ある特定の植物を新しい土に入れ替えるとき、その植物用の土を買うことがある。
でも「〇〇栽培用の土」を、いちいち買うよりも、オールマイティーに使える土があれば、何かと重宝する。
脱初心者に成るために、オリジナルブレンドの土を作り、古い土から新しい土の入れ替えをしてみよう。
今回は「挿し木から育てる木」「庭に自然に生えてきた木」などを、オリジナルブレンド土に入れ替えの様子もお伝え。
水はけ・水持ち・栄養のある土が理想
オールマイティーな植木に適した土は何がいいのか?の結論はタイトルの通り、水はけがよく、水持ちがよく、栄養のある土、が理想。
具体的には
- 水はけ=石系(鹿沼土・砂・パーライト・・)
- 水持ち=土系(赤玉土・黒土・・)
- 栄養=有機物系(腐葉土・動物のうんち・・)
この3つ。
わたしのオススメは、鹿沼土・赤玉土・腐葉土の3つ。これをベースに園芸を楽しんでいる。
そして土は以前は、庭や畑の土を使うこともあったけど、問題なく使うことが出来た。
考えれば当たり前。買ってきた植木を庭に植えるその場所とは、ただの土なので、鉢植えにも庭土が使えない分けがない。
鹿沼土の様な石系の物を混ぜ込めば水はけがよくなるので根腐れしにくくなる。
そして植物の成長のために腐葉土が欲しいところだ。
なので最低、鹿沼土と腐葉土の2つは必要。
今回は、庭に自然に生えてきた木と、庭木から挿し木した木の鉢増しなどに、オリジナルブレンド土をつかってみた。
成長した挿し木の鉢増し。ネグンドカエデ・フラミンゴ編
1号のポリポットから生き残った最後の1つ。去年、鉢上げしたものが大きくなってきたので、鉢増しをする。
▼ネグンドカエデ・フラミンゴの挿し木。
丁度3年前に挿し木したもの。
作り置きしてあったブレンド土を使って鉢増しをしてみよう。
この土の内訳は、赤玉土・鹿沼土・腐葉土・ピートモスなど。バラ栽培用にブレンドして余ったもの。
中身の比率を変えれば、何にでも応用できてしまうので重宝している。
深鉢が無かったので、横に広い物を使った。替えないよりはマシだと思う。
自然に生えた木・株から生えた木。シマトネリコ編
- 左側=株から生えた新枝をもぎったもの
- 右側=自然に生えたもの(実生から)
▼何とか越冬し生きている。
行き場をなくした根っこが鉢の中を回っている。
鉢底に入れた軽石を取り除いて保管。また使えるので。
土を入れるシーンは省略。
水をかけて完成。もう1つの、株からもぎった鉢はそのままで様子見。
自然に生えていた木。土を入れ替え。南天の木
この南天の木は、家の北側に勝手に生えてきたもの。
実は砂利の地面から生えていた。しかも砂利の深さは、おおよそ40センチ以上はあると記憶している。
鉢上げした場合の土として、わたしは鹿沼土だけを使うことにしている。
理由は、栄養の吸収よりも、新しい根を生やすことを優先させるため。雑菌などから木を守ることも兼ねて。それでも根はびっしり。
なので、鹿沼土オンリーの土から、栄養のある土に入れ替えてみよう。
ちなみに土の表面に赤玉土(大粒)を使って、保水・防草用としてマルチングしている。
根の中に、たっぷり入っている鹿沼土を、新しい土に入れ替える際に、根を短く切っている。
こちらも、鉢底に入れていた軽石を避けて別の場所に保管。
新しい鉢が無かったので、同じ鉢を使った。
ナンテンは難転といって、魔除けの役目がある縁起物。
根が落ち着くまでは半日陰の場所に置く
時期は4月下旬とはいえ、まだ朝は冷え込む日も少なくない。
そして日中は気温も上がる季節だから水切れの心配もある。
なので、この鉢植え達を元々置いていたシンボルツリーの樹の下にて育てることにした。
おわりに
それぞれの植物に適した園芸用の土を用意すれば間違えないのだろう。
でも日本の自然な気候で育つ植物の場合は、この3つ(赤玉土・鹿沼土・腐葉土)の配合で育てることが可能。
その植物の特性を理解して、適した配合比率で作った土を、いつでも用意できるよう、この3つを常備して置くと便利だ。
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