では成長にこれだけの差が出た。
冬の寒い間、路地では成長が止まり、室内だと地味に成長していからだ。
芽吹かない他の苗の今後に期待
では芽吹かなかった9割の挿し木苗の根の状況を見てみよう。
根はしっかり張られていた。
もし冷え込みが増す12月の時点で室内か屋根のある屋外にて管理していたら、春になって芽吹いたかも知れない。
そうは言っても、もうすこし様子を見てみよう。
と言うのは、名前は分からない観葉植物を冬の間、外に置いた鉢があった。
当然葉は枯れた。でも夏になったら芽が出てきたことがある。この生命力にはマジで驚いた。
ダメ元で梅雨が開ける時期までこのままにして置こう。
おわりに
シマトネリコの挿し木をする場合、秋まで半日陰の露地栽培で管理して、寒くなったら室内に育てると、成功率が上がりそうだ。
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